社会学研究科Graduate School of Sociology
SOC500E1-2203(社会学 / Sociology 500)メディア理論4Media and Communication Theory 4
北原 利行
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学研究科Graduate School of Sociology |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X6024 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
As a result of the mixing and merging of traditional mass media (newspapers, broadcasting, publishing, movies, etc.) and various media and services on the Internet, it has become difficult to capture various events in communication using traditional approaches. One reason for this is that the sender and receiver are relative and cannot be clearly divided. In this lecture, we will reconsider the social functions of media and communication, and discuss the state of media and communication from the perspective of the business structures that support them. We will also discuss analytical methods and solutions to various communication problems that are occurring in modern society. In particular, we will discuss the relationship between mass media and social media. In particular, we aim to acquire a critical perspective that enables us to discuss the relationship between mass media and social media from both perspectives.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
旧来のマスメディア(新聞、放送、出版、映画など)とインターネットにおけるさまざまなメディア、サービスが混在、融合化した結果、従来のアプローチでコミュニケーション上のさまざまな事象を捉えることが困難になっている。一つには発信者、受信者が相対化し明確な区分を持ち得ないからでもある。メディア、コミュニケーションの社会的機能を捉え直し、それを支えるビジネス構造的な視点も含めて、メディアやコミュニケーションのあり方について考察し、現代社会におけるそれらの上で起きているさまざまなコミュニケーション上の諸問題への分析手法、解決の方策について論じる。特にマスメディアとソーシャルメディアの関係について双方の立場から論じることができるクリティカルな視点の獲得を目指す。
到達目標Goal
メディア、コミュニケーションについての基礎的な理論の習得、多種・多様なメディアについての俯瞰や理解、インターネット上のコミュニケーション、ソーシャルメディアなどについての理解、消費者・生活者の情報摂取行動についての基礎的な知識の習得を最初に講義形式で行う。その上でマスメディア、インターネット上でのコミュニケーションなどの現状におけるさまざまな諸問題についての分析力および課題解決のための論理的構築できるスキルを習得する。必要に応じて具体的な調査手法や調査実践などについてもとりあげる。また、プレゼンテーションスキルの向上も目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義と演習形式で行う。
講義については、レジュメを配布し、内容に沿って説明し、受講者に対して問題提起し、リアクションについての議論を行うことで、インタラクティブな形式で進行させる。
受講者の問題意識をもとに、課題解決のための演習形式を取り入れて、受講者との間でのディスカッションを行い、課題解決のための思考を深めスキルの向上を図る。
授業内容については、受講者の関心領域などに対して柔軟に対応するので、下記の授業計画からの変更の可能性もある。
アクティブラーニングに関しては、途中に設ける予定。
授業形式については対面講義を基本とするブレンド授業形式またはハイフレックス授業形式を想定しているが、受講者の要望、社会環境の変化などに柔軟に対応する。
第一回目の講義に関しては学生の対面参加での可否を確認するためにオンラインで実施する。その結果をもとに二回目以降の講義の仕方について対応を検討する。
課題等に関しては適宜必要に応じて実施するが、フィードバックに関しては講義内もしくは学習システムを通して行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
受講者の問題関心の確認
メディア、コミュニケーションについての基礎理論
第2回:メディア論
メディア論の基礎、マスメディア論
第3回:コミュニケーション論①
コミュニケーション論の基礎、
多種知ようなコミュニケーションの形態について
第4回:コミュニケーション論②
インターネットを中心としたコミュニケーションの解析
第5回:新聞
新聞産業の構造、新聞の受容、ジャーナリズムなどの諸問題について
第6回:テレビ・ラジオ
テレビ・ラジオ産業の構造、テレビの受容、視聴率などの諸問題について
第7回:出版
出版産業の構造、書籍・雑誌の受容、電子出版などの諸問題について
第8回:映画・アニメ、その他
映画産業、アニメ産業の構造、その受容、その他メディアなどの諸問題について
第9回:インターネット
インターネットの構造、消費者の情報摂取行動、コミュニケーションの諸相
第10回:インターネットサービス、コンテンツ
インターネット上のメディア、サービスを他のメディアとの対比で分析する。インターネット上での諸問題の検討。
第11回:ソーシャルメディア
ソーシャルメディアの現状、多のメディア、コミュニケーションとの関係性
第12回:演習①
受講者の問題意識にそって演習形式で課題の検討を行う。
第13回:演習②
受講者の問題意識にそって演習形式で課題の検討を行う。
第14回:まとめ
まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
積極的に、新聞やテレビなどの多くのメディアに幅広く意識的に接触すること。
インターネット上のサービス等についても積極的に把握する。
講義内容に沿って生じた疑問などを参考書などを中心に予習・復習する。
日常より問題意識を持って、メディア、コミュニケーション上の諸問題について批判的に捉えることで受講者自身が設定した演習課題についての考察を深める。
授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
指定した教科書は使用しない。講義の都度レジュメ等を配布する。
参考書References
吉見俊哉『メディア文化論-メディアを学ぶ人のための15話』(有斐閣)、佐藤卓己『メディア社会―現代を読み解く視点』(岩波書店)、 M.マクルーハン『メディア論』(みすず書房),L.レッシグ『REMIX』(翔泳社)、電通メディアイノベーションラボ『情報メディア白書』(ダイヤモンド社)など。
講義内でも関連参考書について紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(講義、課題への参加度) 60%
期末レポート 40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アニメーション市場関連についての要望が多い。また既存のメディアとソーシャルメディアの関係についての関心が高い。また、マスメディアについての現状の整理についても一定のニーズが存在している。
その他の重要事項Others
電通総研、電通コミュニケーションラボにおいて、マスメディア、コミュニケーションについてのリサーチ、コンサルティングなどに従事。それらの経験に基づいて、多角的・俯瞰的に講義を行う。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
メディア、コミュニケーション、広告
<研究テーマ>
マスメディア企業の戦略、企業の広告戦略、広告市場の変遷
<主要研究業績>
「2019年の新聞広告とその動向──新聞特有のブランドリフト効果を生かす」、2020年4月、新聞研究
「2018広告コミュニケーションの総合講座理論とケーススタディー」(共著)、2017年12月、日経広告研究所
「情報メディア白書」(共著)、2007年~、ダイヤモンド社