経営学部Faculty of Business Administration

ファッションデザイナーが主役の時代は終わりました。誰もが毎日着ている衣服を扱うファッションビジネスは、どのような経緯で現在のファストファッションに代表される大きな１つのグローバルマーケットになったのでしょうか。日本でよく見かける海外ファッションブランドは、海外でどのようなビジネスを行っているのか。ヨーロッパのクチュールから、アメリカのカジュアルチェーン店まで、様々な業態とそのビジネスモデルがどのように発展し現在に至ったかを学びます。さらに、ITを利用したファッションテックビジネスの近年の変遷と今後についても取り上げます。広い視野でマーケティングについて思考できるようにすることが目的です。秋学期のグローバルファッションビジネスでは、主に海外に目を向け、日本と比較します。

ヨーロッパ、アメリカ、日本やその周辺国がどのようにかかわりあって現在のファッションビジネスが成り立っているのか。各国の現状やサプライチェーンの仕組み、貿易に影響を与える国の方針を理解し、今後、世界のビジネスを牽引していく企業戦略について学生自ら事実や情報を集め、グループワークを通して考えられるようになることが目標です。

ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」、「DP4」、「DP5」に関連が特に強い

日本語 / Japanese

トピックを分けて、講義、グループワーク、ディスカッション、個人ワークを行います。リアクションペーパー、プレゼンテーション、短いレポートなどテーマに合わせて取り入れます。都合がつけば、実務家を招いて講演をお願いしたいと考えます。
宿題やリアクションペーパーで、課題や短いレポート（100語～500語）を提出していただきます。フィードバックはHoppi及び次の授業の最初に行います。そのフィードバックを反映して次の課題に取り組んでください。

あり / Yes

なし / No

Ⅱ　秋学期

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1：イントロダクション

コース概要。
春学期の復習

2：アメリカのファッション業界

Levi's, GAP

3：アメリカの繊維、アパレル、小売業界

20世紀のアメリカの市場拡大
法律、貿易協定、Tariff & Quotas

4：アメリカのファッション企業のマーケティング戦略

ドレス、カジュアル、スポーツ

5：ヨーロッパファッションビジネス

ヨーロッパファッション
その影響を受けたアメリカ、日本

6：ヨーロッパブランドとライセンスビジネス

ライセンス契約。特許。トレードマーク、知的財産権

7：ヨーロッパ、アメリカ、日本の比較

業界としての戦略の違い

8：ラグジュアリーブランド

LVMH、Kering

9：グローバルビジネスの拡大

環境問題、企業の社会的責任、環境問題
Nike, Abercrombie & Fitch, Victoria's Secret

10：生産国としての中国、東南アジア、東欧、アフリカ、南アメリカ他

なぜ海外調達するのか
各国指数比較

11：ファストファッション

H&M, Inditex

12：ファッションテック

ファッションテック
オンデマンドビジネス
スタートアップ

13：グループプロジェクト

グループプロジェクト活動

14：グループプロジェクト発表

まとめと確認

予習：文献を読む、ウェブサイトを参照する。グループワークに関する準備等。
復習、その他：グループワークへの参加、プレゼンの準備、パワーポイント資料作成等。レポート準備。個人でレポートに仕上げる等。
本授業の準備、復習は各回2時間を標準とします。

必要な文献は前もってHoppiで配布します。ホームページ閲覧の企業も事前に連絡します。

必要に応じて授業中に紹介します。

授業への参加とリアクションペーパー、宿題 - 80%
グループワークの個人分担、グループワークへの参加、およびグループワークに関する発表または提出物　‐ 20%
中間、期末テストは無く、課題、短いレポート、グループワーク、プレゼンテーション等の平常点で採点します。
評価基準について初回に詳しく説明します。履修を考えている方は初回の授業に必ず出席してください。
特別な理由なく初回無断欠席の方は、履修できなくなる場合がありますのでご了解ください。

「ファッションのマーケットリサーチのやり方、販売戦略の立て方など、小売り現場の戦略の授業かと思ったら違った」「グループワークについて、指示が曖昧だった」等の意見を受け取りました。
ファッション業界にはテキスタイル、アパレル、小売り、流通など様々なプレーヤーがそれぞれ違った立場で参加しています。業界の全体像を理解して、それぞれの立場において、マーケティング戦略を考えられるようにしたいと考えています。授業でその点を明確に説明します。
グループワークでは、できるだけ学生の自主性を重んじたいと考えています。課題の提示は「企業での上司の指示」を想定しています。自分でゴールを設定し、ゴールにどのようにたどり着くかも、考えていただきたいと思っています。質問はいつでも受け付けます。わからないことは質問をしてください。

授業中にスマホまたはパソコンで情報収集することがあります。
グループプロジェクト時にパワーポイント。予習復習にパソコン。
Hoppi使用　‐登録、及びメールアドレスのアップデートを行ってください。
授業の連絡事項はHoppi経由で行います。

履修を考えている方は、初回授業までにHoppiに仮登録して「お知らせ」を確認してください。
戦略的マーケティングのトピックは日本の企業を中心に取り扱います。
履修人数によりグループプロジェクトの発表方法（プレゼン、レポート、またはほかの方法）を決定いたします。

春学期の戦略的マーケティング

国内外の繊維、アパレル、流通業界で専門職、総合職として勤務経験を持つ教員の授業です。
商品の開発からお客様の手に届くまで、日々様々な困難に直面します。問題点を明確にし、戦略を練り、解決し、売上につなげるためにはどうすればよいか。それを考える授業を行います。