国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
COT200GA(計算基盤 / Computing technologies 200)メディア表現法Method of Media Expression
大嶋 良明Yoshiaki OHSHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0432 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 情報関連科目を履修済みであることが望ましい |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 特になし、希望者多数の場合のみ選抜にします。初回の授業に出席すること。 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This is an intermediate level workshop on Adobe Photoshop retouch and creative techniques for any students who has acquired basic knowledge and techniques in Photoshop. The course is organized of class workshops, weekly or biweekly assignments, and mutual critique.
Grading policy is as follows:
In-class contribution: 30%
Critique and review: 15%
Homework and in-class assignment: 35%
Individual e-Portfolio: 20%
Your must achieve at least 60% in the overall grade to pass for academic credit.
The average study time outside of class per week would be approximately 4 hours.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
Photoshopの応用テクニックをいろいろ学ぼう
PCを使ってのマルチメディア制作とデザインの基礎を講義と実習を交えて学習する。とくにコンピュータ上でのメディアデータの特性とコンピュータによる画像処理、図形処理について表現・変換などの知識を身につける。Photoshopを基本ツールとして画像レタッチの諸技法を学ぶ。自ら写真を撮影し、いくつもの課題制作に取り組む。見やすい作品つくりを目指して、配置、コントラスト、整列などデザインの基礎知識を習得し、実習作品の表現に応用する。これらを通じて情報メディアの活用とメディアデータの処理技法を学習し、Webやパッケージメディアの視覚面をどのように活かすことができるかも学ぶ。セメスタ中の課題をクラス全体で合評することでお互いの作品の良いところを学び、質の高い制作を目指す。
到達目標Goal
Photoshopの応用技法を習得し、デザイン、配色の基礎を修得し、PC上の画像処理とデジカメ、プリンタ等の周辺機器との関係を理解することで、ディジタルマルチメディアの特性を活かした中級以上の作品制作ができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
情報実習室において講義と実習を行う。
●作品制作の理論と技法(講義と実習)
・デザインの基礎とPhotoshopの応用技法
‐画像のメリハリ、色のバランス、カラーチャンネル活用
‐レイヤー、マスク、フィルタの技法
‐コラージュ、モンタージュの技法:遠近感、光の表現、Photo-realisticな作品作りに必要な写真理論
‐DTPに向けてのスキャナ、プリンタの利用法
●クリティーク(合評)と制作メモの提出
各自の作品を全員が批評し、作品表現の精神と批評の言語を学ぶ。
●ePortfolioによる学習成果の公開
総合的な情報公開の場として活用する。
●課題
・デジタル写真のリタッチ
・ポスター作り(Photoshop+大判プリンタ・Web)
・写真表現の作品化(アルバム・Web)
・自由なテーマによる最終課題(Photoshop+大判プリンタ・Web)
●大事にしたいこと
・誰もが自分だけのsomethingを持っている。みんなで学ぼう。
・マルチメディアデータとリアルなモノの関係性を常に考えよう。
・「コンピュータに簡単に取り込めない世界」を大事にしよう。
・感性だけでは作品は作れない。知識、技法、批評精神を持とう。
なお,毎回の授業で小テストを実施し,質問を受け付ける.次回授業の初めに前回の小テストの答え合わせと質問に関する回答の時間を設ける
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:メディアデータと情報活用
メディアデータの特性(音声、音響、文書・画像・映像)、コミュニケーションのデザイン、制作環境について学ぶ。
2[対面/face to face]:デザインの基本原則
CRAPの原理(近接、反復、整列、コントラスト)を学ぶ。
3[対面/face to face]:デザインの基本原則の応用
前2回の講義内容と既存のPhotoshopの基礎知識を活用して、自由課題で制作したポスター作品を持ち寄り、クリティーク(合評)をおこなう。
4[対面/face to face]:タイポグラフィの原理
欧文・和文フォントの特性を歴史的変遷を通じて学びレイアウトの基礎を理解する。
5[対面/face to face]:メディア処理ソフトウェアの実際-画像レタッチソフト(Adobe Photoshop CC)
サービスプリントをスキャンしたイメージデータを素材に基本的なレタッチ技法と必要なツールを復習する。
6[対面/face to face]:Webのためのディジタルイメージ、写真帳制作の課題と合評
ヒストグラムデータの活用法に慣れる。Webアルバム制作に必要な知識と技法を作品制作に活かす。
7[対面/face to face]:イメージの取り込みと調整
デジカメ写真、スキャン画像、フレームキャプチャ、PC画面コピーなど元画像の特性の違いに応じたイメージ素材の取り扱いを学ぶ。
8[対面/face to face]:レイヤーの技法
レイヤーを多用した作品実習を通じて素材どうしのなじませ方、立体感、奥行き感の作り込みを学ぶ。
9[対面/face to face]:画質の調整、シェーディングとブレンディング(前編)
写真の断片と描画の組み合わせによるコラージュ作品の制作実習を通じて、選択範囲のさまざまな調整、コントラスト、焼き込みとレイヤーの技法を学ぶ。
10[対面/face to face]:画質の調整、シェーディングとブレンディング(後編)
第9回に引き続き、制作実習の後半。
11[対面/face to face]:コラージュ、モンタージュのための技法
さまざまな遠近法、解像度と粒状性、輪郭や色味の変化、光の方向性などコラージュ、モンタージュ作品のための技法を学ぶ。
12[対面/face to face]:色の扱い:カラー、モノクロ、DuoTone
RGB、HSB, CMYKなどカラー表色系の関係、セピア系、シアン系などのモノクローム調色、スポットカラー、DuoToneなどの表現技法を学ぶ。
13[対面/face to face]:色の扱い:制作編
モノクロ基調のポスターに少ない色数でアクセントをつける制作課題と画面、印刷出力の品質の比較。
14[対面/face to face]:最終課題とまとめ
自由課題による最終課題を制作しクラス全員による合評。全作品、制作メモ、クラス全員による作品合評をまとめたポートフォリオの作成。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業の中で習得した制作知識と実習課題を各自の作品制作に活かすためには十分な練習が必要となる。カフェテリアでのマルチメディアPCを活用してテクニックを「手に覚えさせる」時間外の予習復習を励行します。
自由課題による制作には、オリジナルの写真を含めることを求めるのでディジタルカメラやスマートフォンを携行し、作品作りのアイデアとなる素材さがしを常日頃から心がけましょう。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
制作テキスト(必要部分の和訳プリント配布):Adobe Photoshop5.5 and Illustrator8.0 Classroom Book, Adobe Press(2000), ISBN 0-201-65900-X
制作テキスト(必要部分のみをプリント配布):Gregory Haun, "Photoshop Collage Techniques", Hayden(1997), ISBN 978-1568303499
デザイン論テキスト(初版を参照するため、必要部分のみをプリント配布):R・ウィリアムズ「ノンデザイナーズ・デザインブック」、毎日コミュニケーションズ(1998)、
ISBN 4895630072
参考書References
必要に応じて授業内で紹介する。ほかにマルチメディア検定ベーシック対応の参考書として、CG-ARTS協会、「第三版 入門マルチメディア ITで変わるライフスタイル」、ISBN 978-4-903474-45-8を挙げておく。撮影技法については、キット タケナガ(著)東京写真学園(監修)、「デジタル 写真の学校」、雷鳥社(2005)、ISBN 978-4-8441-3434-3 が理解に役立つ。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業参加の積極性,30%)、クリティーク(課題作品の相互批評,15%)、課題ならびにマルチメディア作品制作(35%)、ePortfolio(個人の作品集づくり, 20%)を総合的に評価する。平常点の評価ポイントは、積極的な授業参加。すなわち表現意欲をコンピュータ上で形にする「やる気と努力」、作品作りの背後にある仕組みへの技術的関心度、作品に添付する制作メモ、合評に参加しお互いの作品から学び一人ひとりが自らを高めようとする向上心などが、授業参加の平常点として参入される。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実習課題の内容とバラエティを検討し、中級テクニックの訓練単元を増やした。作品集は個人ポートフォリオだけではなく、クラス全体のギャラリーとしても公開を目指す。作品作りのテクニックだけではなく作品性の追求や作品批評を言語化することの重要性をさらに意識できるような授業運営を心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
情報実習室にて授業を行う。
素材撮影のためにデジタルカメラが必要。(ディジタルカメラは学部資料室、情報カフェテリアにて貸出可能)
光学性能では遜色ないスマートフォンの使用も認めるが、できれば絞り、シャッター速度、露出補正など撮影条件を細かく設定できるディジタルカメラによる撮影を心掛けて欲しい。
制作のためのフォトプリント用紙、CD-Rなど、課題に応じて若干のメディアが必要。ポスター印刷出力の校正と確認のためにプリンタを使用する。
提出作品はePortfolioにて保存公開する。
その他の重要事項Others
情報系教員によるクラス授業とマルチメディア制作実習を通じて本科目では学生の就業力育成を支援する。
【資格を目指す人のために】本講義の参考書はマルチメディア検定ベーシック対応の標準テキストであり、すぐれた独習書である。
前提科目
前提科目:「情報リテラシーⅠ」、「情報リテラシーⅡ」、情報系基礎科目(「情報システム概論」、「メディア情報基礎」、「ネットワーク基礎」)。未修者の履修希望については担当教員の判断による。
写真の技法については「マルチメディア表現法」の履修をお薦めする。Photoshopの応用技法については本科目にて扱う。
関連科目:基幹科目「ディジタル情報学概論」など。
実務経験のある教員による授業
担当教員はIT企業での研究所勤務において15年間のディジタル信号処理、マルチメディア処理分野の研究とシステム開発の経験がある。