デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design

人の‘こころ’と脳の仕組みや働き、関係性を科学的に理解すること。認知科学的視点から人を観察することを学ぶ。

人の認知のメカニズムや現象を科学的にとらえるようになることを目標とする。感覚、知覚、認知とは何か、人を生体と心理、社会との関係からとらえる。また科学的なレポートの書き方を学ぶ。

• 総合デザイン力:
• 文化性:
• 倫理観:
• 建築の公理:
• 芸術性:
• 教養力:◎
• 表現力:

デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP4」に関連
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連

日本語 / Japanese

認知科学は‘こころ’を主たる学問領域とし、知覚、記憶、思考、創造性といった、‘こころ’に影響を与えると考えられる脳の働きおよび両者の関係を解明する学問である。本講義では、様々な認知科学に関する実験結果とその考察を紹介しながら授業を行う。これらの知見について理解を深め、日常生活に活用していく方法について学ぶ。
課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定である。

なし / No

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1：ガイダンス：

授業内容の説明

2：五感：

味覚、嗅覚、聴覚、視覚、触覚

3：快適性とデザイン：

五感と快適性、快適性に影響する要因、快適性の測定・評価、環境デザイン

4：知覚：

知覚の成立過程、表象、奥行き、残像、盲点

5：錯覚：

錯覚研究小史、感覚の限界、遠近法、順応、記憶の誤り、心の錯誤、認知の歪み

6：錯覚を作る：

錯覚を生じさせる作品の製作

7：色彩：

色の見え方の様相、色を見る仕組み、メイドの心理物理学、色空間の幾何学、
生理的三原色、主観的現象

8：色と形：

色と形の時間と空間、色と形の深層心理、現在における色と形

9：脳と認知：

心拍、血圧、脳波、発汗、アミラーゼ、ホルモン

10：顔と名前の認知、感情と認知：

顔と名前の認識、認知と感情の関わり

11：対話行動の認知、対人認知

発話の情報処理、ステレオタイプと対人認知

12：記憶：

長期記憶、短期記憶、再生、再認、証言の信頼性、カクテルパーティ効果

13：意識と無意識：

フロイト、ユング、意識と無意識の関係、無意識と行動、防衛機制

14：睡眠と夢：

睡眠のメカニズム、睡眠の機能、夢の機能、夢の持つ意味

各回毎の授業の復習。レポートがある場合は、期限内に自分で資料等を調べて整理して、ポイントを押さえて、分かりやすい構成と文章で仕上げること。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

テキスト　人を知る、人を測る　2010年5月　柴田昌和、寺田信幸、加藤千恵子　インデックス社

A.ベネット、S.ハウスフェルド、R.A.リーブ、J.スミス著、西本武彦訳　1984　認知心理学への招待　サイエンス社
岩井寛　1986　色と形の深層心理　NHKブックス
堀江洪　2004　錯覚の世界－古典からCG画像まで－　新曜社

小レポート40%、平常点60%の合計で評価する。

授業で扱うテーマについて、補足説明等でシラバスからかなり飛躍した話しの内容になった点もあったが、シラバスに書かれた内容を重点的に説明するようにする。

パワーポイント、DVD、ビデオ

小レポートも重視する。