学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning ) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当者Instructor name | 大西 正人、菅沢 龍文 |
科目種別Class Type | 通信学習(リポート・試験) |
履修学年Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 一般教育・語学・保健体育科目 |
【Outline (in English)】
Here we read Bertrand Russell's "The Problems of Philosophy" and we reflect philosophically on the knowledges which appear to be true. We examine our knowledges about the things of which we believe the reality. Through our examinations we enlarge our true knowledges and make ourselves bigger than ever. This is an important condition for the communication with others on the basis of our common knowledges. Therefor, through our examinations we must get deep insight on our knowledges.
【Default language used in class】
日本語 / Japanese
【学習の到達目標 / Goal】
哲学にもさまざまな分野があるが、ここではラッセルの『哲学入門』を読んで考えることによって、日頃なにげなく知っていると思っていることについて哲学的な反省を加える。自分が知っていると思っている事柄を吟味して、知識について考え、真の知識を拡張していくことにより、自我の殻を破っていくことが目指される。これは、他人と共通の知識の地盤に立ってコミュニケーションを成功させるための前提である。したがって、知識について深い見識を得ることが到達目標となる。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連) / Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?】
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP5」「日本文学科:DP3」「史学科:DP1, DP3」「地理学科:DP1」「経済学科:DP7」「商業学科:幅広い教養」に関連
【授業で使用する言語 / Default language used in class】
日本語 / Japanese
【科目の概要 / Outline】
自分が持っていると信じる知識について、次の順序で哲学的反省を加えていく。1.なぜテーブルが存在すると考えるのか。2.なぜ外界が存在すると考えるのか。3.なぜ科学が扱う空間は私的ではないのか。4.なぜ私秘的でない観念があるのか。5.なぜ記述によって私的経験を超えていけるのか。6.なぜ帰納的な知識に限界があるのか。7.なぜ経験によらない知識があるのか。8.なぜ、矛盾律はただの思考の法則ではない、といえるのか。9.なぜ普遍はたんなる心的なものではないのか。10.なぜ直観的知識が必要なのか。11.なぜ真の知識は事実と対応しなければならないのか。12.なぜ哲学と科学は区別されるのか。13.なぜ自我ならざるものの拡大は満足感をもたらすのか。
【成績評価基準 / Grading criteria】
最終成績は単位修得試験により評価するが、評価の際は先に提出されたリポートの内容を考慮する。
【テキスト名および詳細 / Textbook(s) / details】
指定市販本 バートランド・ラッセル著『哲学入門』高村夏輝訳 筑摩書房(ちくま学芸文庫)2005 年、¥1,000+税
【学習指導、注意点等 / Learning guidance / notes】
通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックする。リポートについては、テキストあるいは参考文献等の他人の文章をそのまま引き写しにしたものは、リポートとして認めません。設題の趣旨に沿うように自分の思考力でよくこなして、自分の文章で組み立て、理路を整えて書くように心がけてください。他の文献を利用したときは、リポートの末尾にその文献の著者名、書名、必要に応じて訳者名、そして出版社名および出版年を記載すること。引用が必要なときは、引用文の前後を引用符(カギ括弧)で括って本文(自分の文章)と区別し、その出典および参照ページが分かるようにすること。
リポートの設題は、テキストをよく読んで基本的な事柄を理解し、それを自らの問題として考察するためのものなので、参考文献は必須としません。ただし、哲学の問題を考えるためには哲学史の知識も役立つので、哲学や哲学史の入門書および哲学事典なども参考にしてください。