経営学部Faculty of Business Administration
ECN300FC(経済学 / Economics 300)日本経済論ⅠJapanese Economy I
平田 英明Hideaki HIRATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A4411 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade |
2~4(経営戦略学科のみ) 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※ 経営戦略学科の学生のみ2年次から履修できます。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 経営戦略学科専門科目200番台 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 経営戦略学科専門科目 |
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Outline (in English)
This course provides an introduction to current economic issues of Japan and to basic macroeconomic principles and methods with a bunch of examples. I try to help you understand why they can be so very powerful. By January, you should be able to use the analysis taught in the course to form your own opinions about Japan's macroeconomic problems.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Evaluation will be based on the open-book style final exam. In addition, extra points may be given for comments made in class.
At the time of the final exam, you can choose one of the following options.
(a) Ask for a grade based on the evaluation criteria of S to D (students answer all questions).
(b) Ask for a grade based on the evaluation criteria of C to D (students answer a limited number of questions).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
世界的に有名な投資家のジム・ロジャースはインタビューで「長期的には(日本経済について)かなり悲観的だ。」「もし私がいま10歳の日本人ならば……この国を去ることを選ぶ」「いま10歳の日本人は、これからの人生で大惨事に見舞われるだろう」という衝撃的な発言しています。その一方で、毎年初に注目されるユーラシア・グループによる「世界10大リスク」の最新版では、日本経済に関する「リスク」は全く指摘されていません。日本経済は「(良い意味で)ヤバイ」のでしょうか、それとも「(悪い意味で)ヤバイ」のでしょうか。
海外との取引の拡大している中で日本の経済は影響をどのように受け、どのような影響を与えるのでしょうか。Covid-19の経済への影響は?トランプ政権下の諸政策の影響は?そして、これらの影響をどう分析すればいいのでしょうか。
皆さんは経営学部に所属していますから、将来、企業人として活躍されることを展望されていると思います。それならば、企業を取り巻く環境、つまり日本と世界の経済のポイントを押さえておく必要があることは自明だとご存じのはずです。あのアップルやユニクロであっても、経済情勢に経営は大きく影響されます。そして、上述のように、あいにく経済の見通しに関する見立てには"the answer(s)"があるわけではありません。ですから、自社の置かれた立場を踏まえて、自ら分析する能力が必要です。
この授業はなぜ様々な主張があり得るのか、その背後にある考え方を理解し、自らの力で日本の経済、世界の経済を俯瞰できる素養を身につけることを目的とします。
到達目標Goal
究極的には「企業経営者や企画戦略を練るような企業の中枢の人々が、経営的な視点から経済の何をみる(べきな)のか、どう見る(べきな)のか」について多角的に学生が理解できるようになることが目標です。大企業のトップのインタビュー等をみると、皆さんも彼らの日本経済の現況に関する理解度が極めて高いことがわかると思います。それは、自社の経営が日本経済ならびに世界経済の状況次第で大きく影響されるからに他なりません。
ただ、皆さんがそのような立場になるまでにはかなりの時間を要するでしょう。その意味では、目先の目標として「学生が経営学の各分野と日本経済の関わり方を理解できるようになる」ことも意識します。そもそも経営学は経済学から発展した学問分野であり、経営学の各分野は、全て何らかの形で日本経済と関わっています。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-3」、「DP4」、「DP5」に関連が特に強く、「DP1-1」、「DP1-4」、「DP2-1」、「DP2-2」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
今年度は全てオンデマンドで実施の予定です(パワーポイントのスライドに書き込みをしながら、説明を加える方式。適宜、黒板書き込みもあり)。そして、スライドや資料を使った講義形式を軸とします。授業の告知や資料等は、原則として全て「学習支援システム」を使って発信します。また、質問やコメントに関するフィードバックも「学習支援システム」を通じて行います。
例年、授業内で数回講演してもらっています(過去の登壇者の例:国会議員、政府・日銀の要人、実務家、学者など)。皆さんの意見も踏まえ今年度も実施予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:日本経済をなぜ学ぶのか
授業計画の紹介と日本経済の基本的特徴の説明をします
2[オンライン/online]:日本経済を丸ごとつかむ1
マクロ経済学的な視点から日本経済を歴史的に概観します
3[オンライン/online]:日本経済を丸ごとつかむ2
マクロ経済学的な視点から日本経済の最近の状況を概観します
4[オンライン/online]:マーケットをつかむ
需要と供給の基本的な仕組み、マーケットの役割を学びます
5[オンライン/online]:わが国の企業活動をつかむ1
働くことのビジネス・経済的な視点からの意味を理解します
6[オンライン/online]:わが国の企業活動をつかむ2
企業のグローバル化,IT化と日本の企業システムの変化の動向を理解します
7[オンライン/online]:わが国の労働市場をつかむ1
労働者として働くことのビジネス・経済的な視点からの意味を理解し、労働市場の見方を学びます
8[オンライン/online]:わが国の労働市場をつかむ2
日本の雇用システムの歴史的な変化について学びます
9[オンライン/online]:わが国の労働市場をつかむ3
若年労働、女性労働、高齢者労働の特徴を理解します
10[オンライン/online]:政府の役割をつかむ1
政府の日本経済の中での位置づけを理解し、予算の仕組みを理解します
11[オンライン/online]:政府の役割をつかむ2
財政赤字問題について理解します
12[オンライン/online]:カネは天下をめぐる-マネーとは何かをつかむ1
日本経済における金融の役割の基本を理解します
13[オンライン/online]:カネは天下をめぐる-マネーとは何かをつかむ2
各経済主体の経済活動と金融の関係+金融に関係する経済政策について理解します
14[オンライン/online]:春学期の復習
春学期の学習内容を振り返ります
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業内で配布するスライドや資料は、全て授業支援システム上に掲載予定です。予習を前提とはしません。代わりに学生の皆さんは復習に重点を置いてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
浅子・飯塚・篠塚『入門・日本経済』(有斐閣、2020)を必ず購入してください。旧版ではなく最新版の第6版を購入してください。
参考書References
新聞やレポート等を参考資料として紹介(授業支援システムに掲載)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
持ち込み可の期末試験によって評価を行います。なお、+αとして授業内での発言等について加点をする場合があります。ただし、あくまで加点であり、原則として期末試験の成績で成績評価を決めます。詳細は以下の1の通りです。
1.単位の評価は2つの方法で行います(期末試験時に学生が選択)。詳細は授業にて説明します。
【1】期末試験100%+X%(講演に関するレポート等)の2要素で成績評価を行います。
【2】問題数を絞った期末試験のみで成績評価を行います。
2.例年、サボっていた学生から救済措置等を求める連絡が来ますが、本科目だけの特別な措置はしません。
3.単位取得率は例年95%程度(昨年度は97%)であり、落第者の大半は殆ど授業に出席しておらず、とてつもなく低い点数をとる学生です。なお、持ち込み可であるからといって、スライドの記述をすればそのまま点数を取れるような問題ではないので、授業から学び、復習等をすることがきちんと成績を取るために必要です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
成績評価の方式を複数用意し、多くの学生のニーズに応えられるようにしました。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインでのスタンダードな授業環境を用意してくれれば大丈夫です。
その他の重要事項Others
担当教員は、日本銀行における金融政策業務の経験を有します。また、国際通貨基金や世界銀行におけるコンサルタント業務の経験も有します。こういった実務的な経験を踏まえ、生きた経済事象の説明を心がけたいです。
関連科目
Ⅰ、Ⅱを連続履修することを薦めます。マクロ経済学Ⅰ/Ⅱ、ミクロ経済学入門Ⅰ/Ⅱ等が関連科目ではありますが、事前履修は必須ではありません。