授業コード
Class code
X3002
年度
Year
2017
学部・研究科
Faculty/Graduate school
経済学研究科
添付ファイル名
Attached documents
開講時期
Term
単位数
Credit(s)
2
曜日・時限
Day/Period
キャンパス
Campus
備考
Notes

【授業の概要と目的(何を学ぶか) / Outline and objectives】
経済学の基礎理論には、各々の個人や企業の行動に焦点を当てるミクロ経済学と、各々の個人や企業がそれぞれ経済活動した結果、経済全体がどのように変動するかに注目するマクロ経済学がありますが、この授業ではマクロ経済学の理論を概観します。
経済全体の変動(いわゆる景気)の分析だけでなく、それぞれの場面や目的に応じた適切な経済政策や、経済情勢にあった事業計画を策定することもマクロ経済学の重要なテーマです。例えば学生が経済政策の立案者となったとき、適切な提言をするための知識を習得すること、あるいは将来企業の経営者となったとき、企業経営に関する重要な意思決定する際の判断の基礎とすべき基本的な概念と考え方を習得することを目的とします。

【到達目標 / Goal】
マクロ経済学の基本的な用語と概念を理解し、それらに基づき理論的な分析を行えるようになることを到達目標とします。

【授業の進め方と方法 / Method(s)】
講義形式を主としますが、月1回程度習熟度を確認するために演習を行います。

【授業計画 / Schedule】

秋学期

回 / No. テーマ / Theme 内容 / Contents
1. イントロダクション、国民所得の測定(5章) 授業の進め方について説明したあと、マクロ経済学で最も重視される統計の一つであるGDPについて定義を説明します。
2. 生計費の測定(6章)、生産と成長(7章) 前半は消費者物価指数(CPI)について、後半は経済成長の要因について解説します。
3. 市場における需要と供給の作用(3章) 需要、供給、市場といった経済学の基礎的概念を解説します。
4. 貯蓄,投資と金融システム(8章) 貸付資金市場のモデルを解説します。
5. ファインスの基本的な分析手法(9章) 割引現在価値といった基礎的概念について説明します。
6. 失業と自然失業率(10章) 失業率の定義、失業の要因について説明します。
7. 貨幣システム(11章) 貨幣の機能(交換手段、計算単位、価値貯蔵手段)と中央銀行の役割について説明します。
8. 貨幣量の成長とインフレーション(12章) 貨幣数量説、古典派の二分法を解説します。
9. 相互依存と交易(貿易)からの利益(3章) 比較優位の原理を解説します。
10. 開放マクロ経済学:基本的概念(13章) 貯蓄、投資と国際的フローの関係、名目為替相場、実質為替相場、購買力平価について説明します。
11. 開放経済のマクロ経済理論(14章) 貸付資金市場と外国為替市場からなる開放経済モデルを解説します。
12. 総需要と総供給(15章) 総需要曲線、総曲線曲線およびそれらの均衡について解説します。
13. 総需要に対する金融・政策財政の影響(16章) 総需要・総供給(AD-AS)モデルおよび流動性選好理論にのっとり金融・政策財政の効果について説明します。
14. インフレ率と失業率の短期的トレードオフ関係(17章) 長期と短期のフィリップス曲線を解説します。
15. まとめと演習 マクロ経済学の用語・概念の確認と授業後半に登場したモデルを復習します。

【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等) / Work to be done outside of class (preparation, etc.)】
数学の知識は前提としませんが、テストは簡単な計算問題(足し算、掛け算、累乗など)と論述問題を含んだ形式を予定しています。

【テキスト(教科書) / Textbooks】
N.グレゴリー・マンキュー(足立英之他訳)『マンキュー経済学II マクロ編』第3版、東洋経済新報社、2014年

【参考書 / References】
講義スライドを担当者のウェブサイト(および授業支援システム)に掲載します。
http://www.rhasumi.net

【成績評価の方法と基準 / Grading criteria】
期末試験の結果に基づき成績評価します。

【学生の意見等からの気づき / Changes following student comments】
新規担当につき該当なし。

【担当教員の専門分野等】
<専門領域>
マクロ経済学、計量経済学(ベイズ統計学)
<研究テーマ>
マクロ経済モデルによるシミュレーション分析、財政・社会保障、経済予測、中小企業金融論
<主要研究業績>
蓮見亮・中田大悟「少子高齢化,ライフサイクルと公的年金財政」,『季刊社会保障研究』,第46巻,第3号,274-289頁,2010年
Arito Ono, R. Hasumi, H. Hirata, Differentiated use of small business credit scoring by relationship lenders and transactional lenders: Evidence from firm-bank matched data in Japan, Journal of Banking & Finance 42, 371-380, 2014.
蓮見亮「法人税減税の政策効果―小国開放経済型DSGEモデルによるシミュレーション分析」,RIETI Discussion Paper Series 14-J-040,2014年