国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
POL200GA(政治学 / Politics 200)平和学Studies of Peace
松本 悟Satoru MATSUMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0243 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
This course focuses on international organizations to explore "positive", "negative" and "cultural" peace in the Galtung's terms. It enables students to apply the Galtung's terms for explaining the conflicts and to analyze the functions of international organizations in "peace".
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
1) explaining the issues or events by using the concept of "positive", "negative", "cultural" peace.
2) explaining the functions of international organizations in avoiding certain type of the violence.
3) applying the analytical methods the peace studies use for actual cases of violence.
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content or to write a short essay on a given topic.
【Grading Criteria /Policy】
Grading will be decided based on a short essay at each class meeting (40%) and a term-end report (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では主に国際機構に着目して平和学を学ぶ。歴史、思想、組織、制度、文化などを通して平和や暴力について考え、国際社会コースの基幹科目として、各自がより深めたい専門領域を見つけるきっかけとなることを目指す。
到達目標Goal
(1)消極的平和、積極的平和、文化的平和の概念を使って実例を説明できる。
(2)国際機構の特徴と平和との関係を具体的に説明できる。
(3)平和学で取り上げられる方法を理解し実例に適用できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
■基本方針:履修者数が多いため、14回全て曜日・時限のないオンデマンド授業で実施する。ただし、毎回の授業動画は火曜日に公開する。
■フィードバック:講義への質問は、学習支援システムの掲示板に質疑応答コーナーを設けて、そこでやり取りする。
■授業後課題:毎回課す。思考を促す課題で、200字~400字程度で書いてもらう。基幹科目なのでアカデミックスキルを高めることも目的としている。提出期限は授業動画公開日から3日以内。毎回の授業冒頭で課題への全体コメントを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:「平和」「平和学」とは何か
「平和」の概念や「平和学」の発展について考える。
2[オンライン/online]:国際機構誕生前の平和と暴力
17c以降の平和思想をふまえ、「力」による平和の賛否について考える
3[オンライン/online]:国際連盟の意義と限界
戦争を違法化し制裁によって守らせようとすることについて考える
4[オンライン/online]:国連憲章と自衛の武力
非暴力で戦争のない消極的平和を築くことができないのかを考える
5[オンライン/online]:2つの平和主義
「正しい戦争」という考え方の変遷と妥当性について考える
6[オンライン/online]:人道的介入の是非
暴力を止めるために暴力を使うことの是非について考える
7[オンライン/online]:紛争研究
解決した紛争に着目する
8[オンライン/online]:紛争解決学
紛争解決に関する学問的蓄積から平和学を学ぶ方法論を習得する。
9[オンライン/online]:積極的平和と国際開発機構(ユニセフ)
井戸掘りという「平和」的手段が暴力になる構造を考える。
10[オンライン/online]:積極的平和と国際開発機構(世界銀行)
開発協力が暴力になる構造を考える。
11[オンライン/online]:異議申し立てとオンブズマン
平和的手段が暴力にならないための仕組みについて考える。
12[オンライン/online]:文化と平和
「文化的平和」という概念を手がかりに、文化と平和(暴力)のつながりについて考える。
13[オンライン/online]:紛争と文化外交・平和教育
「何を」から「どのように」への転換と「平和」のつながりについて考える。
14[オンライン/online]:まとめ(権力と暴力)
「権力」という切り口から13回の授業を振り返り、授業全体のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
新聞を読む習慣をつけ、平和に関わる記事を読んでおくこと。なお、新聞は紙媒体で読むこと。毎回授業後課題を課す。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし
参考書References
関連する文献を毎回の授業で示す。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(毎回の授業後課題)40%、期末レポート60%。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・学生から提出された授業後課題の答案に対して、個々人へのフィードバックを求める声があるが、履修者が多いためそれは不可能。また、労力の割に、それを活かそうと考えている学生が多いわけではない。したがって、提出された答案をもとに次の授業の冒頭でフィードバックし、それを各自が自分の答案に当てはめて自己分析してもらっている。自己採点能力も重要な力である。
・学習支援システムの「掲示板」を使って常時質問を受け付けているが、ほとんど質問はない。一方で、リアルタイムオンラインなどで議論をしたいという要望もある。履修者が少なければ2023年度以降検討する。
・オンデマンド授業は毎回50~60分に収まるように収録する予定である。一部学生から100分授業に満たないとの指摘があるが、内容は教室で100分行う授業と同じ内容であり、教える内容は減らしていない。オンデマンド授業の良さは、わからなかった部分を聞き直したり、一度止めてメモを取ったりできることにあるとの指摘もあり、その時間を含めれば対面の100分授業以上の学習効果があると考えている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・学習支援システムを用いるので、できるだけ早めに、遅くとも初回授業前には授業コードを使って自己登録すること。
・パソコン、および動画(もしくは音声入りパワーポイント)を視聴できるネット環境が必要。
その他の重要事項Others
・国際開発協力NGOでの実務経験を有する教員が、直接関わった開発事例を挙げながら講義する。