市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SOC100LA(社会学 / Sociology 100)社会学ⅡSocial Science II
山本 卓Taku YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q2138 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 文1年P~X/法文営国環キ2~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
You will consider how sociology views and analyzes social world with key concepts and social theories through looking at social change of Japan’s society since the 1970s. The course will introduce you to the methods and areas of inquiry in sociology.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
1970年代以降の日本社会の変容を考察することを通して、社会学の基本的な見方を、社会学的考察の前提となる概念や視点と合わせて学習する。また、現代社会の成り立ちを理解することによって、社会の現在について考えていく。
到達目標Goal
① 日本のジェンダー構造とその変化について、統計データも参照しつつ説明できる。
②「リアリティ」の概念を使って、個人用情報端末の家族、社会に対する影響について考察できる。
③「環境問題」が提起した視点を具体的事例に当てはめて考察できる。
④ 地域開発計画の中で示された構想を、図やイラストで表現できる。
⑤ 地域開発の戦後史を、構造と運動という視点から考察できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
下記【テキスト(教科書)】で挙げる新書『ポスト戦後社会』をテキストとする。
社会学Ⅱでは、家族の意識・ジェンダー構造・住まいや地域開発をテーマとする同書の第3、4章を、それらの考察の基礎をなしている社会学的な見方に注目して丁寧に読み解いていく。また、ドキュメンタリー映像などの他の教材を使った課題に取り組み、学習した視点を応用した考察をおこなう。
授業形態は以下の通り(ただし、市ヶ谷キャンパスの授業実施状況により変更される可能性がある)。
自宅または教室など学内外の学習環境の整った場所(遠隔を含む)での電子教材による学習と、オンライン(Zoom)での質疑、ディスカッションとを組み合わせて、授業を進めていく予定である。電子教材で学習する回では、その最後に、学習した内容を踏まえた課題に取り組む。課題は、次回授業日までの指定される期日内に、学習支援システムにより提出する。
課題等に対するフィードバックは、配信する電子教材内での紹介やコメントを基本とする。ディスカッションをおこなう場合には、その場で発言してもらい、受講者の間で考察を深めていくきっかけにしたい。個別的な質問等については、メールおよび学習支援システム(教員のコメント)で回答する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業の概容、進め方等の説明を受けたのち、社会学的な見方について導入的な考察をおこなう。
第2回:ジェンダー構造
近代家族やライフ・サイクルの概念を学習しつつ、日本社会のジェンダー構造について考察する。
第3回:「友愛家族」の社会的基盤
「友愛家族と社会構造」をテーマに、家族をミクロとマクロの両面から考察する視点を学ぶ。
第4回:郊外
郊外(化)と郊外的生活様式について学習する。また、国土地理院の空中写真閲覧サービスを使って、自分の知っている地域の歴史的変容を調査する。
第5回:「リアリティの反転」
「リアリティ」の概念を学習した上で、パーソナルメディアによる「リアリティの反転」について考察する。
第6回:犯罪社会学
見田宗介『まなざしの地獄』と大塚英志『Mの世代』を参照しつつ、二つの青少年犯罪を対比的に考察することを通して、犯罪社会学の視点を学習する。
第7回:ひきこもり
ひきこもり現象の構造的分析を試みた研究を、家族社会学的視点と絡めて学習する。
第8回:公害と環境問題
水俣病の重層的構造について考察したのち、石牟礼道子の提起した視点を参照して「環境」問題について考える。
第9回:地域開発――産業・自然・地域社会
1960年代~70年代前半の地域開発について、映像資料も参照して考察する。
第10回:定住圏構想
1977年に国が策定した全国総合開発計画(三全総)が提示した定住圏構想を、イラストを使って理解、説明する。
第11回:「自然」とは
NHKの証言史ドキュメンタリーを視聴し、「自然保護」を相対化する視点を学習する
第12回:1980年代以降の都市再開発と地域開発
都市再開発と高層化に関して学習したのち、地域リゾート開発の教訓について考察する。
第13回:縮減社会と地域自治
マクロの状況をおさえつつ、地方の地域づくりについて考える。
第14回:振り返りと総括
各自、秋学期の学習内容を振り返り、総括する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業内で出される課題に取り組むと共に、疑問点を整理する。
この授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
吉見俊哉『ポスト戦後社会』(岩波新書、2009年)
参考書References
・NHK 戦後史証言アーカイブス(https://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/bangumi/list.cgi?cat=postwar)
・NHK 地域づくりアーカイブス(https://www.nhk.or.jp/chiiki/)
・国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス(https://mapps.gsi.go.jp/)
・吉見俊哉『平成時代』(岩波新書 2019年)
その他、授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
課題の提出状況とその内容(90%)、視点の提起やディスカッションでの発言とその内容(10%)、で評価する。ただし、事情があってオンラインでのディスカッションに参加できない場合は、課題の提出状況とその内容(100%)、で評価する。なお、電子教材で学習する回は基本的に毎回、課題に取り組む。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
主体的、発展的な学習を促す教材等の開発に、引き続き努めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・PCやタブレットなどの情報機器および通信環境。
・この授業では、電子教材の配信や課題提出に関する案内を、学習支援システムでおこないます。履修を考えられる場合には、学習支援システムへの登録を早めにおこなってください。