市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ART300LA(芸術学 / Art studies 300)美術論BArt B
稲垣 立男Tatsuo INAGAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q6112 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Course outline
We will learn the essential contents of Japanese art history and modern art in a bird's-eye view and practical way.
1. Art history and art theory which is the basis for understanding art
2. Work production including more practical content · Planning of art exhibitions · Art criticism
I will learn a wide range of them step by step.
Learning Objectives
We will take up some keywords about Japanese art's ideas and basic ideas and consider the viewpoints and ideas behind them, based on specific examples such as works and discourses related to the works. At the workshop, we will challenge applied practices such as work production, exhibition planning, and art criticism based on what we learned in each unit.
Learning activities outside of the classroom
The content delivered on the Google site contains many website links to deepen your learning, so we recommend browsing the ones that interest you. There are also many museums and galleries near the university. If possible, depending on the infection status of the new coronavirus, please watch exhibitions.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Grading Criteria /Policy
Grades will be evaluated based on the total of class activities, assignments and reports. We emphasize the experimentality and positiveness of our efforts. The scoring ratio is as follows.
1. Initiatives for classes (50%)
2. Issues and reports (50%)
See rubrics for specific assessment guidelines.
Based on this grade evaluation method, those who have achieved 60% or more of the achievement target of this class will be accepted.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
美術論Bでは日本の美術史および近現代美術の基本的な内容について俯瞰的、実践的に学びます。
美術を理解するための基礎となる美術史や美術理論
より実践的な内容を含む作品制作・美術展の企画・美術批評
これらについて段階的に幅広く学んでいきます。
到達目標Goal
日本美術の思想や基本的な考え方についていくつかのキーワードを取り上げ、作品などの具体的な事例や作品にまつわる言説を踏まえながら、その背景となる見方や考え方について考察します。ワークショップでは、各単元で学んだ内容を基として作品制作や展覧会企画、美術批評などの応用的な実践にチャレンジします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に対面授業を予定していますが、新型コロナウィルスの感染状況によりオンラインで行う場合もあります。対面授業とオンライン授業内容の違いですが、学ぶ内容については同一です。まずはシラバスで授業の内容を確認してください。
課題
受講後、Google Formで小テスト、もしくは簡単なレポートを提出してもらいます。提出期間は授業終了後数日程度です。
評価
授業当日の出席及び実習課題とレポートの提出を持って出席とし、採点を行います。
質問・相談
授業内容に関する質問や相談についてはGoogle Formで、一般的な質問や相談についてはGoogle Classroomを通じてお願いします。
オンラインミーティング・講評会
みなさんからのリクエストがありましたら、Zoomなどを使ったミーティングや講評会も行いたいと思います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
9/26[対面/face to face]:オリエンテーション
授業の概要
美術史の学び方
10/3[対面/face to face]:近現代美術1
(印象派、フォービズム、キュビズム、未来派・ダダ、シュルレアリズム)
近代美術の萌芽とも言える時代の美術、印象派からシュルレアリスムまでを学びます。
10/10[対面/face to face]:近現代美術2
(抽象表現主義からコンセプチュアル・アート・新表現主義)
第二次世界大戦から戦後、20世紀の後半までの現代美術の様々な実験が行われた時代の美術を学びます。
10/17[対面/face to face]:近現代美術3
(YBA・リレーショナル・アート・ソーシャリー・エンゲージド・アート)
ミレニアム前夜にイギリスおよびフランスを中心としたヨーロッパで発生した二つのムーブメント(Young British Artistとリレーショナルアート)についての理解を深めます。次に、2010年代からソーシャリー・エンゲージド・アートやソーシャル・プラクティスという言葉が美術の世界で盛んに使われるようになりましたが、それらの動向について紹介します。
10/24[対面/face to face]:ワークショップ(1)
近現代美術1-3 単元の復習
プレゼンテーションとディスカッション
10/31[対面/face to face]:古代美術
(縄文・弥生・古墳時代、飛鳥・白鳳時代、奈良・平安時代
先史時代の縄文・弥生・古墳時代、仏教が伝来し飛躍的な発展を遂げた飛鳥・白鳳時代、律令制度が確立した奈良時代、日本独自の文化を形成した平安時代 について学びます。
11/7[対面/face to face]:中世美術
(鎌倉・室町時代、桃山・江戸時代 )
貴族にとって代わって武士の時代が始まりました。禅宗や新興宗教が文化や芸術に影響を及ぼした鎌倉時代、禅宗美術にはじまり水墨画が発達した室町時代、支配階級から次第に民衆、町人のエネルギーが結実していった桃山・江戸時代の美術について学びます。
11/14[対面/face to face]:ワークショップ(2)
古代美術、中世美術 単元の復習
プレゼンテーションとディスカッション
11/21[対面/face to face]:近代美術のはじまり
(明治時代・西洋画と日本画、大正デモクラシー、戦争画 )
明治維新後の西欧化、近代化制作により西洋画が盛んとなった明治時代、その一方で新日本画運動も起こり大きく揺れ動きました。大正時代に入ると印象派以降のアバンギャルドなどの新傾向が紹介されました。第二次世界大戦の最中にはプロパガンダのための戦争画 が描かれます。
11/28[対面/face to face]:戦後美術
(アンデパンダン、ネオダダ、ハイレッドセンター、実験工房、もの派)
第二次世界大戦の終戦後の1950年代に実験工房、具体美術協会、続いてアンデパンダン、ネオダダ、ハイレッドセンター、実験工房が1960年台にはもの派など新しい芸術運動が始まります。
12/5[対面/face to face]:ワークショップ(3)
近代美術のはじまり、戦後美術 単元の復習
プレゼンテーションとディスカッション
12/12[対面/face to face]:1960-1980年代
(もの派以降、インスタレーション・パフォーマンス )
1960年代から1970年代にの美術に大きな影響力を持ったもの派以後について学びます。1980年代には若いアーティストがインスタレーション・パフォーマンスによる制作を試みました。
12/19[対面/face to face]:1990-2020年代
(1990年代、ミレニアム以降、ゼロ年代、2010年以降)
1990年代からミレニアム、ゼロ年代から現在に至るまでの日本の美術について学びます。
1/16[対面/face to face]:ワークショップ(4)
1960-1980 年代、1990-2020年代 単元の復習
プレゼンテーションとディスカッション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Google siteで配信する授業コンテンツには、学習を深めるためのウェブサイトのリンクが多く紹介されていますので、興味のあるものについては閲覧することをおすすめします。また、大学の近くには美術館やギャラリーが多くあります。新型コロナウィルスの感染状況にもよりますが、可能であれば企画展、常設展などの展覧会などを多く鑑賞してください。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
Google siteを通じて授業に必要な資料を配布します。いくつか参考書を紹介しますので、それらのうち少なくとも一冊を選んで購読することを勧めます。また各分野の研究に関して必要となる資料についてはその都度紹介します。
参考書References
山本浩貴『現代美術史-欧米、日本、トランスナショナル』中央公論新社、2019
『改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト』美術出版社、2014年
高階秀爾『カラー版西洋美術史 』美術出版社、2002年
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価については、平常点(授業への取り組み)、課題とレポートの合計で行います。取り組みの実験性、積極性を重視します。採点比率は以下の通りです。
1. 平常点(50%)
2. 課題とレポート(50%)
評価の具体的な指針についてはルーブリック を参照してください。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ワークショップではスケッチによるプランや写真作品など簡単な実践に取り組みますが、受講される皆さんは例年課題について積極的に取り組まれているようです。楽しく解りやすい授業を心がけたいと思います。