法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)法律学特講(政策と法)Special Studies on Law
髙橋 彰TAKAHASHI Akira
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2025 |
| 授業コードClass code | A0429 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | Y501 |
| 配当年次Grade | 2~4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考(履修条件等)Notes | |
| 他学部公開科目Open Courses | |
| 他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 履修年次は2~4年。 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
| カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 自由科目(他学科主催科目) |
| カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) |
選択科目(84単位以上) 自由科目(他学科主催科目) |
| カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | 自由科目(他学科主催科目) |
| カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) | 自由科目(他学科主催科目) |
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Outline (in English)
In Japan, a democratic and rule-of-law-based country, many aspects of our daily lives are closely connected to legal frameworks. Public policy, however, is not limited to legislation and subsidies; it also involves various methods such as government ordinances, ministerial regulations, and municipal bylaws.
While a legal basis is undoubtedly crucial, legal regulations alone cannot resolve all social issues. In this course, students will first learn the basics of public policy, policymaking, and decision-making, including political processes. Following this, they will explore the roles, challenges, and limitations of both "law" and "policy" in addressing various social issues.
The instructor brings extensive practical and international experience, having worked in diverse fields such as government (bureaucracy), politics (as a parliamentary secretary), the private sector (major advertising agency), and overseas graduate studies in the United Kingdom. By incorporating real-world examples from both domestic and international contexts, the course aims to help students gain broad knowledge and develop a multifaceted perspective to analyze social issues.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
民主主義国家、また法治国家である日本では、私たちの生活の多くの事柄は法律と密接に関わっている。しかし、公共政策と一口に言っても、調査や補助金、法律に限らず政令や省令といった行政命令、自治体などの条例とさまざまな方法がとられる。
法律の裏付けはもちろん重要な一方、法規制だけでは社会課題を解決することはできない。この授業では、最初に公共政策や政策形成、政治も含めた意思決定の基本を学んだ上で、様々な社会課題における「法」と「政策」それぞれの役割、その課題や限界について学ぶ。
担当教員は官僚(官)、議員秘書(政)、大手広告代理店(民)、大学院留学(英国)...と豊富な実務経験や海外経験を有しているため、国内外の実例なども交えながら、学生が幅広く知見を習得し、多角的に社会課題を分析する能力を獲得できるよう手助けする。
到達目標Goal
①公共政策における法律と政策の内容、意義、役割について理解できる
②社会課題について、雰囲気や大衆的な意見で考えるのではなく、法と政策の観点から分析し、解決策を見出す能力を得る
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は原則として教員作成の資料に沿って講義形式で行う。
原則として講義形式だが、授業中、テーマを決めてグループディスカッションを行い、グループごとに簡単な発表を行う。「正解」がない問いに各学生が活発に意見交換することで他者の意見を尊重し、また刺激を受け合うことを目的とする。また、ディスカッション後に教員による解説やフィードバックを行う。
なお、テーマに関連して、「第一線のプロに聞く」コーナーを設け、実社会で活躍する政治家、官僚、研究者、ビジネスパーソンのコメントを紹介する場合がある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1講[対面/face to face]:イントロダクション-公共政策における「法」と「政策」とは?
①授業の全体像、②講義の進め方、③評価方法 ④「法と政策」を学ぶ意義などについてオリエンテーションを行う。
また、公共政策における「法」と「政策」の役割について概要を学ぶ
第2講[対面/face to face]:政策形成論①-政策形成過程と事前審査制、予算編成
国の政策形成と立法過程、年間の政策形成スケジュールを知り、日本政治において重要な位置付けを占める事前審査制についても学ぶ。また、国の予算編成についても同時に知る。
第3講[対面/face to face]:政策形成論②-自民党政治と鉄の三角形
「世界で最も安定している」と言われた自民党の55年体制と派閥、鉄の三角形を学ぶ。また、関連して実際に「必要な」政治資金とは何か、その透明化についても学ぶ
第4講[対面/face to face]:政策形成論③-政策形成過程の日米比較
世界のリーダーでありながら、実は「国内では不自由」と言われるアメリカ大統領の行政リーダーシップ、立法過程、2大政党制について学び、日本の政策形成との比較を行うことで、理解を深める。
第5講[対面/face to face]:政策形成論④-偽情報、情報戦、サイバーセキュリティ
ここでは、政策形成を阻害する外部要因について知る。選挙介入や世論操作、災害後の混乱増加など、様々な場面で用いられる偽情報について学ぶ。また、日本の技術を守る情報戦や、近年の「能動的サイバー防御」をはじめとした日本のサイバーセキュリティについて法的・政策的枠組みについても学ぶ。
第6講[対面/face to face]:政策課題①-物価高と賃上げ政策
2025年春闘や最低賃金の動向、物価高の要因の分析、日本国内外での政策動向などの概要を学ぶとともに、法律では誘導できない賃上げの限界についても考察する。
第7講[対面/face to face]:政策課題②-“足りない日本” - 労働力不足(2024年問題/2025年問題)は解消するか
従来から続く労働力不足(2024年問題・2025年問題)に加え、厳格化される残業規制が続くことで影響を受ける産業(医療機関や輸送
業など)やその解決策を学ぶ。また、労働政策や残業規制(労働法)についての基礎的知識を身につける。
第8講[対面/face to face]:政策課題③-「歓迎」か「排斥」か-先進国の移民・難民問題
人手不足解消によく言及される「移民の受け入れ」だが、欧州や欧米では移民排斥が相次ぐ。かつては移民を受け入れることで労働力不足を補った各国の現状や制度、歴史を紐解き、日本の技能実習制度も含めた課題を考える。また、難民の受け入れ問題についても、思いやりだけでは解決できない、先進国が悩む課題について学ぶ。
第9講[対面/face to face]:政策課題④-地域創生と持続的な地域の発展
異次元の少子化対策や観光など、本来、各種の政策を担い、リードする役割を持つ「現場」である地域だが、「地域創生」は大きくフォーカスされてこなかった。他方で、「伸びる地域」、「伸びない地域」の明暗も分かれつつあり、人口増加のための「高付加価値型」産業への転換や、市民が「自分ゴトだ」と感じることで活性化に成功した事例など、国内外のケーススタディーから知見を深める。
第10講[対面/face to face]:政策課題⑤-変わる社会保障と制度概論
保険証廃止、運転免許証との統合といった技術的だが歴史的な変化に加え、「年収の壁」や社会保険の適用拡大などの制度変更が相次
ぐ社会保障について、その制度と変化を学ぶ。その際、医療や年金、雇用保険の仕組みなど、政策の基礎や背景の考え方についても知り、知見を深める。
第11講[対面/face to face]:政策課題⑥-異次元?の子育て政策はどこへ向かうのか
2024年から始まった異次元の少子化・子育て政策について、法律上の位置付けと、これまでの政策の流れも含めた全体像を把握し、将来を担う世代の育成
はどうあるべきかを考える。
第12講[対面/face to face]:ロビーイング①-ロビーイング入門。ロビーイングってなに?
特定の政策目的を達成するために行われる「ロビーイング」について、基本を学ぶ。日本が柔道で金メダルを取れなかった意外な理由や、外交はもちろん、今や一大ビジネスに成長しつつある国内のロビー活動の課題を知る。
第13講[対面/face to face]:ロビーイング②-ロビーイング実践編。乳児用液体ミルクの国内解禁
特定の政策目的を達成するために行われる「ロビーイング」について、実例で学ぶ。本講では、一人の主婦のアンケートから始まった「赤ちゃんミルク」の日本における解禁事例をケーススタディとして扱い、政策形成におけるNGO、企業、行政、立法それぞれの役割を学ぶ。
第14講[対面/face to face]:試験・まとめと解説
講義における基礎部分(政策形成論)及び個別政策における共通課題について振り返り、最終試験を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
次回テーマについて、図書館やインターネットで概観を調べ、「気になること」や「自分の意見」を考えてくること(2h)。毎回授業後にミニテストに回答すること。また、加点要素として、任意で事後レポートを提出することができる(2h)。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使用しない。
参考書References
砂原他,「政治学の第一歩〔新版〕」,有斐閣, 2020
各回に関連する資料を必要に応じて授業において配布するほか、テーマ別の参考書籍は各回において紹介する
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の授業後ミニテスト(40%), 最終試験(40%), 平常点(20% ※)
※平常点は、クラスへの貢献(発言など)や授業後レポート(任意・加点要素)を加味。なお、授業態度が不良な場合、レポートや試験点などが高くとも、総合点を大幅に減点する場合がある。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
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学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
万一オンラインにて行う場合に備えて、ZOOMが視聴できる環境。
その他の重要事項Others
事前に政治学などの基礎知識は不要である(基礎から理解できる内容とする)。
ただし、特に序盤は理論の解説が続くため、積極的に授業に参加する態度がないと、中盤以降の内容の理解が表層的になり、最終的に本講の到達目標に達しない(=単位不認定になる)場合がある。
【実務経験のある教員による授業】
厚生労働省(I種法律職)で危機管理や省内統括部門を中心に勤務。退職後、英国グラスゴー大学で国際安全保障学修士号。帰国後、参議院議員秘書として、政策提言等に従事。直近はエジンバラ大学博士課程(中途退学)を経て、株式会社博報堂で大型公共事業の中核チーム等を担当。官・民・政での実務経験を担当科目に活かし、実践的教育を行っている。