社会学部Faculty of Social Sciences
SES200EB（環境創成学 / Sustainable and environmental system development 200）環境自治体論Local Environmental Governance
馬場 健司Kenshi BABA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | LA205 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 【他学部公開科目として履修する学生への案内】履修年次は2～4年 |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2～4年 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory | 講義・実習科目 |
| カテゴリー（2022年度以降入学者）Category (2022～) | |
| カテゴリー（2018～2021年度入学者）Category (2018～2021) | |
| カテゴリー（2017年度以前入学者）Category (～2017) | |
| コース・プログラム名Course/Program name |
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Outline (in English)
We sometimes experience the conflicts of interests in local community when the local governments implement environmental policies, for example, among renewable energy introduction and conservation of the other local environmental resources such as ecosystems and landscapes. The aim of this coursework is to acquire the capability of proposing problemsolving for the environmental disputes with consensus building methods by lecture and exercise.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
再生可能エネルギーの導入に伴う生態系や景観、地域資源の配分トレードオフなど、地方自治体が地域社会で環境政策を実施していく上で様々な利害対立が起こる場合が少なからずある。このような環境コンフリクトの解決策を提案できるよう、交渉学をベースとした各種の合意形成手法等を理論と演習で学修する。
到達目標Goal
地域社会における環境コンフリクトの構造について理解し、その有効な解決策や環境政策の実施方法，コミュニケーションのあり方について一定の提言ができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち，DP1・DP3・DP6・DP7に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は、新型コロナ問題の状況に応じて、対面またはオンライン方式で行う。資料を基にした講義とグループワーク(ロールプレイングゲーム等)を用いた演習を行う。フィードバックは演習後の振り返り等を通じて行う。一部に映像・ビデオを適宜上映する。進行状況により予定を変更する場合がある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
講義・演習の進め方，環境コンフリクトの事例として再生可能エネルギー導入の立地問題について学習する。
第2回[対面/face to face]：交渉学の基礎1
BATNA, ZOPA,配分型交渉等の基礎的な概念について学習する。
第3回[対面/face to face]：交渉シミュレーション1
2者間単一イシューロールプレイングゲームの演習を行い、実施結果を振り返って学習する。
第4回[対面/face to face]：交渉学の基礎2
win/winの落とし穴，1対1から多者間交渉へ向けた基礎的な概念について学習する。
第5回[対面/face to face]：ファシリテーションの基礎
グループ・プロセスにおけるファシリテーションの役割について学習する。
第6回[対面/face to face]：ファシリテーションの演習
ファシリテーションの演習と振り返り
第7回[対面/face to face]：熟議型手法の基礎
熟議型手法として，討論型世論調査やコンセンサス会議などの手法について学習する。
第8回[対面/face to face]：熟議型手法の演習(1)
生物多様性を題材とした討論型世論調査の擬似的な演習を行う。
第9回[対面/face to face]：熟議型手法の演習(2)
生物多様性を題材とした討論型世論調査の擬似的な演習の結果をまとめて発表する。
第10回[対面/face to face]：ステークホルダー分析手法
気候変動適応等を題材としたステークホルダー分析手法について学習する。
第11回[対面/face to face]：交渉シミュレーション2(1)
再生可能エネルギー導入の立地問題をめぐる合意形成のあり方について学習する。
第12回[対面/face to face]：交渉シミュレーション2(2)
気候変動政策を題材とした6者間複数イシューロールプレイングゲームの準備を行う。
第13回[対面/face to face]：交渉シミュレーション2(3)
気候変動政策を題材とした6者間複数イシューロールプレイングゲームの演習を行い、結果をまとめて発表する。
第14回[対面/face to face]：環境コンフリクトの解決における自治体の役割（まとめ）
環境自治体論で学んだことを通じて、環境コンフリクトの解決に向けた自治体の役割のあり方について総合的に学習する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
環境政策に広く関心を有していること。また、日頃からインターネット、新聞等で情報を収集しておくこと。本授業の準備・復習時間は各4 時間を目安とする。
テキスト（教科書）Textbooks
資料配布は学習支援システム等を利用する。
参考書References
・松浦正浩『実践！交渉学』(筑摩書房、2010)
・フィッシャー&ユーリー(金井他訳)『ハーバード流交渉術』(三笠書房、1990)
・ローレンス・E・サスカインド他(城山他訳)『コンセンサス・ビルディング入門』(有斐閣、2008)
成績評価の方法と基準Grading criteria
・達成目標の評価基準として、小レポートを60%、期末レポートを40%のウェイトで最終成績を評価する。
・科目の性質上、すべての回に出席してグループワーク(ロールプレイングゲーム等)の演習を行うことが求められる。
・欠席の多い受講態度(授業回数のうち概ね3 割以上の欠席)は、成績評価の対象外とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
オンライン方式による動画上映時への指摘、レポート提出期限などへの指摘に対応する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・資料配布、課題提出等のために学習支援システム等を利用する。
・授業方式（対面またはオンライン）は学習支援システムにより周知する。
・オンライン授業の場合は、Wi-Fi 等のインターネット接続が必要となる。
その他の重要事項Others
・担当教員は、公益財団法人の研究所において地方自治体の環境政策やエネルギー政策，気候変動政策について調査，分析を担当した実務経験を持っており、得られた知見を初学者向けにアレンジして講義の中で活用している。
馬場健司
＜専門領域＞環境政策論、合意形成論
＜研究テーマ＞自治体環境政策過程、環境問題解決の社会的意思決定
＜主要研究業績＞
・Tanaka, M. and Baba, K.,Eds., Resilient Policies in Asian
Cities; Adaptation to Climate Change and Natural Disasters,
Springer, 2019. ISBN:978-981-13-8598-8
・Baba, K. et al., Perception and Attitude Changes of
Stakeholders for Resilient City Policy by Online Deliberation,
Frontiers in Sustainable Cities, 3, 1-15, 2021.
・"IPCC AR5 WGII Ch.24" (contributing author, 2014)
以下のサイトも参考にされたい
https://researchmap.jp/Kenshi_Baba/?lang=japanese