文学部Faculty of Letters
HUG200BF社会経済地理学(3)社会経済地理学(3)
片岡 義晴Yoshiharu KATAOKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3428 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Rural Problems in Japan.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「山村」を対象にして,その問題点を多面的に学びます。
到達目標Goal
山村の特色、山村政策・対策、集落の現在、山村の産業、地域づくりなど、日本の「山村」が抱える問題点に関する客観的な理解度が深化し、それを通して日本社会の構造(=仕組み)の一端が理解できるようになります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
【授業の進め方】
かつて「過疎化」が進む代表的な場所として「山村」はとらえられてきました。一時期、過疎化は緩和されたと思われましたが、近年再び過疎化は進み、「限界集落」という用語も使われ、それに加えて「地方消滅」の議論すら登場するようになりました。過疎化の進展と近年の動向、産業(林業、農業)の動向、集落の機能と役割、地域づくりの展開等を検討することを通して、現代山村が抱える問題点について明らかにしていきます。「限界集落」「地方消滅」等の流行の用語についても検討を加えます。
【課題等に対するフィードバック方法】
授業の初めに、前回までの授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行います。
【授業の進め方と方法】
講義形式で授業していきます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第 1回:日本の山村の現局面(1)
「山村」の概念と山村問題の地域性
第 2回:日本の山村の現局面(2)
山村問題の構造(都市資本・政策、山村内部の関連性)
第 3回:過疎化の進展と山村振興策(1)
日本の山村の現局面(3)
過疎化の進展過程
山村問題の構造(都市資本、政策、山村内部)
第 4回:過疎化の進展と山村振興策(2)
山村振興法、過疎法
第 5回:限界集落・消滅集落(1)
限界集落のとらえ方、集落の機能
第 6回:限界集落・消滅集落(2)
山村の「空洞化」と「限界集落」論の問題点
第 7回:「平成の大合併」と山村
大合併の要因と山村の危機
第 8回:山村の産業(1)
日本林業の動向
第 9回:山村の産業(2)
環境問題への注目と林業振興策
第10回:山村の産業(3)
中山間地域農業の現状
第11回:山村の産業(4)
中山間地域等直接支払制度
第12回:地域づくり(1)
山村堰堤論(静岡県龍山村森林組合の事例)
第13回:地域づくり(2)
自分たちで命を守ろうとした村(岩手県旧沢内村の事例)
第14回:まとめ
まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
「地方」に関する報道に注視して下さい。「地方」に関するニュースは、東京近郊に居住していると、新聞ではその「片隅」にしか見いだせません。また、報道されても極めて「牧歌的」に語られるか、あるいは危機窮まっているかのような極端なものが多いのも事実です。それらの真偽のほどは如何に、と考えながら情報収集して下さい。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは指定しません。プリントを配布します。
参考書References
小田切徳美(2009)『農山村再生-「限界集落」問題を超えて-』岩波書店(岩波ブックレット)
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末試験100%で成績評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「山村問題」の解決策を提示することを、この授業ではめざしません。授業に対して「批判ばかりしている」という評価もしばしば受けます。しかし「客観的事実」を把握し、そのメカニズムを考えることから出発しない限り、真の意味での「解決策」にはなり得ないはずです。「安易」な解決策こそが、百害あって一利なしの、問題をより一層複雑化させている要因です。授業で「解決策」を示せるくらいなら、少なくとも日本からは、地域・社会問題など一掃されているはずです。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。