市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ECN300LA(経済学 / Economics 300)教養ゼミⅡLiberal Arts Seminar Ⅱ
スミス・マルクス・ケインズから現代経済を考えるB
水野 和夫Kazuo MIZUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q6206 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(30名) |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【授業の概要(Course outline)】This course introduces a cause of zero interest rate and US-China New Cold War to students taking this course.Students can uenderstand that exceptions prove anything.
【到達目標(Learning Objectives)】The goals of this course are to A, B, and C.
A.Learn adam smith's ando Marx's Keynes's way of thinking
B.The Ideology of Globalization
C.What does zero interest rate mean?
【授業時間外の学習(Learning activities outside of classroom)】Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria /Policy)】Your overall grade in the class will be decided based on the following
in class contribution: 50%、presentation:50%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
20世紀末以降、日本をはじめ世界はこれまでにない事態に直面している。日本はゼロインフレの定着、ゼロ金利の長期化で、近代=成長という常識が通用しなくなっている。米国でもトランプ大統領(当時)が2018年9月に反グローバリズム宣言をし、米中貿易摩擦が激化し、「米中新冷戦」に突入し、世界経済の大きな不安定要因となっている。バイデン大統領は民主主義国家対専制国家と位置付けている。
いわば、これまでの「常態」が隠れ、「例外状況」が顕在化するようになった。「正常は何物をも証明せず、例外がいっさいを証明する」背景を理解することができる。
到達目標Goal
春学期の具体的な到達目標は、アダム・スミス、カール・マルクス、J・M・ケインズの経済についての考え方を学ぶことで、現在の経済現象(グローバリゼーションやゼロ金利)の理解を深めることができる。
スミスの「共感」、「分業」、「交換」、「労働価値説」についての考え方、マルクスの「利子搾取論」世界市場についての考え方、ケインズの「わが孫たちの経済的可能性」、「財産としての貨幣愛」についての考え方などを学び、現在のグローバリゼーションの課題を考え、どういう社会にすることが望ましいのか、学ぶことができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義、ディスカッション、プレゼンを組み合わせることで、質疑応答を通じて自らの考えを深め、プレゼンテーション能力を高めていく。秋学期の最後に各個人(ないし各グループ)は1回ないし2回のプレゼンをする。
授業は原則対面で実施(大学の方針に従う)。
リアクションペーパー提出の機会を設け、翌週に回答する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:私的所有権について(企業)
内部留保金484兆円はいかにして増えてきたのか
第2回[対面/face to face]:私的所有権について(企家計)
個人金融資産2000兆円はいかにしてふてきたのか、王朝仮説VS.ライフサイクル仮説
第3回[対面/face to face]:ジョン・ロックの所有権について
正義と慈愛について
第4回[対面/face to face]:国家と海賊の違いについて
国家は暴力装置、資本の暴力性
第5回[対面/face to face]:資本について①
資本の二つの機能ー唯物論者の資本と資金主義者の資本
第6回[対面/face to face]:資本について②
マルクスのG-W-G'
第7回[対面/face to face]:利子について
利子の源泉について-13世紀、オリ―ヴィの「資本論」
第8回[対面/face to face]:利子の歴史
13世紀に利子が要因された背景、金利が最も低い国は何を意味しているのか
第9回[対面/face to face]:ゼロ金利は何を意味しているのか
人類史上初の日本とドイツのゼロ金利について
第10回[対面/face to face]:グローバリゼーションについて
グロリゼーションの起源ー印刷資本主義、テンプル教団
第11回[対面/face to face]:21世紀のグローバリゼーション
実物投資空間と電子・金融空間
第12回[対面/face to face]:グローバリゼーションの功罪
GAFAとOxfamレポート
第13回[対面/face to face]:春学期と秋学期通じてのまとめ①
グループ討議とプレゼンの準備
第14回[対面/face to face]:春学期と秋学期通じてのまとめ②
グループごとのプレゼン
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。毎回、レジメを授業支援システムに掲載。
参考書References
『次なる100年 歴史の危機から学ぶこと』水野和夫、東洋経済新報社、2022年
https://str.toyokeizai.net/books/9784492444658/
『スミス・マルクス・ケインズ よみがえる危機の処方箋』ウルリケ・ヘルマン、鈴木直訳、みすず書房、2020年
https://www.msz.co.jp/book/detail/08867/
『新版 グローバリゼーション』(マンフレッド・B.スティーガー、櫻井純理訳、岩波書店、2010年)
https://www.iwanami.co.jp/book/b256795.html
『政治神学』(C・シュミット、原著1934、未來社、田中浩・原田武雄訳、1971)
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624300135
『経済学の考え方』宇沢弘文、岩波新書、1989
https://www.iwanami.co.jp/book/b267872.html
成績評価の方法と基準Grading criteria
受講態度50%+プレゼン内容50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
演習形式のため、授業の冒頭で毎回学生の意見・質問を聞いて、進める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
事前にPCなどで授業支援システムにアクセスして、レジメをダウンロードできる環境を整えることが望ましい。
その他の重要事項Others
内閣府(内閣府大臣官房審議官)および内閣官房(内閣審議官)での実務経験がある教員が、政府月例経済報告、経済財政白書などで養った経済分析、および政策立案のプロセスなどを授業で解説する