学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | R5293 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | サマーセッション/Summer Session |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) | 2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 4群(諸外国語分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
【Outline (in English)】
In this course, we will study the history of tourism in French-speaking countries (not only in France, but also in Switzerland, and Belgium), including the tourist spot in the different genres of the natural landscape: mountains, seas, forests, rivers, lakes, and hot springs. Finally, we will consider the origin of the leisure idea, as locus amoenus: the Fortunate Isles, until its antithesis: the catastrophic landscapes.
【Default language used in class】
日本語 / Japanese
【授業の概要と目的(何を学ぶか) / Outline and objectives】
この授業では、フランス語圏(フランスだけでなく、スイス、ベルギーも)の観光資源の歴史を学ぶ。山、海、森、川、湖、温泉といった自然風景のジャンル・地域別での観光リゾート地の派生、その発展期である19世紀ベル・エポックに好まれた建築様式や、愛国的なナショナリズムの高揚とともに増加する偉人像・モニュメントの数々、最後に余暇の発想源でもあるロクス・アモエヌス(心地良い場所)や幸福な島々、そして表裏一体としてのカタストロフ(破壊的事象)的風景についても考える。
【到達目標 / Goal】
フランスの観光リゾート地の派生・発展からみた文化史を、当時の社会思想を踏まえつつ、関連する芸術作品(絵画、文学、音楽、建築)の事例から理解する。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連) / Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?】
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
【授業で使用する言語 / Default language used in class】
日本語 / Japanese
【授業の進め方と方法 / Method(s)】
(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式。図像資料を紹介するためパワーポイントを使う。学期期間中、都内の美術館で開催されているフランス風景画展の見学を推奨する。意見や質問、提出物(リアクションペーパー)に対するフィードバックは、基本的に次の授業時間内に行うが、LMSなどを活用することもある。
【アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施 / Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)】
なし / No
【フィールドワーク(学外での実習等)の実施 / Fieldwork in class】
あり / Yes
【授業計画 / Schedule】
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
回 / No. | 各回の授業形態予定 / methods of teaching | テーマ / Theme | 内容 / Contents |
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第1回 | フランス観光旅行のイメージと歴史的背景 | イントロダクションとして、本講義のテーマであるフランス観光旅行の現状イメージを確認しつつ、その史的背景と全体像を概観する。 | |
第2回 | 山へ | パルナッソス、ヴァントゥー山、プロヴァンスの山々 | |
第3回 | アルプスへ | シャモニーとモンブラン、グリオン、コー、レザン、モンタナ | |
第4回 | レマン湖 | 著名人たちゆかりのレマン湖畔の町(ジュネーヴ、ローザンヌ、モントルー、ヴヴェ、ヴィルヌーヴ) | |
第5回 | 田園・田舎・牧歌的風景 | フェット・シャンペートル、ミルク小屋、スイス風シャレー、アルカション | |
第6回 | 森と岩 | ファンテーヌブローの森とバルビゾン派、芸術家たちを惹きつけた岩場の風景 | |
第7回 | 学外授業、展覧会見学 | フランス風景に関する展覧会の見学を予定 | |
第8回 | 海へ:ノルマンディーとコート・ダジュール | 芸術家たちの題材となった海の風景と海浜リゾート・ノルマンディーと冬の避寒・結核転地療養地から夏の海水浴リゾートへの転身するコート・ダジュール | |
第9回 | 水辺と温泉 | 画家の題材となった川辺の風景、温泉リゾート(スパ、ヴィシー、エヴィアン) | |
第10回 | 中世復興、歴史主義と折衷主義のパリ | 文化財保護の誕生、中世趣味の流行(トゥルバドゥール様式絵画、ネオ・ロマネスク建築、ゴシック大聖堂の再評価)、古代ローマ風、ネオ・ルネサンス、ネオ・バロック建築で溢れる19世紀パリ大改造とグランド・ホテル | |
第11回 | 学外授業、展覧会見学 | フランス風景に関する展覧会の見学を予定 | |
第12回 | マリアンヌ、ジャンヌ、ヴィエルジュ | ナショナリズムが台頭する19世紀に、愛国のシンボルとして急増したマリアンヌ、ジャンヌ・ダルク、聖母(ヴィエルジュ)像について | |
第13回 | 国家の記念碑 | ナポレオン像、偉人たちの墓、エッフェル塔など国家の威信をかけたモニュメント | |
第14回 | 楽園とカタストロフ | ロクス・アモエヌスとしての島々と破壊的事象(カタストロフ)的風景への関心 |
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等) / Work to be done outside of class (preparation, etc.)】
気になる(なった)ことを調べたり、授業で出てきた場所を、グーグルストリートヴューで歩いてみる。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
【テキスト(教科書) / Textbooks】
毎講義ごとにプリント資料を配布する。オンライン授業のさいは、google classroom(予定)にてpdf版を配信。
【参考書 / References】
河村英和『観光大国スイスの誕生-「辺境」から「崇高なる美の国」へ』平凡社新書、2013年
河村英和『タワーの文化史』丸善出版、2013年
【成績評価の方法と基準 / Grading criteria】
授業参加で30点、レポート70点による総合評価。
【学生の意見等からの気づき / Changes following student comments】
講師はこの講義をはじめて担当するため、過去の意見はありません。
【その他の重要事項 / Others】
講義期間中に行う美術館見学は2種の展覧会(各講義1回分相当、合計2回分相当で、現地集合現地解散)があり、一部観覧料(1,000円程度)の実費がかかります。事情により展覧会見学に参加できない方には、代替レポート課題を授業中に指示します。