デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
ADE300NB(建築学 / Architecture and building engineering 300)鉄筋コンクリートのデザインDesign for Reinforced Concrete Structure
浜田 英明Hideaki HAMADA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | B3428 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | 建築:建築士 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
建築学科 専門科目 展開科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | 建築 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In this course students will learn about reinforced concrete structure, including their characteristics and fundamental theory, structural planning process and recent technological developments.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
鉄筋コンクリート構造に関して,その特性および基本理論,構造設計手法,最新の技術動向について学ぶ。
到達目標Goal
基本的な専門用語,コンクリートおよび鉄筋の性質を整理した上で,鉄筋コンクリート構造を含む各種コンクリート系構造の原理を理解すること,鉄筋コンクリート部材の曲げおよびせん断挙動を把握すること,鉄筋コンクリート部材の構造設計の基本的な考え方を修得すること,この3点を目標とする。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力:○
- 文化性:
- 倫理観:
- 建築の公理:○
- 芸術性:
- 教養力:
- 表現力:○
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
鉄筋コンクリートは,現在極めて広範囲に使用されている建築主要材料であり,圧縮には強いが引張に弱いコンクリートを,引張に強い鉄筋で補強した複合材料である。
この授業では,まず,鉄筋コンクリートの主要材料たりうる長所と注意すべき短所について整理する。その後,複合材料としての基本的な力学理論および設計手法について解説していく。
理解の定着を図るために,演習課題や演習・復習授業を適宜実施する。
また,鉄筋コンクリート構造以外の各種コンクリート系構造についても解説し,最新の技術動向について触れる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:鉄筋コンクリート概論
授業ガイダンス
鉄筋コンクリートの原理と特徴
コンクリート系構造の基礎知識
2[対面/face to face]:コンクリートの性質
コンクリートの種類,
応力-ひずみ曲線,
強度,その他の性質
3[対面/face to face]:鉄筋の性質
鉄筋とコンクリートの付着
鉄筋の種類,強度,
応力-ひずみ曲線
鉄筋とコンクリートの付着のしくみ
4[対面/face to face]:鉄筋コンクリートの力学の基本概念
曲率と平面保持仮定
中心軸圧縮柱の応力計算
付着・定着と配筋の原則
5[対面/face to face]:梁部材の曲げ設計1
(ひび割れモーメント,許容曲げモーメント)
無筋梁の曲げ挙動
単筋梁の曲げ挙動
複筋梁の曲げ挙動
釣合鉄筋比
6[対面/face to face]:梁部材の曲げ設計2
(終局曲げモーメント,曲げ変形能力)
単筋梁,複筋梁の終局曲げモーメント
モーメント-曲率曲線
7[対面/face to face]:柱部材の曲げ設計1
(ひび割れモーメント,許容曲げモーメント)
無筋柱の曲げ挙動
鉄筋コンクリート柱の設計基本式
N-M相関曲線
8[対面/face to face]:柱部材の曲げ設計2
(終局曲げモーメント,曲げ変形能力)
終局曲げモーメント
Nu-Mu相関曲線
柱の変形能力に関わる要因
9[対面/face to face]:演習および復習
梁・柱部材の曲げ設計演習
専門用語の整理
ひび割れと配筋方法
10[対面/face to face]:鉄筋コンクリート部材のせん断挙動
せん断破壊形式
せん断力の伝達メカニズム
せん断補強筋の役割
11[対面/face to face]:梁・柱部材のせん断設計
せん断補強設計の要点
梁・柱の許容せん断耐力
設計用せん断力
12[対面/face to face]:柱梁接合部のせん断設計
柱梁接合部の種類
接合部まわりの応力状態
柱梁仕口部の設計
13[対面/face to face]:スラブの設計
壁部材の設計
スラブの種類と力学
スラブの応力計算
たわみと振動障害
耐震壁の役割と力学
許容応力度設計
終局強度
14[対面/face to face]:各種コンクリート系構造と最新の技術動向
コンクリート系構造の種類
プレストレストコンクリートの特徴と原理
最新の技術動向
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
参考書等による予習と授業後の復習,宿題の演習課題,これらに積極的に取り組むこと。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業内で印刷物を適宜配布するが,下記参考書のうち,自分に合ったものを一冊購入することを勧める。
参考書References
谷川恭雄 他:鉄筋コンクリート構造 理論と設計,森北出版
市之瀬敏勝:鉄筋コンクリート構造,共立出版
福島正人 他:鉄筋コンクリート構造,森北出版
西谷章:鉄筋コンクリート構造入門,鹿島出版会
日本建築学会:鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説2010,丸善
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価項目:配分(評価基準等)
演習課題:40%(A~Dの4段階評価で,未提出はD評価)
定期試験:60%(試験の際,各自A4用紙1枚にまとめた直筆メモの持ち込みを許可する)
なお,5回以上欠席したものは成績評価しない
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書を消すまでの時間をもう少し長くするとともに,学生が説明を十分聞けるように時間配分を調節する。
その他の重要事項Others
この授業とともに「材料のデザイン」「構造計算プログラミング」「エンジニアリングスタジオ」を履修することでさらに理解が深まるので,その履修を強く勧める。
また,建築士資格の取得を目指す学生は受講することを勧める。
構造設計一級建築士である教員が,自身のこれまでの設計経験を活かした講義を行う。