デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
CST300NC(土木工学 / Civil engineering 300)上下水道システムWater Supply and Sewerage Systems
島田 裕康Hiroyasu SHIMADA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | B3645 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4,金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
都市環境デザイン工学科 専門科目 展開科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | 都市 |
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Outline (in English)
(Course outline)
In this course, you will learn the history and role of the development of water supplies and sewer systems, in addition to their composition, function, design, construction, operation and management.
(Learning Objectives)
At the end of the course, students are expected to get an overview of the water and sewer system, current issues and countermeasures.
(Learning activities outside of classroom)
Before each class meeting, students will be expected to understand the things related to the water and sewer system that is close to you. your required study time is at least four hour each class meeting.
(Grading Criteria /Policy)
Final grade will be calculated according to the following process short reports in each meeting (40%), term-end examination (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
水の循環は、自然系の水循環と社会活動に必要不可欠な上下水道システムによる人工系の水循環が混在している。
本講義では、都市の上下水道による水循環に焦点を当て、社会基盤を支えるインフラの一つとして、上下水道システムにおける発展の歴史や求められる役割、システムの構成と機能、設計や施工方法及びシステムの運営・管理等日本の実社会での取組み事例等をベースに学ぶ。
また、持続可能な社会構築にむけてインフラの共通課題である、施設の老朽化や耐震化問題を始めとした上下水道分野における課題と対応策についても学ぶ。
上下水道システムの全体像や構成技術、現在の課題及び対応策について理解を深めることにより、卒業後上下水道分野の職場を希望する学生のみならず、街づくりに携わる分野を希望する学生にとっても必要な基本能力の向上を目的とする。
到達目標Goal
上下水道システムの
・役割(生命・社会生活の維持、水環境の保全、持続的社会での期待)
・仕組み(上水道システム、下水道システム、運営・維持管理)
・課題(地球温暖化による影響、インフラの老朽化、大規模災害リスクの増大等)
・対応策(高度処理、雨水利用と貯留、浸透、新技術の開発、官民連携等)
について学ぶ。特に上下水道技術分野における課題、今後の方向性を十分理解するとともに、厳しい社会経済状況のなかで、市民としての「自助」活動のあり方を理解するとともに、工学エンジニアとしての社会における技術者貢献をめざして、上下水道技術分野の基本的な知識習得を目標とする。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- (A)歴史・文化・自然の理解・尊重:
- (B)技術者倫理:
- (C)工学基礎学力:
- (D)専門基礎学力:20%
- (E)専門知識の活用・応用能力:60%
- (F)総合デザイン能力:20%
- (G)コミュニケーション能力:
- (H)継続的学習能力:
- (I)業務遂行能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業はパワーポイントによる講義とし、毎回テキストを配布し進める。各授業毎に授業内容の理解度を確認するためのミニテスト(確認テスト)を実施する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:授業全体概要の紹介と世界・日本の水事情
この授業で何を学ぶのか・水が持つ機能とは・人体と水・世界と日本での水を取り巻く環境・都市の水循環とは
2[対面/face to face]:上水道の発展の歴史と求められる役割
文明を支えた技術、国内外の事例・水道普及の要因と現状・水道の役割と法律
3[対面/face to face]:水道水ができるまで
水道の水源から蛇口まで・日本の浄水処理・美味しい水とは
4[対面/face to face]:日本で水道水を直接飲むことができるのは
水道の水質基準とは・水質検査と安全管理の実態
5[対面/face to face]:水道事業の民営化とは
水道事業とは・全国の水道料金が違うのは・水道事業の現状と課題・水道事業民営化
6[対面/face to face]:地球温暖化による水道への影響と離島での水道事情
温暖化による今後の予測、節水対策、雨水利用の現状と動向。離島における水道の現状
7[対面/face to face]:下水道の発展の歴史と求められる役割
文明を支えた技術、国内外の事例・下水道の役割とその変遷
8[対面/face to face]:下水道の水質基準と普及状況を示す指標
BODとCODとは・基準の使われ方・下水道の普及状況は・下水道類似施設とは
9[対面/face to face]:下水道施設の計画から施工まで
下水道の収集方法(分流・合流)様々な下水管きょの種類・マンホールの役割・下水道の施工方法
10[対面/face to face]:下水道の課題とは
河川や海の水質保全・下水道の老朽化問題・下水道の地震対策
11[対面/face to face]:都市型水害とは
急増する集中豪雨の現状と対策・都市化と都市の地理的特性・河川、下水道でのハード対策とソフト対策
12[対面/face to face]:雨水の流出をコントロールする貯留と浸透とは
貯留・浸透工法の仕組みと効果街づくりと一体となった取組み
13[対面/face to face]:下水はどのように浄化されるのか
浄化技術の変遷・重要な微生物の働き・標準活性汚泥法・高度処理とは
14[対面/face to face]:試験・まとめ
第1回から第13回授業での重要なポイントの理解度を確認
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
市民生活を支える「上水道」「下水道」について自分の身近な水を学習することから始める。
例えば、「水道料金はいくら払っているのか?」「自宅の水道水は、どこの浄水場から給水されているのか?そもそも、その水源はどこなのか?」「使用した水は、どのように処理されているのか?また下水処理場は?処理水の放流先は?」「自宅の屋根や敷地に降った雨水はどのように処理されているのか?」など各自の生活の周りにある「水」を理解しておく。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
指定するテキストはない。毎回テキスト及び関連資料を配布する。
参考書References
指定する参考書はない。上下水道の基礎知識を備えておくことが望ましいことから、インターネット等の情報を十分活用し、各授業での内容や社会での事例等を自ら確認すること。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業の理解度を確認するため、授業毎に実施するミニテストと期末試験を実施する。
・両試験での評価は、ミニテスト40%期末テスト60%合計100%とする。
・ミニテストは授業に関連した内容(重要なポイント等)を確認するため実施し、教員が授業毎に回収する。提出状況と記入内容により評価する。
・期末試験は、授業全体の理解度を記入内容から評価する。
授業は連続授業(1日2時限で7日間全14回授業)となるが、全14回授業のうち欠席4回以上は原則単位の取得を認めない(この場合評価はD)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
幅広いテーマの授業となることから、各テーマへの関心と理解を深めるため、具体的な事例を取り入れ、本授業のテーマが机上での知識だけでなく、学生自らの日常生活に密接に係るものであることを十分認識できる授業を目指す。
その他の重要事項Others
都市再生機構職員として、団地建替事業や市街地再開発事業に携わった経験を持つ教員が、街づくりとの関係を含め上下水道全般について講義する。