デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
CST300NC(土木工学 / Civil engineering 300)環境法規(2018年度以前入学生)Environmental Law
弘末 文紀Fuminori HIROSUE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | B2546 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4,火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) | 都市環境デザイン工学科 |
カテゴリー(招聘学科)Category | 都市 |
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Outline (in English)
The dramatic development of science and technology in the 20th century has caused the destruction of the global environment and population explosion. It heralds a critical state for the survival of various creatures, not to mention human beings. Improvement and conservation of the global environment is an urgent and top priority issue that mankind must solve this century.
This course provides lectures outlining "Environmental Management System” and "Environment-related technology" which offer a means to solve this problem. The studied content should be known as basic knowledge for working professionals(private enterprises, civil servants, etc.), and as basic technology for civil engineers, and helpful in various aspects of the student’s future career.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
20世紀の科学技術の飛躍的な発展は、地球環境の破壊と人口爆発を生じさせ、もはや人間はもちろん様々な生物の生存にとって危機的状態をもたらしている。地球環境の改善と保全は、今世紀に人類が解決しなければならない緊急で最優先の課題である。我が国においても特定の産業活動が環境汚染を引き起こした過去の公害問題とは異なり、通常の事業および生活活動に起因する環境への負荷が増大しているため、自主的な環境への負荷の低減が求められている。
本授業では,上記課題を解決するための一手段として「環境マネジメント」に着目し、企業および市民が遵守すべき環境法規、さらに社会的な責任を意識して自主的、能動的に環境保全のための行動を計画・実行・評価する手順(環境マネジメントシステム)およびその行動に必要な技術を学ぶ。本授業の内容は、社会人(民間企業、公務員ほか)の基礎知識として是非とも覚えておくべきこと、そしてシビルエンジニアの基盤技術として知っておくべきことであり、将来の業務の様々な局面で役立つものである。
到達目標Goal
環境マネジメントの活動は、環境基本法の基本理念のもとに成り立つものであることから、我が国における環境にかかわる近代から現代の出来事と関連する法規制の歴史を概観することで環境基本法の成立に至る過程とその理念を理解する。そして、環境マネジメントの活動手順である「環境マネジメントシステム」の構成を理解するともに、個別の環境(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、廃棄物処理等)法の概要および規制基準等について学ぶとともに、建設産業において規制基準を満足するための対処技術を事例に基づき習得する。さらに、企業活動を行うために必須の倫理観と企業責任(コンプライアンス,CSR,SDGs,ESG)など、今、世の中で求められている環境経営の考え方についても概説するのでこれらを理解する。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- (A)歴史・文化・自然の理解・尊重:
- (B)技術者倫理:
- (C)工学基礎学力:
- (D)専門基礎学力:20%
- (E)専門知識の活用・応用能力:60%
- (F)総合デザイン能力:20%
- (G)コミュニケーション能力:
- (H)継続的学習能力:
- (I)業務遂行能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業はオリジナルのパワーポイントを用いて講義形式で実施する。
資料は講義当日にコピーを配布する(同じものが個人で授業支援システムからダウンロード出来る)。
毎講義(1回~14回)の終了前に小課題を出すので基本的に講義終了までに提出する(解答は次回講義開始時に確認する。14回目は把握度確認のため解答合わせは行わない)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:環境マネジメントと環境基本法
環境マネジメントの対象である環境問題の歴史と環境政策の推移及び基本理念の誕生
小課題①
2[対面/face to face]:環境マネジメントシステム
システムの概要とその効果
小課題②
3[対面/face to face]:水質環境の保全(その1)
水質汚濁と公害,有害化学物質による生物への影響,発生源と環境基準
小課題③
4[対面/face to face]:水質環境の保全(その2)
水質汚濁の事例と対策および効果
小課題④
5[対面/face to face]:大気環境の保全(その1)
大気汚染物質の法的規制と技術的対応
小課題⑤
6[対面/face to face]:大気環境の保全(その2)
今日的な大気汚染問題(ヒートアイランド,温室効果ガスなど)
小課題⑥
7[対面/face to face]:土壌環境の保全(その1)
土壌汚染物質と土壌汚染対策法
小課題⑦
8[対面/face to face]:土壌環境の保全(その2)
汚染土壌の浄化技術とその実例
小課題⑧
9[対面/face to face]:廃棄物とリサイクル(その1)
廃棄物処理法とリサイクル法
小課題⑨
10[対面/face to face]:廃棄物とリサイクル(その2)
一般廃棄物と産業廃棄物の現況と処理・処分および不法投棄問題
小課題⑩
11[対面/face to face]:環境経営
SDGsおよびESG投資と建設業界
CSRと持続的成長および環境活動
小課題⑪
12[対面/face to face]:騒音と振動および悪臭とその対策
騒音および振動の規制と対策、悪臭とその対策
小課題⑫
13[対面/face to face]:土壌環境の保全(その3)
豊洲市場土壌汚染問題とその対策
小課題⑬
14[対面/face to face]:2022年度講義の把握度確認
1~13回の講義内容における重要事項の把握度確認
課題⑭
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前配信するテキスト(パワーポイント)等と参考書による予習および講義の復習をし、特に重要な事項については講義時に指摘するので、これらについて把握する。
小課題は当日の講義内容から出題するので講義資料および関連情報を検索することで基本時間内に回答することが可能と考える。さらに、最終講義の把握度確認の課題は、各講義にて特に重要と指摘した項目から出るので復習していれば対応可能。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
独自の印刷物を配布予定(同pdfファイルを授業支援システム配信する)。
参考書References
事前予習のための参考書は特に必要としないが、より深い理解を得たい場合、
環境マネジメントシステムに関する資料は、
「図解即戦力 ISO 14001の規格と審査がこれ1冊でしっかりわかる教科書」福西義晴,技術評論社,2019.11.20
「一番やさしい・一番くわしい 最新版 図解でわかる ISO14001のすべて」大浜庄司,日本実業出版社,2017.8.31
などがある。
環境法および建設関連法規に関する資料は、
「図解 環境ISO対応 まるごとわかる環境法」見目善弘,産業環境管理協会,2017.12.1
「建設工事の環境法令集」(社)日本建設業団体連合会監修,(株)富士グローバルネットワーク発行(なお、最新版は2022年6月頃発行予定)
などがある。
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価点は100点満点で評価し,90点以上S,87点以上A+,83点以上A,80点以上A-,77点以上B+,73点以上B,70点以上B-,67点以上C+,63点以上C,60点以上C-,59点以下または欠席4回以上Dとする.
評価点=把握度確認の成績50 %+小課題13回分の成績50 %
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度はZoomによるオンライン講義を4回、対面講義を3回実施した。オンラインはほとんど一方通行の配信、対面もなかなか議論が出来ない状況ではあったが、小課題および課題確認の結果で判断すると学生諸君の理解は十分されていたと思う。
22年度の講義形態は現時点では対面形式を基本としている。出来る限り双方向の情報交換にて理解を深められよう取り組んで行きたい。
ちなみに、昨年度講義からレポート課題を無くしているが、小課題においてユニークな回答を期待する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義は教室のプロジェクターを使用するため情報機器を持参する必要はありません。ただし、講義内容をより具体に把握するため、特にシステム・法規・基準などをPCでリアルタイムに検索することは有効であるのでPCの持込を推奨します。
その他の重要事項Others
ゼネコンの技術研究開発部門で、技術者として地下水解析からはじまり土壌汚染、水質汚濁、廃棄物処理、災害瓦礫、除染などを対象とした環境関連技術の開発と実施に30年以上携わるとともに、管理者として品質管理および環境管理を推進した者が、その経験を活かして環境関連の法規と技術、さらには環境を考慮した企業経営の在り方を総括した環境マネジメントについて講義する。