学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q0707 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | スプリングセッション/Spring Session |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) | 2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 選択基盤科目 0群(自校教育、基礎ゼミ、情報、キャリア教育関連科目等) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) | 2016年度以前入学者 市ヶ谷基礎科目・総合科目 0群 |
【Outline (in English)】
Retraining is an activity that supports a retired racehorse so that it can be used as a riding horse again.And horse therapy is one of the animal-assisted therapies that aims to bring about mental health by using animals.In Japan, it is difficult to achieve both "human and horse welfare" and "economic activity", and these efforts are currently delayed compared to the western countries.
The purpose of this class is to find ways to connect human and horse welfare by learning knowledge and skills related to horse therapy and retraining.
【Default language used in class】
日本語 / Japanese
【授業の概要と目的(何を学ぶか) / Outline and objectives】
本授業は、SDGsの3「すべての人に健康と福祉を」の取り組みとして位置づけている。
引退した競走馬が、故障を治療し、競走生活での疲れを癒して第2のキャリアを探る「サラブレッド リホーミングプログラム」、そして乗用馬として再び活躍できるように再調教する「リトレーニング」の道筋が確立されれば、馬にとっての健康と福祉が向上することが期待できる。しかし、我が国では、主に経済や人材の面に多くの課題があり、先進的な欧米諸国と比べると大きく立ち遅れているのが現状である。
ホースセラピーとは、馬と触れ合うことで精神的な健康を回復させることが期待できる動物介在療法の一つである。一方、「ウェルビーイング乗馬」とは、本学が発案し標榜している、リトレーニングした引退競走馬で実践できる「触合い」や「乗馬」であり、人馬双方の健康で幸福なくらしの実現を目指そうとする取り組みである。
近年、人と動物とが共存できる環境に配慮したコミュニティの創造に向けて、循環型経済などの様々な社会課題の解決の手立てを包括的に講じていく実践が注目されているものの、我が国においては、これらを実践するのに十分な環境が整備されているとは言い難い。
本授業では、講義とフィールドワークを通じて、引退競走馬のリホーミング、リトレーニング、パラ馬術について理解し、人馬のウェルビーイングという福祉本来の理念と多様性の新たな展望を学ぶことにより、そこにある課題を明確化し、人馬の健康と福祉を繋ぎ合わせ、相乗効果をもたらす手立ての基礎を作り出すことを目的とする。
【到達目標 / Goal】
・ウェルビーイング乗馬、パラ馬術、リトレーニング、リホーミングについて理解する。
・馬の扱いに関わる基本的な技術を身につける。
・人馬の健康と福祉を繋ぎ合わせ、相乗効果をもたらす手立てを議論して、一定の方向性を見出す。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連) / Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?】
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
【授業で使用する言語 / Default language used in class】
日本語 / Japanese
【授業の進め方と方法 / Method(s)】
(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
ウェルビーイング乗馬、パラ馬術、リトレーニング、リホーミングについて、それぞれの現場で活躍する専門家から、基本的事項から我が国の現状と課題について講義をする。そして多摩キャンパスの馬場において、馬の扱いに関わる基本的な技術を身につけるとともに、講義で学んだその知識と技術をフィールドワークによって習得する。これらの実践を通して、「人馬のウェルビーイング」における課題の解決に向けた取組みを、異なる学部・学年の学生が議論し、協働的な学びを実践する。
【アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施 / Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)】
あり / Yes
【フィールドワーク(学外での実習等)の実施 / Fieldwork in class】
あり / Yes
【授業計画 / Schedule】
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
回 / No. | 各回の授業形態予定 / methods of teaching | テーマ / Theme | 内容 / Contents |
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1 (3/14 9:15-9:40) | ガイダンス | 本授業の概要と目的、到達目標を確認し、フィールドワークを実施する際のグループ分けを行う。 | |
2 (3/14 9:40-11:00) | 馬の基礎知識 | 「馬」についての基礎知識を理解する。 | |
3 (3/14 11:00-12:10) | リホーミングプログラムとは | 国際的レーシングステーブルであるゴドルフィンによる「リホーミングプログラム」について理解し、世界の引退競走馬事情を知る。 | |
4 (3/14 12:30-15:00) | フィールドワークⅠ | 馬への騎乗体験を通じて、乗馬について理解する。 | |
5 (3/14 15:00-17:00) | フィールドワークⅡ | 馬房での作業体験を通じて、厩舎作業について理解する。 | |
6 (3/15 9:15-10:45) | パラリンピック馬術競技 | パラリンピック馬術競技の意義と国内の現状を理解する。 | |
7 (3/15 10:45-12:15) | ウェルビーイング乗馬と障害者の参画の可能性 | 人馬のウェルビーイングについて理解し、受講者相互のディスカッションを通じて、障害者が乗馬へ参画する際の課題とその解決策を探る。 | |
8 (3/15 12:30-15:15) | フィールドワークⅢ | ウェルネス乗馬の実施に向けた環境づくりと安全配慮の着眼点を、実技を通して理解する。 | |
9 (3/15 15:15-17:30) | フィールドワークⅣ | 引退競走馬とウェルネス乗馬実演馬との比較騎乗によって特性を考察する。 | |
10 (3/16 9:15-9:45) | サラブレッド生産育成牧場と大学馬術部との連携 | サラブレッド生産育成牧場の錦岡牧場と、法政大学体育会馬術部との連携事例について理解し、大学馬術部が果たせる役割を考察する。 | |
11(3/16 9:45-10:30) | JRAの馬事振興事業 | JRAが推進する馬事振興事業について理解する。 | |
12 (3/16 10:10-11:00) | JRAが推進する引退競走馬のリトレーニング | JRAが推進する引退競走馬のリトレーニングについて理解する。 | |
13 (3/16 12:00-15:00) | フィールドワークⅤ | JRAが提唱する引退競走馬のリトレーニングにおける基礎調教であるグラウンドワークを体験し理解する。 | |
14 (3/16 15:00-17:00) | 課題解決への提言 | 本授業の振返り、受講者相互のディスカッションを通じて、課題解決に資する方策の提言を作成する。 |
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等) / Work to be done outside of class (preparation, etc.)】
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準としますが、この授業は集中講義で実施するためそれに準じる形とします。
【テキスト(教科書) / Textbooks】
必要に応じて資料を配布する。
【参考書 / References】
絵でわかる馬の本、E.ボーモン他 ISBN978-4-87290-667-7
【成績評価の方法と基準 / Grading criteria】
講義におけるショートレポート:30%
フィールドワークの取り組み:60%
最終レポート:10%
【学生の意見等からの気づき / Changes following student comments】
講義および実技の満足度は高かったが、課題について話し合う時間が不十分であったとの指摘があった。したがって、本年度は、グループディスカッションの時間を十分に確保する。
【学生が準備すべき機器他 / Equipment student needs to prepare】
汚れても良い服装・運動靴
(パンツスタイルでデニムやコットンパンツ等の長ズボン。化繊の滑りが良い素材のボトムスは乗馬に不向きのため不可。なお、更衣室はあります。)
【その他の重要事項 / Others】
・授業期間は、3月14日(月)から3月17日(木)ですが、4日目となる17日は予備日です。天候や馬の体調などの理由により、予定通り馬場でのフィールドワークができなかった場合には、予備日を使って授業を実施します。したがって、順調に授業を実施できれば、4日目の授業はありません。なお、希望者がいれば追加の乗馬体験を実施します。
・本学の「新型コロナウイルス感染症に対する行動指針」に則り「感染予防マニュアル2-(2)(3)」に則して授業を実施します。
・受講者の多くが、馬との関わりに不慣れであることが想定されるため、十分な安全確保のための準備をしますが、受講者自身も安全に関する注意事項を厳守してください。万が一事故が発生した場合には、迅速に対応できるように緊急時の対応を整え、現場でできる応急処置を行います。なお、当授業は学研災の範囲内です。