経済学部Faculty of Economics
POL200CA（政治学 / Politics 200）国際関係論ＡInternational Relations A
冨永 靖敬Yasutaka TOMINAGA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | K6150 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
This course introduces the essence of the theory of international relations. The Spring semester course pays particular attention to security studies. We first review traditional theories of international relations such as realism and liberalism, and critically analyze how those theories explain war and peace. After discussing the pros and cons of those theories, we next introduce the bargaining theory of war. To be specific, we address the following questions: regardless of the fact that war is ex-post inefficient in that it causes huge economic and human costs, why might war still occur? In addressing this question, we illustrate the three essential concepts: asymmetric information (private information), commitment problem, and issue divisibility. We elaborate on those concepts through actual cases such as the Gulf war and the Iraq war. At the completion of this course, students will have: (1) the understanding of not just the basic nature of international politics but also varieties of theory explaining interactions between states, (2) the analytical thinking skills to not just apply relevant theories to the actual cases and generate plausible policy implication to deal with its problem, but also find out the pitfalls of the existing theories.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義は、国際関係論の導入レベルの授業であり、主に安全保障をめぐる国家間関係を対象とし、特に戦争の原因・メカニズムを近年の研究動向を踏まえて多面的に学習する。学生は、事例や様々なモデルを用いながら、現代の国際関係を理解する上で不可欠な基礎知識を学ぶとともに、論理的・分析的な考え方を身に付けることを目的とする。
到達目標Goal
1.国際関係を理解する上で不可欠な基礎概念、用語を理解し習得すること。
2.国家間関係の諸問題について、論理的・分析的に考える力を身につけること。
3.日本や世界の諸地域を比較し関連づけて考察することを通して、現代社会が直面する政治的課題について、その原因・メカニズムを主体的に考察し、公正に判断できる力を養うこと。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP4」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本講義は経済学部授業方針に従い，オンディマンド授業とする。オンディマンド授業は，コンテンツ（動画）配信を中心とし，曜日時間・教室の配置をせずに実施するものである。本講義では，講義動画・講義資料での授業を基本としたうえで，オフィスアワーでの質疑応答を行うことで授業内容の理解を促す。講義動画，講義資料は学習支援システム（またGoogle Driveでのファイル共有）を通じて配信する。また，教員との質疑応答はZoomを用いて行う。講義動画は1本60分前後を基本とする。なお課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定である。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：国際関係論とは
ガイダンス、国際政治学の起源
第2回：国際システムの歴史的成り立ちI
主権国家の拡大、第一次・第二次大戦、冷戦と熱戦
第3回：国際システムの歴史的成り立ちII
脱植民地化と民族紛争、グローバリゼーション，冷戦の終結
第4回：伝統的国際政治学の視点I
リアリズム：古典的リアリズム，ネオリアリズム
第5回：伝統的国際政治学の視点II
リベラリズム：国際制度と国際協調，コンストラクティヴィズム：規範
第6回：なぜ戦争は起こるのかI
データで見る戦争，交渉理論の導入（交渉の失敗としての戦争）
第7回：なぜ戦争は起こるのかII
第一次湾岸戦争，情報の非対称性
第8回：なぜ戦争は起こるのかIII
イラク戦争，予防戦争論
第9回：戦争の持続期間，終結の仕方，戦後平和の持続期間
情報の非対称性，コミットメント問題
第10回：国内政治と戦争I
リーダーの生き残りと戦争，観衆費用，結集効果，キューバ危機
第11回：国内政治と戦争II
政治システムと政治的コスト，民主主義的平和論，陽動理論
第12回：同盟と戦争
他国間戦争への介入条件，同盟の効果（シグナリング，コミットメント）
第13回：国際機関
国際連盟と国際連合，集団安全保障体制，集合行為問題
第14回：復習
学期全体のまとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講学生は、講義ごとに授業で用いたスライド・資料に基づき復習することが望ましいです。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
多湖淳(2020)『戦争とは何か 国際政治学の挑戦』中央公論新社（中央公論新書 2574). 定価880円（本体 800円） ISBN978-4-12-102574-6.
参考書References
Kydd, Andrew H. (2015). International Relations Theory: the Game-Theoretic Approach. Cambridge: Cambridge University Press.
砂原庸介・稗田健志・多湖淳（2015）『政治学の第一歩 (有斐閣ストゥディア)』有斐閣。定価 2,052円（本体 1,900円）ISBN 978-4-641-15025-6
鈴木基史・岡田章（2013）『国際紛争と強調のゲーム』有斐閣。定価2,808円（本体 2,600円）ISBN 978-4-641-14904-5
浅古泰史（2018）『ゲーム理論で考える政治学 フォーマルモデル入門』有斐閣。定価2,860円（本体 2,600円）ISBN978-4-641-14928-1
村田晃嗣・君塚直隆・石川卓・栗栖薫子・秋山信将（2015）『国際政治学をつかむ 新版』有斐閣。定価 2,376円（本体 2,200円）ISBN 978-4-641-17722-2
山本吉宣・河野勝（2005）『アクセス安全保障論』日本経済評論社。定価3,024円 （本体 2,800）ISBN 978-4-8188-1720-3
成績評価の方法と基準Grading criteria
本授業の評価は，二回のレポート試験で行う。授業期間中に複数のレポートテーマが提示され，学生はそのうちの二つのテーマを選択する。詳細は初回授業で説明する。二回のレポートを提出した学生のみが成績評価の対象となる。なお，提出されたレポートはすべて剽窃チェックソフトにかけ，他受講生のレポートとの類似性，オンライン情報などの盗用がないかチェックする。適切な引用を用いない引用など剽窃行為が確認された場合には，該当のレポートだけではなく，提出されたすべてのレポートの点数が0となる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
本講義はオンディマンド授業で行うため，動画，講義資料を視聴・確認できるデバイス（携帯，タブレット，PCなど），オンライン環境が必要となる。
その他の重要事項Others
オフィスアワーの時間は適宜学習支援システムを通じて連絡する。