経営学部Faculty of Business Administration
MAN400FA（経営学 / Management 400）演習5Seminar 5
山嵜 輝Akira YAMAZAKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A4943 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4,水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 4 |
| 単位数Credit(s) | 3 |
| 備考（履修条件等）Notes | ※ 原則春学期、秋学期連続で受講してください。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2019年度以降）Category (2019～) | 演習 |
| カテゴリー（2018年度以前）Category (～2018) |
選択 演習 |
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Outline (in English)
[Course outline] This course provides students with a wide variety of skills to understand financial markets and modern finance business. [Learning objective] The three major objectives of the course are: (1) fundamental analysis of the recent trend of financial markets, including stock markets, foreign exchange markets, and outlook for monetary policy; (2) understanding principles of modern finance theory; and (3) using Microsoft Excel for introductory quantitative analysis of asset pricing and investment decisions. [Learning activities outside of classroom] Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content. [Grading criteria] Your overall grade in the class will be decided based on the following. Presentation: 50%, exercises: 30%, in class contribution: 20%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本演習では、ファイナンスに関する輪読・討論・実証分析等を通じて、金融実務で通用するファイナンスのスキルを身に付けることを目指します。ファイナンス理論の進歩は著しく、その広範な研究成果は、経済学などの学術界はもとより、金融ビジネスをはじめとする実社会にも多大な影響を与えました。高度に発展したファイナンス理論には難解な部分もあることは確かですが、本演習では理論の持つ本質的なメッセージを極力シンプルに、かつ正確に理解することを重視します。将来、多くのゼミ生が金融ビジネスの世界で活躍できるように、理論面だけでなく、私自身の金融実務の経験も踏まえながら様々な後押しをしていきます。また、Microsoft社のExcelを利用して、ファイナンスに関する実践的な計量分析や数値実験（シミュレーション）を行います。実際の金融データを取得して活用する方法も学びます。
到達目標Goal
以下の3つを到達目標に掲げます。
①ファイナンス理論の諸概念を理解し、金融・証券市場で実際に起こる様々な出来事を論理的に解釈できる。
②自分自身の考察や分析結果に基づいて、論理的かつ整合的な説明（プレゼンテーション）ができる。
③表計算ソフトを利用してファイナンスに関する実践的な計量分析や数値実験（シミュレーション）ができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」、「DP1-2」、「DP1-3」、「DP1-4」、「教養」、「DP2-1」、「DP3」、「DP4」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は教室での対面形式の演習ですが、初回授業のみオンライン授業となります。本演習は3つの課題に取り組みます。1つ目は金融市場の動向に関するファンダメンタル分析です。毎回、授業のはじめに最近の金融・証券市場（株式・外国為替・金利）の動向に関する報告を行います。2つ目はテキストの輪読です。指定テキストはファイナンス理論の標準的な教科書であり、このテキストの精読を通じてファイナンス理論のエッセンスを丁寧に読み取ることを心掛けます。3つ目は問題演習です。輪読と並行して「証券アナリスト第1・2次レベル試験」の問題をたくさん解くことで、ファイナンスのスキルを確固たるものにします。さらには、PC（Excel）を用いて金融市場の実証分析を行います。毎回の授業で宿題等のフィードバックを行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：ガイダンス
演習の進め方、到達目標、成績評価などの説明
第2回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
債券の種類とそのキャッシュフロー、債券評価の基本、債券価格と最終利回り
第3回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
様々な利回り尺度、デュレーション
第4回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
コンベキシティ、利回り曲線と金利の期間構造
第5回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
利回り曲線の変動要因、様々な利回り曲線
第6回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
金利期間構造の理論、信用リスクと格付け、信用リスクと利回り格差
第7回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
信用リスクの推定、社債評価と投資戦略、コーラブル債とプッタブル債
第8回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
変動利付債、インフレ連動債、モーゲージ・バックト証券（MBS）
第9回[対面/face to face]：テキストの輪読（債券投資分析）
投資目的とベンチマーク、債券ポートフォリオのリスク、パッシブ戦略、アクティブ戦略
第10回[対面/face to face]：テキストの輪読（株式投資分析）
市場の効率性に対する考え方、小型株効果、割安株効果
第11回[対面/face to face]：テキストの輪読（株式投資分析）
リターン・リバーサルとモーメンタム、それ以外の市場アノマリー
第12回[対面/face to face]：卒業レポートおよび卒業論文の研究計画発表会
4年生による卒業レポートおよび卒業論文の研究計画の発表１
第13回[対面/face to face]：卒業レポートおよび卒業論文の研究計画発表会
4年生による卒業レポートおよび卒業論文の研究計画の発表２
第14回[対面/face to face]：卒業レポートおよび卒業論文の研究計画発表会
4年生による卒業レポートおよび卒業論文の研究計画の発表３
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎週の金融・証券市場（株式・外国為替・金利）の動向を自分の言葉で説明できるように情報収集・要約の準備をすること。輪読テキストの該当範囲を事前に読むこと。各回の担当者は発表のためのプレゼン資料の準備が必須です。さらに問題演習や宿題に取り組む必要があります。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
①伊藤敬介・荻島誠治・諏訪部貴嗣、『新・証券投資論II 実務篇』、2009年、日本経済新聞出版社
②小林孝雄・芹田敏夫、『新・証券投資論I 理論篇』、2009年、日本経済新聞出版社
参考書References
①佐野三郎、『パーフェクト証券アナリスト第１次レベル』、2020年、ビジネス教育出版社
②佐野三郎、『パーフェクト証券アナリスト第２次レベル』、2020年、ビジネス教育出版社
③ジョン・ハル、『フィナンシャル・エンジニアリング 第7版』、2009年、金融財政事情研究会
④木島正明・鈴木輝好・後藤允、『ファイナンス理論入門』、2012年、朝倉書店
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表（50％）、問題演習・宿題（30％）、平常点（20％）に基づいて成績を評価します。さらに学習意欲やゼミへの貢献度などが加点されます。4年生は卒業レポートもしくは卒業論文の研究計画の発表が必須です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学習意欲の高いゼミ生が多いので、みなさんの知的好奇心に応えるべく、基礎から始めて高度かつ実践的な内容まで辿り着けるように授業を構成します。また、Excel演習の時間が十分にとれるように配慮します。高度で洗練されたファイナンス理論を楽しく学びましょう。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
問題演習や宿題ではExcelを使います。発表用のプレゼン資料はPowerPoint、卒業レポートや卒業論文はWordを利用して作成して下さい。
関連科目
ファイナンス入門、投資入門、ポートフォリオ理論入門、コーポレートファイナンス入門Ⅰ/Ⅱ、デリバティブ入門Ⅰ/Ⅱ、Excelで学ぶファイナンス理論Ⅰ/Ⅱ
前提知識
関連科目を履修すると理解が深まります。また、中学・高校の数学の基礎知識を使いますが、高度な数学の事前知識は必要ありません。
実務経験のある教員による授業
民間金融機関や中央銀行において、証券投資や金融商品開発などの金融実務に通算14年間携わりました。授業では、金融機関などで用いられている実践的な分析手法をわかり易く解説します。