市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ART300LA(芸術学 / Art studies 300)美術論AArt A
稲垣 立男Tatsuo INAGAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q6111 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Course outline
In this course, we will learn the basic contents of modern contemporary art from a bird's eye viewpoint and practical perspective.
* Art history and art theory which is the basis for understanding art
* Work production including more practical content · Planning of art exhibitions · Art criticism.
We will learn about these in a step-by-step manner.
Learning Objectives
Some keywords are taken up about the thoughts and basic ideas about art, and the background viewpoints and ideas are considered while considering concrete examples such as works and discourses related to the works. At the workshop, you will challenge applied practices such as work production, exhibition planning, and art criticism based on what you learned in each unit.
Learning activities outside of the classroom
The content delivered on the Google site contains many website links to deepen your learning, so we recommend browsing the ones that interest you. There are also many museums and galleries near the university. If possible, depending on the infection status of the new coronavirus, please watch exhibitions.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Grading Criteria /Policy
Grades will be evaluated based on the total of class activities, assignments and reports. We emphasize the experimentality and positiveness of our efforts. The scoring ratio is as follows.
1. Initiatives for classes (50%)
2. Issues and reports (50%)
See rubrics for specific assessment guidelines.
Based on this grade evaluation method, those who have achieved 60% or more of the achievement target of this class will be accepted.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
美術論Aでは、古代から現代までの西洋美術の基本的な内容を俯瞰的且つ実践的に学びます。現代の美術を理解するために重要な西洋近代美術史がテーマとなります。
特に
・美術を理解するための基礎となる美術史とその理論
・各時代のアーティストの実践(アイディアや制作論)
について段階的に幅広く学んでいきます。
到達目標Goal
西洋美術の思想や基本的な考え方についていくつかのキーワードを取り上げ、作品などの具体的な事例や作品にまつわる言説を踏まえながら、その背景となる見方や考え方について考察します。ワークショップでは、各単元で学んだ内容を基として作品制作や展覧会企画、美術批評などの応用的な実践にチャレンジします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に対面授業を予定していますが、新型コロナウィルスの感染状況によりオンラインで行う場合もあります。対面授業とオンライン授業内容の違いですが、学ぶ内容については同一です。まずはシラバスで授業の内容を確認してください。
課題
受講後、Google Formで小テスト、もしくは簡単なレポートを提出してもらいます。提出期間は授業終了後数日程度です。
評価
授業当日の出席及び実習課題とレポートの提出を持って出席とし、採点を行います。
質問・相談
授業内容に関する質問についてはGoogle Formで、一般的な質問や相談についてはGoogle Classroomを通じてお願いします。
オンラインミーティング・講評会
みなさんからのリクエストがありましたら、Zoomなどを使ったミーティングや講評会も行いたいと思います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
4/11[対面/face to face]:オリエンテーション
授業の概要
美術史の学び方
4/18[対面/face to face]:古代美術
(原始美術/先史美術、メソポタミア美術、エジプト美術、エーゲ美術、ギリシャ美術、ローマ美術)
文字の生まれる以前=先史時代の美術や、西洋美術史の出発点となるメソポタミアやエジブトなどの最古の文明から生まれた美術など古代美術について学びます。
4/25[対面/face to face]:中世美術
(初期キリスト美術、ビザンティン美術、初期中世美術、ロマネスク美術、ゴシック美術)
ルネサンス以前の、多くの民族や地域とキリスト教美術が結びついた中世美術について学びます。
5/9[対面/face to face]:近世美術
(ルネサンス美術、バロック美術、ロココ美術)
ギリシア美術やローマ美術を見直し人間の尊厳が再認識されたルネサンス美術、ポルトガル語で「歪んだ真珠」を意味するバロック美術、フランスで発展した装飾性の強いロココ美術について学びます。
5/16[対面/face to face]:ワークショップ1
単元の復習(古代美術、中世美術、近世美術 )
ワークショップ「伝える方法・絵から文字へ」
5/23[対面/face to face]:近代美術1
(新古典主義、ロマン主義、写実主義)
古典(ルネサンス)への回帰としての新古典主義、自由な感性や多様な美の表現を尊重したロマン主義、ありのままの日常を客観的に描こうとする写実主義について学びます。
5/30[対面/face to face]:近代美術2
(印象派 、新印象派、ポスト印象派)
写実主義の考えを引き継ぎ、現実をそのままに鮮やかで明るい色彩の印象派 、印象派の色彩理論をさらに化学的に追求した新印象派、印象派を批判的に受け継ぎ、乗り越えようとするポスト印象派について学びます。
6/6[対面/face to face]:ワークショップ2
単元の復習(近代美術1、近代美術2)
ワークショップ「デッサンの手法」
6/13[対面/face to face]:近代美術3
(野獣派、キュビズム、表現主義、ナビ派 、世紀末芸術 、象徴主義、素朴派、アール・ヌーヴォー)
印象派以降のフォービズム、表現主義、キュビズムを中心に、第一次世界大戦前の芸術運動の流れについて学びます。画家たちはより自由な表現を求めて様々な実験を始めます。ポスト印象派と呼ばれた画家のゴーギャン、ゴッホ、セザンヌは、印象派以降の20世紀の前衛芸術運動に大きな影響を与えました。
6/20[対面/face to face]:近代美術4
(未来派、ダダイズム、シュルレアリスム、デ・スティル、バウハウス 、ロシア構成主義)
ロシア革命前後のロシア構成主義とシュプレマティズムについて、また第一次世界大戦前後のアバンギャルド芸術運動(前衛芸術)である未来派、ダダイズム、シュルレアリズムについて学びます。この時代には現代アートの基となるコンセプチュアルな発想や、パフォーマンスやインスタレーションの原型となるようなアイディアが登場します。
6/27[対面/face to face]:ワークショップ3
近代美術3 近代美術4 単元の復習
ワークショップ「シュルレアリスムの実験」
7/4[対面/face to face]:現代美術1(レトリスム、抽象表現主義、アンフォルメル、ネオダダ、ポップアート)
第二次世界大戦で大きなダメージを受けたヨーロッパに代わり、経済力を背景にアメリカが現代芸術の中心地となりました。抽象表現主義、ネオダダ、ポップアート、ミニマル、コンセプチュアルアートなど、アメリカを中心として登場した芸術運動に加え、アンフォルメル、ヌーボー・レアリズム、アルテポーベラなどヨーロッパの動向についても学びます。
7/11[対面/face to face]:現代美術2
(ミニマルアート、コンセプチュアルアート、新表現主義、YBA、リレーショナル・アート、ソーシャリー・エンゲージド・アート)
1960年代になるとアフリカ系アメリカ人公民権運動、ベトナム反戦運動、女性解放運動、LSDを使った平和を訴えるフラワーパワージェネレーションなどの市民運動が盛んになります。この時代には絵画や彫刻ではない表現が多く登場します。概念的なアートや、ハプニング、パフォーマンスアート、社会関与などの動向が多く登場します。1980年代に、アメリカのコマーシャル・ギャラリーから生まれたムーブメントである新表現主義について学びます。また、ミレニアム前夜にイギリスとヨーロッパで発生した二つのムーブメント(Young British Artist/リレーショナルアート)についての理解を深めます。21世紀に入り、ソーシャリー・エンゲージド・アートやソーシャル・プラクティスという社会に関与する芸術運動が盛んになっています。
7/18[対面/face to face]:ワークショップ4
現代美術1 現代美術2 単元の復習
ワークショップ「テキストとアート」
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Google siteで配信する授業コンテンツには、学習を深めるためのウェブサイトのリンクが多く紹介されていますので、興味のあるものについては閲覧することをおすすめします。また、大学の近くには美術館やギャラリーが多くあります。新型コロナウィルスの感染状況にもよりますが、可能であれば企画展、常設展などの展覧会などを多く鑑賞してください。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
Google siteを通じて授業に必要な資料を配布します。いくつか参考書を紹介しますので、それらのうち少なくとも一冊を選んで購読することを勧めます。また各分野の研究に関して必要となる資料についてはその都度紹介します。
参考書References
山本浩貴『現代美術史-欧米、日本、トランスナショナル』中央公論新社、2019
『改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト』美術出版社、2014年
高階秀爾『カラー版西洋美術史 』美術出版社、2002年
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価については、平常点(授業への取り組み)、課題とレポートの合計で行います。取り組みの実験性、積極性を重視します。採点比率は以下の通りです。
1. 平常点(50%)
2. 課題とレポート(50%)
評価の具体的な指針についてはルーブリック を参照してください。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ワークショップではスケッチによるプランや写真作品など簡単な実践に取り組みますが、受講される皆さんは例年課題について積極的に取り組まれているようです。楽しく解りやすい授業を心がけたいと思います。