市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT200LA(文学 / Literature 200)外国文学と文化LBForeign Literature and Culture LB
西洋文学と音楽
鈴木 正道Masamichi SUZUKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q1310 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
As in the spring semester, this course deals with occidental literature, especially works adapted for music. The works dealt with during the fall term will be:
"The Marriage of Figaro", "Tarare", "Don Giovanni" (opera works presented in Peter Shaffer's "Amadeus", which will be also treated in this course ); "Le Fantôme de l'opéra", one of the most popular musicals, originally written by Gaston Leroux.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
春学期に引き続いて、西洋の文学、特に音楽とかかわりの深い作品を扱います。モーツァルトとサリエリのライヴァル関係を描いた演劇および映画『アマデウス』を軸に、モーツァルトの『フィガロの結婚』、『ドン・ジオヴァンニ』、サリエリの『タラール』といったオペラ、モリエールの『ドン・ジュアン』、ボーマルシェの『フィガロの結婚』などの戯曲を分析します。その次に、ミュージカルとして人気を博しているルルー原作の『オペラ座の怪人』を扱います。
到達目標Goal
芸術作品を観賞しつつ、批評、分析し、それを表現する手法を学びます。
「文学」のようなものは「実用性がない」ように言われがちですが、「衣食足りて」「モノ」から「コト」へと消費が移ってきた現在において、さまざまな知識を身に着けることで、今後の職業生活で必要な「ネタ」を蓄え、さらには自ら探り当てる習慣を身に着けることは大切でしょう。
この授業を履修することで、出版、メディア、教育などの分野で働くうえで必要な基礎的な知識と表現力を身につけることができます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教室での授業ができない見込みですので、on demand方式を採ることになりそうです。学習支援システムでその方法をおしらせします。教材や資料は同じく学習支援システムに載せます。皆さんは資料の情報を参考にしながら作品(のさわりとなる部分)を鑑賞し、教材に示された問題点、着眼点などについて考えてください。それぞれの作品ごとに課題として600字ほどの書き物を学習支援システムを通して出すことになります。私は同じく学習支援システムを通してお返しします。
秋学期には、イギリスの劇作家ピーター・シェファーの『アマデウス』を軸に、その中に登場するヨーロッパの17世紀から18世紀の文学作品、またそれにちなむ音楽作品を扱います。『アマデウス』は作者自身が脚色して映画化されて多くの人々に評価されたので、知っている方も多いことでしょう。まず、この作品の概要を見渡し、それからこの作品の中に登場する音楽、その原作となった文学作品を概観し、分析します。分析の方法論も学びます。
『オペラ座の怪人』は20世紀の初めにフランスのミステリー作家ガストン・ルルーによって発表された作品ですが、英語によるミュージカルで今では人気を博しています。美と醜、歴史的な建物に潜む謎など、ある意味では定番の数々のテーマを分析します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:授業の説明、
『アマデウス』とは
演劇と映画;「神に愛されたる者」の物語
2:『アマデウス』
衝撃の出会い
モーツァルトとサリエリのライヴァル関係
戯曲と映画
3:『フィガロの結婚』1
原作者はどんな人か
オペラへの翻案
ボーマルシェの戯曲:政治的な意味合い
ダ・ポンテの台本とモーツァルトのオペラ:
序曲と冒頭
4:『フィガロの結婚』2
ケルビーノというトリックスター
「自分で自分がわからない」
「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
映画『アマデウス』におけるサリエリの行進曲の変奏
5:『フィガロの結婚』3
『アマデウス』で見せられる場面と実際の譜面の違い
第2幕の最終場面の7重唱
結婚式の場面
第4幕のどんでん返し
最終場面
6:『タラール』とはどんな作品か
ボーマルシェ自身が台本を書いたサリエリのオペラは当時のお手本オペラ
7:ドン・ファン伝説
モリエールの『ドン・ジュアン』1
唯物論者にして快楽主義者?
女たらしの伝説
無神論の誘惑者?
モリエールの演劇:フランス古典主義の時代
冒頭
貧者との対話の場面
8:『ドン・ジュアン』2
父親という法、掟
騎士隊長の像
亡霊
晩餐
最終場面
9:オペラ『ドン・ジオヴァンニ』1
グロテスク:おぞましくも滑稽
ダ・ポンテの台本とモーツァルトのオペラ:序曲、
女のリスト
10:『ドン・ジオヴァンニ』2
超自然をどう演出するか
村の娘の誘惑
騎士隊長の像
11:『ドン・ジオヴァンニ』3
再び『アマデウス』
歴史上の謎をどう演出するか
晩餐
最終場面のさまざまな演出:
映画『アマデウス』版
ロゼー版
精神分析:科学か20世紀の骨相学か
『アマデウス』の最終場面
12:『オペラ座の怪人』1
これはオペラではない、オペラ劇場を扱った作品。
原作者のガストン・ルルーとは?
小説『オペラ座の怪人』
2004年の映画版ミュージカル
13:『オペラ座の怪人』2
読み手/観客を惹きつける設定
ミュージカル:
人気スターと新進の歌い手、
謎と恐怖
14:『オペラ座の怪人』3
捕り物という定番クライマックスと余韻を残す最終場面
ミュージカル:
表の二枚目と裏のヒーロー
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
扱われる作品の原作をあらかじめ読んでおいて下さい。さらにAVライブラリなどで借りて映像作品をみておくといいかと思います。ただし現在の状況ではそれもなかなか難しいことだと考えられます。インターネットで視聴できるものは私のほうからも紹介しますが、皆さんも独自にいろいろ探してみてください。
1-2:原作の演劇を読む。
3-5:原作の演劇を読む。オペラ版を選んで視聴する。
6:サリエリについて調べる。
7-10:ドン・ファンの伝説について調べる。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』を選んで視聴する。
11:モーツァルトの晩年について調べる。
12-14:原作の小説を読む。映画版、ミュージカル版を選んで視聴する。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
指定した教科書はありません。学習支援システムの「教材」を通して資料などを配ります。
参考書References
『大学生のためのレポート・論文術』小笠原喜康、講談社現代新書1603.
『論文レポートの文章作法』古郡廷治、有斐閣新書C164
『著作権とは何か』、福井建策、集英社新書0924A
他にも随時紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
各作品の鑑賞と分析が一区切りついた時点で、600字ほどの書き物を学習支援システムの「課題」を通して出していただき、その評価の合計で成績を出します(100%)。秋学期も4回ほど出していただく予定です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度は、課題を出していただくのが頻繁過ぎたこともあり、私のほうでもなかなかお返しすることができませんでした。今年度は絞り込んだうえでなるべく早く見たいと思います。