法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)契約法Ⅱ契約法Ⅱ
宮本 健蔵Kenzo MIYAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0037 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
Claims arise based on contracts or the provisions of laws such as torts. In this lecture, we deal with matters common to these claims.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
債権は契約または不法行為などの法律の規定に基づいて発生する。このように発生原因は異なるが、しかし、いずれも債権としての共通性を有する。本講義ではこの債権に共通する事柄を取り扱う。具体的には、①債権の目的に応じた具体的な債務内容、②債務の正常な消滅、③債務が正常に履行されないという病理的な場合において、債権者の取りうる法的手段とその問題点をその対象とする。
なお、「裁判と法コース」など全てのコースに属する。
到達目標Goal
本講義の目標は授業のテーマに掲げた事柄に関する十分な法的知識の修得と法的思考力を涵養することである。また、現実の取引関係から生ずる具体的な法律問題について法的な視点から自分で分析し検討しうる能力を養うことを目指したい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
債権法は、物権法と並んで現代自由主義経済社会を法的側面から支える基礎法である。民法典は第三編で債権について規定するが、これは第一章総則、第二章契約、第三章事務管理、第四章不当利得、第五章不法行為の5つの章で構成される。
第二章以下は債権の発生原因ごとに規定したものであるが、第一章はこのような債権の発生原因とは無関係に、すべての債権に共通する事柄を定める。この中で、債権の目的、債権の効力、および債権の消滅を対象とするのが契約法Ⅱ(正確には「債権法」)である。
講義では、初学者に十分理解できるように平易に解説することを主眼とするが、その対象は初歩的事柄から判例・学説が対立する困難な解釈上の問題点にまで及ぶ。
なお、講義はパワーポイントを使って行う。また、六法は必ず持参して下さい。授業内で課題等を出題した場合は、そのフィードバックは、授業において、適宜、行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
財産法の体系(1)
講義に際しての諸注意
物権と債権
第2回:財産法の体系(2)
債権の発生原因
債権の目的
第3回:特定物債権(1)
保管義務
現状引渡義務
第4回:特定物債権(2)
契約不適合物の引渡しに関する責任
危険負担
第5回:種類債権
種類債権の特定
危険の移転
第6回:金銭債権
利息債権
金額債権
利息債権の法的性質
第7回:利息の制限
選択債権
利息制限法・貸金業等規制法
選択権をめぐる諸問題
第8回:履行請求権
履行請求権の限界
追完請求権
履行の強制(直接強制・間接強制・代替執行)
第9回:債務不履行による損害賠償(1)
本旨不履行
債務者の帰責事由
履行補助者
第10回:債務不履行による損害賠償(2)
損害の種類
損害賠償の範囲
履行遅滞と遅延賠償
第11回:債務不履行による損害賠償(3)
履行不能と塡補賠償
騰貴価格による損害賠償
賠償額の減額事由
第12回:債務不履行による損害賠償(4)
受領遅滞
特殊な損害賠償の事例
受領遅滞の効果と弁済提供の効果
第13回:債権の消滅原因(1)
債権の消滅原因の概観
相殺の要件
相殺と差押え
第14回:債権の消滅原因(2)
弁済・代物弁済・供託
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
各回の講義資料は予め授業支援システムにアップする。各自ダウンロードした上で、次回の講義部分につき、配付資料を参考にしながら、テキストの該当部分を良く読んで十分に予習をすること。また、知識をより確実なものとするために、講義終了後速やかに復習することが肝要である。
なお、重要な判例については、原典などにあたって、十分に事実関係と判旨を理解することが望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
宮本健蔵編著『債権総論』(新・マルシェ民法シリーズ)2019年12月 嵯峨野書院。
参考書References
①『民法判例百選Ⅱ-債権』(第8版) 有斐閣
②松岡久和など編『改正債権法コンメンタール』(2020年)法律文化社
なお、改正法に関する文献としては、とりあえず、下記の文献を参照。
①平野裕之『債権総論』2017年 日本評論社
②潮見佳男『新債権総論Ⅰ』『新債権総論Ⅱ』2017年 信山社
成績評価の方法と基準Grading criteria
定期試験の成績による(100%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の自習時間が極端に少ないように思われる。定期試験の直前の「一夜漬け」では知識は身につかない。毎週コンスタントに勉強することが何よりも重要である。