デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
CST100NC（土木工学 / Civil engineering 100）ジオロジカルエンジニアリングGeological Engineering
中谷 匡志Masashi NAKAYA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | B1268 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2023年度~）Category (2023~) | |
| カテゴリー（2019~2022年度）Category (2019~2022) |
都市環境デザイン工学科 基盤科目 理工系 自然科学分野 |
| カテゴリー（招聘学科）Category | 都市 |
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Outline (in English)
Geological engineering is a discipline combining geology and civil engineering. In this course, we will introduce the fundamentals of geotechnics (or geotechnical engineering) necessary for engineers involved in projects of social infrastructure, such as construction of dams, tunnels and bridges, which are mainly classified as civil engineering structures, and the knowledge to apply them.
At the end of the course, students are expected that understand the importance of ground evaluation in each process of survey, design and construction, and its method and contents.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Grading will be decided based on evaluating by submitting exercises to be conducted in each lecture. No final exam will be held.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ジオロジカルエンジニアリングは、地質学と工学の境界領域の学問と位置づけられる。本講座では、主として土木構造物に分類されるダムやトンネル・橋梁などの建設といった、とくに社会基盤事業にかかわる技術者に必要な地盤工学（あるいは地質工学）の基礎と、それを応用する知識を養うことを目的としている。
到達目標Goal
1.土木構造物の基礎となる地盤について、その見方・考え方を習得する。
2.調査・設計・施工の各プロセスにおける地盤評価の重要性とその方法・内容を理解する。
3.地盤に起因するトラブルについて、評論家の立場ではなく、一技術者として倫理感や問題意識を持てるような思考力を培う。
4.基礎岩盤の支持力や斜面の安定対策の見識を深め、簡易な安定計算ができるようにする。
5.講義中に行う演習などによって、技術者としての文章表現力の基礎を習得する。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- （Ａ）歴史・文化・自然の理解・尊重:
- （Ｂ）技術者倫理:
- （Ｃ）工学基礎学力:60％
- （Ｄ）専門基礎学力:40％
- （Ｅ）専門知識の活用・応用能力:
- （Ｆ）総合デザイン能力:
- （Ｇ）コミュニケーション能力:
- （Ｈ）継続的学習能力:
- （Ｉ）業務遂行能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
地質情報概論（0.5回）は、学問領域における位置づけと、社会基盤事業とのかかわりを考える。
地質の基礎知識（1.5回)は、岩盤の種類と成因、地質年代と特徴、岩種からの問題点のイメージを通じて、地質に対する理解を深める。
特別講義（2回）では、「地球の動き／地震」「原子力発電所の地震・津波対策」を通じて、ジオロジカルエンジニアリングの最近の動向・トピックを紹介する。
地質調査・試験（1回）では、ボーリング、弾性波探査、原位置岩盤試験、地盤の分類（1回）では岩盤の工学的分類法について理解を深める。
ダムと地質情報（2回）、トンネルと地質情報（2回）、構造物基礎と地質情報（1回)では、重要な社会基盤事業であるダム、トンネル、橋梁の種類や施工方法、地質情報との関係を講義するとともに、貴重な実際の建設記録をＤＶＤなどで紹介し、理解を深める。
のり面と地質情報（2回）では、のり面の基本、設計方法、安定対策について理解を深めるとともに、実際に安定計算を試行する。
地すべりと地質情報（1回）では、近年、ゲリラ豪雨や台風などによる災害が多発している地すべり地形の特徴と見方について理解を深めるとともに、実際に安定計算を試行する。
最終の講義では、上記14回の講義内容、演習、小論文に対する講評、解説も行う。
授業形態は、原則スライドショーで行い、毎回演習を実施する。なお、演習解答の提出を出欠の確認とする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：地質情報概論、地質の基礎知識(1)
社会基盤事業とジオロジカルエンジニアリングとの関わりの理解と地質の基礎知識を習得する。
ジオロジカルエンジニアリングの講義内容、社会基盤事業とジオロジカルエンジニアリングとの関係。岩盤の種類と成因、年代と特徴、岩種からの問題点のイメージ。
2[対面/face to face]：地質の基礎知識(2)
地質の基礎知識を習得する。
岩盤の風化・変質、地質構造。
3[対面/face to face]：特別講義(1)
「地球の動き／地震」の解釈の歴史的変遷、現状を理解する。
地震・活断層、津波、プレートテクニクス、地震予知。
4[対面/face to face]：地質調査・試験
代表的な地質調査・試験方法について知識を深める。
ボーリング、弾性波探査、原位置岩盤試験。
5[対面/face to face]：地盤の分類（岩盤分類）
岩盤を定量的に区分する方法について理解する。
岩盤分類法、海外の岩盤分類。
6[対面/face to face]：ダムと地質情報(1)
ダムの設計と施工方法を理解する。
ダムの種類、ダムの基礎処理。日本で最も大きい黒部ダム施工事例。
7[対面/face to face]：ダムと地質情報(2)
ダムの設計と施工方法を理解する。
ダムの歴史的発展、ダムの安定計算方法。
8[対面/face to face]：特別講義(2)
「原子力発電所の地震・津波対策について」最新の現状を理解する。
原子力発電所の地震対策、津波対策、再稼働方法。
9[対面/face to face]：トンネルと地質情報(1)
トンネル・地下空洞の種類と施工方法を理解する。
トンネル・地下空洞の種類、施工方法、切羽前方探査。
10[対面/face to face]：トンネルと地質情報(2)
トンネル・地下空洞の種類と施工方法を理解する。
日本で最も長い青函トンネルと大規模地下空洞である小丸川地下発電所の施工事例。
11[対面/face to face]：構造物基礎と地質情報
橋梁の歴史的変遷と橋梁基礎の安定性に関する考え方を理解する。
橋梁の種類と発展、橋梁基礎の安定性に関わる施工事例。
12[対面/face to face]：のり面と地質情報(1)
掘削のり面の基本と岩盤の異方性を通じて安定性を理解する。
掘削のり面の基本、岩盤の異方性とのり面の安定性との関係。
13[対面/face to face]：のり面と地質情報(2)
のり面の安定対策方法と設計方法を習得する。
掘削のり面の安定対策、直線すべりの安定計算。
14[対面/face to face]：地すべりと地質情報
地すべり地形の見方と安定計算方法を習得する。講義全般をまとめる。
地すべり地形の特徴と見方、円弧すべりの安定計算。講義全般のキーワードの確認。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
1. 教科書全体の通読、教科書1章地盤の地質の予習・復習
2. 教科書1章地盤の地質の予習・復習
3. 新聞や関連雑誌・ホームページなどの情報収集
4. 教科書2章地盤の調査と試験・分類の予習・復習
5. 教科書2章地盤の調査と試験・分類の予習・復習
6. 教科書3章ダムと地質調査の予習・復習
7. 教科書3章ダムと地質調査の予習・復習
8. 新聞や関連雑誌・ホームページなどの情報収集
9. 教科書4章トンネル・地下空洞と地盤地質の予習・復習
10.教科書4章トンネル・地下空洞と地盤地質の予習・復習
11.教科書6章基礎と地盤地質の予習・復習
12.教科書7章法面と地盤地質の予習・復習
13.教科書7章法面と地盤地質の予習・復習
14.教科書7章法面と地盤地質の予習・復習
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
改訂新版「建設工事と地盤地質」著者：古部 浩・武藤 光・山本浩之・宇津木慎司、発行所：古今書院 を使用する。
参考書References
必要に応じて指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の講義で実施する演習問題(記述・作図・計算など)の提出により習得度を評価し、その合計から評価点(100点満点)を算出する。
合否の基準は、100-90点をS、89-87点をA+、86-83点をA、82-80点をA-、79-77点をB+、76-73点をB、72-70点をB-、69-67点をC+、66-63点をC、62-60点をC-とし合格とする。59-0点または欠席4回以上をD、未受講、採点不能をEとし不合格とする。
期末試験は実施しないが、演習の習得度によりレポート提出を求める場合がある。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
三角関数付き電卓、目盛り付き三角定規、分度器を必携とする。
その他の重要事項Others
現役の建設会社に勤務する博士（学術）、技術士（応用理学）の資格を有する教員が、その経験と知識に則した地形・地質の観点から建設工事の着目点を講義する。