教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
中国語科教育法(2)Teaching Method of Chinese(2)
渡辺 昭太
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C6109 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期 |
曜日・時限Day/Period | 月5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
In this course, we will try to grasp the present conditions of Chinese education in high school and junior high school through reading relevant materials including the Courses of Study. Moreover, to acquire enough systematic knowledge of Chinese grammar, we will also read various materials on Chinese linguistics, Chinese teaching and foreign language teaching, and consider how to apply the knowledge to education.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、中学校・高等学校の『学習指導要領』(外国語科)や『外国語教育のめやす』、及び現役中国語教員の手記や最新の教育方法に関する文献など精読しつつ、日本の中学校・高等学校における中国語教育の目標及び現状、必要な心構えなどを理解する。また、中国語教育を行う際に必要となる中国語の体系的な知識を身に付けるため、中国語学および中国語教育、外国語教育に関する専門書や資料を講読し、その知識を教育の場にいかに応用するかを考える。授業は、講義形式と演習形式を組み合わせて行い、担当教員による説明・解説の他、受講生が発表(テーマ別模擬指導、関連書籍・資料の輪読発表など)を行う機会も設ける。
到達目標Goal
日本の中学校・高等学校における中国語教育の現状を知り、今後の中国語教育の在り方を考えるとともに、中国語教育を行う際に必要な専門知識を身に付けること、これが本授業のテーマである。
本授業の到達目標は以下の通りである。
(1)外国語科の『学習指導要領』や『外国語教育のめやす』等、中国語教育・外国語教育に関する資料や文献の精読・検討を行い、中学校・高等学校における中国語教育の目標や在り方、現状を適切に理解する。
(2)中国語のテキストで扱う諸項目を、中国語学の観点を交えつつ分析し、指導時にどのような工夫が必要かを考え、受講生に中国語の総合的なコミュニケーション能力を身に付けさせるための適切な指導ができるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・授業は講義形式と演習形式を組み合わせて行い、担当教員による説明・解説の他、受講生が発表(テーマ別模擬指導、関連書籍・資料の輪読発表など)を行う機会も設ける。
・授業内容に関する質問等は毎回の授業時に受け付ける。また、課題へのコメントやフィードバックは授業時に直接、あるいはメールや学習支援システムを通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:これまでの中国語学習の振り返り
・受講生のこれまでの中国語学習に関して振り返り、疑問点などを共有する。
第2回:中国語教育の意義
・各種資料を精読しつつ、公教育における中国語教育の意義について考える。
第3回:中学校学習指導要領(外国語科)
・中学校学習指導要領(外国語科)を精読・検討し、各科目の目標や内容を中学校の中国語科にどのように応用すべきか考える。
第4回:『外国語学習のめやす』の応用
・『外国語学習のめやす』が提案する学習内容や学習方法を中学校及び高等学校の中国語科にどのように応用すべきか検討する。
第5回:ICT(各種情報機器)の有効活用
・現役教員の実践を紹介しつつ、eラーニングやブレンド型学習の役割や在り方について考察する。
第6回:中国語学の教育への応用と模擬指導―現代中国語(普通話)―
・中学校および高等学校の中国語教育で扱う「現代中国語(普通話)」の概説を行い、学習者に正しい認識を促すための工夫や指導法を考える。
第7回:中国語学の教育への応用と模擬指導―発音指導の留意点―
・発音及びピンイン(アルファベットを用いた中国語音声表記法)の指導時に留意すべき点を考える。
第8回:中国語学の教育への応用と模擬指導―基本的文法構造―
・中国語の基本的な文法構造を学習し、指導時に留意すべき点を考える。
第9回:中国語学の教育への応用と模擬指導―名詞述語文―
・中国語の基本文型「名詞述語文」に関して学習し、指導時に留意すべき点を考える。
第10回:中国語学の教育への応用と模擬指導―主述述語文―
・中国語の基本文型「主述述語文」に関して学習し、指導時に留意すべき点を考える。
第11回:中国語学の教育への応用と模擬指導―連用修飾表現―
・中国語の連用修飾表現について学習し、指導時に留意すべき点を考える。
第12回:中国語学の教育への応用と模擬指導―助動詞―
・中国語の助動詞について学習し、指導時に留意すべき点を考える。
第13回:中国語学の教育への応用と模擬指導―さまざまな複文―
・中国語のさまざまな複文について学習し、指導時に留意すべき点を考える。
第14回:全体のまとめと振り返り
・この授業で学習した項目を振り返りつつ、疑問点などを議論し合う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・配付資料を熟読すると共に、各自で学習のまとめのノートを作成し、学習内容の定着をはかること。
・本授業の準備学修・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特定のテキストは使用しない。必要な資料は担当教員が適宜準備する。
参考書References
・『高等学校学習指導要領』、『中学校学習指導要領』(最新版 文部科学省)
・『高等学校学習指導要領・解説 外国語編・英語編』(最新版 文部科学省)
・『中学校学習指導要領・解説 外国語編』(最新版 文部科学省)
・『外国語教育のめやす 高等学校の中国語と韓国語教育からの提言』(2013年,公益財団法人国際文化フォーラム)
・胡玉華(2009).『中国語教育とコミュニケーション能力の育成――「わかる」中国語から「できる」中国語へ』,東方書店.
・三宅登之(2012).『中級中国語 読み解く文法』,白水社.
・木村英樹(2017).『中国語はじめの一歩[新版]』(ちくま学芸文庫),筑摩書房.
・稲垣忠、鈴木克明(2015).『授業設計マニュアルVer.2: 教師のためのインストラクショナルデザイン』,北大路書房.
・劉月華・潘文娯・故韡(2019).《実用現代漢語語法(第三版)》,北京:商務印書館.
成績評価の方法と基準Grading criteria
・発表(輪読発表、質疑応答など)を30%、期末レポートを70%として合計100点満点とし、60点以上の成績で合格とする。
・定期試験は実施せず、上記の各課題によって評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生の中国語習熟度を適宜確認しつつ、授業を進めていきたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。必要な場合は教員側で準備する。
その他の重要事項Others
・オンライン授業が実施される場合は、授業計画や成績評価が変更になる可能性がある。そのため、学習支援システムを随時確認すること。
・本科目は国際文化学部の自由科目としても受講可能なので、教員免許を取得予定ではない学生も、中国語教育や中国語学に興味のある人は積極的に受講してほしい。
・中国語科教育法(1)と(2)は同一セメスターでセット履修すること。