人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
SOW500J1(社会福祉学 / Social Welfare 500)福祉社会研究法Research Practicum of Social Well-being
中村 律子、佐藤 繭美、図司 直也、岩田 美香、水野 雅男Ritsuko NAKAMURA, Mayumi SATO, Naoya ZUSHI, Mika IWATA, Masao MIZUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S0001 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 隔週開講 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
福祉社会専攻 専門共通科目 |
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Outline (in English)
Learn about research methods for welfare society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
福祉社会の具体的な研究手法を学びます。
到達目標Goal
研究のデザインをはじめ、データ収集の技法、各種の方法論的アプローチ、データの分析法、さらに論文作成の手法などについて理解してもらうことを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP4」と「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
研究法を中心に講義し、今後、受講生が修士論文の作成などにあたってそれら研究法を適用させ、研究の深化を図れるようにすることを目的とします。具体的には文献検索、ベータベース活用法、研究デザイン、質的研究法、量的研究法、文献研究法、論文作成などについて、オムニバス方式によって授業を行います。フィードバックの方法として、リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かします。
※各回の授業計画の変更がある場合には、学習支援システムでその都度提示します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:文献検索、ベータベース活用法①
図書館にて文献検索とベータベース活用法について学ぶ(前半)。
第2回:文献検索、ベータベース活用法②
図書館にて文献検索とベータベース活用法について学ぶ(後半)。
第3回:「研究デザイン」①(岩田)
仮説の設定までのプロセス、研究上のルールなどを概説する(前半)。
第4回:「研究デザイン」②(岩田)
仮説の設定までのプロセス、研究上のルールなどを概説する(後半)。
第5回:「研究デザイン演習」①(岩田)
自らの研究についてのデザインと検討を行う(前半)。
第6回:「研究デザイン演習」②(岩田)
自らの研究についてのデザインと検討を行う(後半)。
第7回:「質的研究法」①(中村)
フィールドから学ぶ意義、参与観察によるデータ収集・分析を学習する。
第8回:「質的研究法」②(中村)
フィールドの人々から学ぶ意義、ライフヒストリー・インタビューを中心に学習する。
第9回:「質的研究法」③(佐藤)
グラウンデッド・セオリーアプローチを中心とした質的研究法の概要を学ぶ。
第10回:「質的研究法」④(佐藤)
グラウンデッド・セオリーアプローチを基礎としたコード化、カテゴリー化の手法を学ぶ。
第11回:「量的研究法」①(図司)
統計学の意義、解釈の仕方、分析・研究法などを学習する(前半)。
第12回:「量的研究法」②(図司)
統計学の意義、解釈の仕方、分析・研究法などを学習する(後半)。
第13回:「文献研究法」(水野)
文献としての史資料の調査法を中心に学習する。
第14回:「論文作成」(水野)
論文の倫理性の問題と執筆方法を講義する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回の内容を予め予習し、授業後は復習すること(予習・復習は1時間程度)。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・岩田正美他編著『社会福祉研究法-現実世界に迫る14レッスン』有斐閣、2006年
*岩田、中村、佐藤の講義で使用するので、事前に購入の上、予習し内容を理解しておくこと。レッスン7まで予習しておくこと。
・木下康仁著『グラウンテッド・セオリー・アプローチへの実践―質的研究への誘い』弘文堂、2003年
*佐藤の講義で使用するので、事前に入手し内容を理解しておくこと。
・佐藤郁哉著『フィールドワーク 増訂版』新曜社,2006年
*中村、図司、水野の講義で使用するので、事前に入手し内容を理解しておくこと。
・上野千鶴子著『情報生産者になる』ちくま新書,2018年
・河野哲也著『レポート・論文の書き方入門第3版』慶應義塾大学出版会 2011年
*水野の講義で使用するので、事前に入手し内容を理解しておくこと。
参考書References
・John W. Creswell著 操 華子・森岡 崇訳『研究デザイン −質的・量的・そしてミックス法』日本看護協会出版会,2007年,3000円
・桜井厚・小林多津子編著『ライフストーリー・インタビュー』せりか書房 2005年
・ウヴェ・フリック著 小田博志他訳『新版 質的研究入門』春秋社、2011年、¥3,900
・伊丹敬之著『創造的論文の書き方』有斐閣、2001年、¥1,600
・大阪経済大学地域政策学科編著『フィールドワークのすすめ』法律文化社 2003年 ¥1,900
その他参考文献は、講義にて適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(80%)とレポート(20%)によって行います。
【平常点】
授業への積極的な参加を評価対象とし、授業中の質疑応答などによって評価します。
【レポート】
課題について、適切に答えているか否かを評価対象とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
教員がオムニバスで担当するというメリットを活かし、受講者とともに、講義を作り上げていくことを意識して展開していきます。
その他の重要事項Others
授業の日程・時間割などの詳細は、オリエンテーションで発表します。
担当教員の専門分野等
【佐藤繭美】
〔専門領域〕社会福祉学・ソーシャルワーク論・グリーフワーク研究
〔主要研究業績〕
・「医療ソーシャルワーカーと精神保健福祉士のグリーフとその対応:共通性と相違性」『ホスピスと在宅ケア69』Vol.25,No.1 2017年(共著)
・『知的障害者の生活支援』(共著、日本知的障害者福祉協会、2015年)
・『保健福祉学:当事者主体のシステム科学の構築と実践』(共著、日本保健福祉学会、2015年)
・「緩和ケアとソーシャルワーク」『社会福祉研究121号』鉄道弘済会、2014年
【図司直也】
〔専門領域〕 農業経済学,農山村政策論,地域資源管理論
〔主要研究業績〕
・『田園回帰の過去・現在・未来』(共著,農山漁村文化協会,2016年)
・『農山村再生に挑む』(共著,岩波書店,2013年)
・『若者と地域をつくる―地域づくりインターンに学ぶ学生と農山村の協働』(共著,原書房,2010 年)
【中村律子】
〔専門領域〕 高齢者福祉論、社会福祉施設処遇史、社会福祉学
〔主要研究業績〕
・『浴風園ケース記録集−100人』(共著、学文社、2015年)
・「ネパール社会における「sewa・コミュニティ」に関する一考察」(現代福祉学第13号、法政大学現代福祉学部紀要、2013年)
・『実践のコミュニティ』(共著、京都大学出版会、2012年)
・「戦前の養老院の社会的意義について—開園から救護法施行期までの浴風園の原史料分析—」(現代福祉学第8号、法政大学現代福祉学部紀要、2008年)
【水野雅男】
〔専門領域〕都市住宅政策論・地域経営論
〔主要研究業績〕
・「被災した住宅の再建に関わる工務店の実態に関する研究」(日本都市計画学会,2016年)
・『地方都市の再生戦略』(共著,学芸出版社,2013年)
・『生活景』(共著,学芸出版社,2009年)
【岩田美香】
〔専門領域〕子ども・家族福祉、教育福祉論
〔主要研究業績〕
・「子育ての分断と連続」『シリーズ子どもの貧困②遊び・育ち・経験』(共著、明石書店、2019年)
・「児童養護施設職員から見た入所児童の貧困経験と支援」『立命館産業社会論集』第56号・第1号、2020年
・『子ども家庭福祉論』(編著、生活書院、2020年)