政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design
MAN520R1（経営学 / Management 500）非営利組織特論Advanced Study of NPO Management
今瀬 政司Masashi IMASE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | XW131 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
| カテゴリーCategory |
（修士課程）プログラム科目 地域産業・企業創造群 |
| 所属群１Affiliation group 1 | |
| 経済・社会・雇用創造群Economic/Social/Employment/ Creation Group | |
| 所属群２Affiliation group 2 | |
| 文化・都市・観光創造群Culture/City/Tourism/ Creation Group | |
| 所属群３Affiliation group 3 | 地域産業・企業 |
| 地域産業・企業創造群Regional Industry and Business Creation Group |
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Outline (in English)
An increasing number of people are finding employment or starting a business in a private non-profit organization with the aim of "a work style that balances social contribution and business." In this class, you will learn theoretically and practically "private non-profit organizations" that carry out public interest activities or business / economic activities. Private non-profit organizations include non-profit organizations in a narrow sense (civil activity groups, etc.) and non-profit organizations in a broad sense (public interest corporations, etc.).
Learn about private non-profit organizations with a number of concrete examples:
(1)Organization / operation form and characteristics, (2)Social significance that cannot be done by companies or governments, (3)Historical history of activities and policies, (4)Actual conditions and issues in the field, (5)Practical know-how to specifically establish a private non-profit organization, (6)Collaboration business by NPO and government / company, community development, (7)A new regional autonomy system by a non-profit organization based on the territory.
Prepare for the lesson theme in advance (about 1 hour each time), and organize and consider what you learned in the lesson after the fact (about 3 hours each time). While comparing what you have learned with events in the real world, you will deepen your learning by various means according to your own doubts and interests, and build your own way of thinking.
Grades are 70% for report assignments and 30% for normal scores. Evaluation is based on comprehension, inquiry, utilization, and expressiveness.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では、社会貢献を第一に考え、公益活動あるいはビジネス・経済活動を行う「民間非営利組織」を理論的かつ実践的に学ぶ。民間非営利組織には、狭義の非営利組織（ＮＰＯ法人、市民公益活動団体等）と広義の非営利組織（公益法人、社会福祉法人、学校法人、医療法人、生活協同組合、農協等）がある。「社会貢献とビジネスを両立する働き方」を目指して、NPO法人や一般・公益社団法人などで就職や起業する人も増えている。こうした民間非営利組織について、全国各地の多数の具体的な事例も交えて理解するとともに、民間非営利組織を具体的に設立や運営を行うための実践的ノウハウも学ぶ。ＮＰＯと行政、企業等の協働事業や地域づくり、ならびに地縁型非営利組織による新たな地域自治システムについても学ぶ。
到達目標Goal
民間非営利組織について、「非営利」の概念・特徴、企業や行政では担えない社会的存在意義、活動や政策の歴史的な経緯、現場の実態や課題などを理解すると共に、その公益・公共性の高い社会的役割と、ベンチャー以上のベンチャーとしてソーシャルビジネスや新たな産業・市場を創出する経済的役割を理論的かつ実践的に理解する。また、民間非営利組織を具体的に設立して運営を行ったり、政策的な対応などを行う上での実践的な知識・ノウハウを身につけ、自らの考え方を構築することを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
政策創造研究科修士課程のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
教員資料や参考書等を使いながら知識・ノウハウを学ぶ講義を進めるとともに、受講者の問題意識、研究テーマ、日々の取組みに関連した内容も取り上げながら、質疑応答や自由なディスカッション等にもできる限り時間をかける。実践的な学習に重点を置いて、具体的な団体・活動事例や日々の社会的な出来事も積極的に話題として取り上げ、現場の民間非営利組織や行政・企業等の視点からそれらの本質について討論する機会も設ける。特に、担当教員が実際に様々な非営利組織の活動に携わった事例、あるいは調査研究で関わった事例を主に取り上げることで、リアリティを持って理解できるようにする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：オリエンテーションと非営利組織の概論
受講者の問題意識・研究テーマ等の確認と授業の進め方などの説明を行う。その上で民間非営利組織の概論を学ぶ。
2[対面/face to face]：非営利組織の特徴と活動史・政策史
非営利組織の組織・運営形態、特徴、企業や行政では担えない社会的存在意義などを学ぶ。1980年代後半から市民が切り拓いてきた狭義の非営利組織（ＮＰＯ）の活動と政策の歴史を学ぶ。
3[対面/face to face]：狭義と広義の非営利組織
狭義の非営利組織（ＮＰＯ法人、市民公益活動団体等）と広義の非営利組織（公益法人、社会福祉法人、学校法人、医療法人、生活協同組合、農協等）のそれぞれについて学ぶ。
4[対面/face to face]：公益と経済の担い手としての非営利組織
公益・公共概念の変化を踏まえた上で、狭義の非営利組織の「公益の担い手」としての社会的役割と実態・課題を学ぶ。また、「経済主体」としてソーシャルビジネスや新たな産業・市場を創出する役割と実態・課題を学ぶ。
5[対面/face to face]：ＮＰＯ法人の概要と設立・運営ノウハウ
ＮＰＯ法人（特定非営利活動法人）について、その組織運営形態、設立要件、法人化の長所・短所などを学ぶ。また、ＮＰＯ法人を具体的に設立し運営するための必要書類や手続き等のノウハウを学ぶ。
6[対面/face to face]：協働による地域づくりと社会的課題の解決
ＮＰＯと行政の協働事業の概念と実態・課題について、従来型の地域づくり等との違いを踏まえながら学ぶ。また、ＮＰＯと企業の協働事業、企業のＣＳＲ、SDGsなどの実態と課題を学ぶ。
7[対面/face to face]：地縁型非営利組織による地域自治システム
市町村合併の影響や地域自治組織・システムの再編などに伴って変わる住民自治と、「地縁型非営利組織」としての住民組織・地域自治組織やその関連政策の実態と課題を学ぶ。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に授業テーマに関する予習をしておき（各回１時間程度）、事後に授業での学びを整理して考察すること（各回３時間程度）。学んだことを実社会での出来事と照らし合わせるとともに、そこから自らの疑問や興味に応じて様々な手段で学びを深めて、自らの考え方を構築していくこと。
テキスト（教科書）Textbooks
特にありません。
参考書References
今瀬政司（2011）『地域主権時代の新しい公共 希望を拓くＮＰＯと自治・協働改革』学芸出版社（事前に読むことをお勧めします）
テーマに関連した参考文献や実践的な活動情報等を必要に応じて授業中に紹介する。
担当教員（今瀬）のWeb公開論文等も必要に応じて紹介する。
http://sicnpo.jp/imase_profile.html
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート課題70％、平常点30％
理解力・探究力・活用力・表現力等で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
教員資料や参考書等をより有効に活用しながら、質疑応答や自由な討論等にもできる限り時間をかけながら授業を進める。また、受講者のニーズに応じて、知識・ノウハウの理解と共に、より実践的な学習にも重点をおいて進める。
その他の重要事項Others
「実務経験のある教員による授業」担当教員（今瀬）は、シンクタンク企業や民間非営利組織10団体以上に所属して、様々な実践活動や国・自治体の政策形成にも携わってきていることから、その具体的な実務経験を紹介することで、リアリティを持って実践イメージを持てるようにする。
今瀬政司の実務実績・研究実績のホームページ
http://sicnpo.jp/imase_profile.html