文学部Faculty of Letters
GEO200BF(地理学 / Geography 200)生物・土壌地理学及び実験Ⅰ生物・土壌地理学及び実験Ⅰ
小川 滋之Shigeyuki OGAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3420 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This class introduces basic thinking of vegetation geography. Objectives are to understand the following. (1) Factors affecting the distribution pattern of vegetation in polar, continental, temperate, tropical and dry climates of Asia, Europe and Oceania. (2) Relationship between vegetation, animal, human life and culture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では,アジア,ヨーロッパ,オセアニアの寒帯から熱帯,乾燥帯など様々な地域の植生を取り上げ,その成因について気候や地質,地形,動物,人間生活などとの関係から考える.
世界中には植物が見られない地域はほとんどなく,どの地域でも何かしらの植物が景観の一部に含まれる.ただ見ていれば“植物”で終わるが,それぞれ地域ごとに特徴が異なる.こうしたことから,たとえば旅行でどこかの地域を訪れた時に,どんな植物が分布するのか.なぜ,そこに分布しているのかを少しでも考えられるようになれば観光地など地域への理解も深まる.このように植物から地域を理解する考え方を学ぶのがこの授業の目的である.
到達目標Goal
(1)世界には様々な植生分布があることを理解すること.
(2)その地域の気候,地質,地形などから植生分布を考えられるようになること,あるいは植生分布から気候,地質,地形などが考えられるようになること.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は講義のみではなく,映像視聴や観察,実習を含む内容である.必要に応じて受講者から意見を集め,ディスカッションも交えて進行する.毎回の授業は,①前回復習と②質問や感想の紹介から始め,③今日の内容,最後に④次回予告と⑤小レポートという流れで行う.②質問や感想の紹介は,前回の授業に関する質問や感想を時間が許す限り答える.⑤小レポートは,授業内容に関連したものを出題し,授業終了までに解答する方法で行う.野外実習は,講義で紹介した植生分布を実際に観察し,現地でその成因についてディスカッションをしてもらう.
対面での授業が難しい場合は,ミーティングアプリZoomによるオンラインでの講義を行い,観察や実験の方法も変更する.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
植生地理学とはどのような分野なのか.
第2回:植生分布に影響を及ぼす要因
気候,地質,地形が植生分布に及ぼす要因を解説する.
第3回:アジアの植生① 極東ロシアと北海道との関係
北海道の植生の成り立ちから北東アジアの植生分布について解説する.
第4回:アジアの植生② 朝鮮半島と本州との関係
本州にみられる冷温帯林の特徴.世界的にも珍しいブナの純林が生まれた背景を解説する.
第5回:野外実習(変更あり)
東京近郊において植生分布を左右する要因を観察する.
第6回:アジアの植生③ 屋久島
縄文杉がみられる森林の成り立ちを気候と花崗岩による地質から解説する.
第7回:アジアの植生④ 沖縄島,台湾,香港
暖温帯と亜熱帯の常緑広葉樹林の違いと島嶼における植生分布の特徴を解説する.
第8回:アジアの植生⑤ 東南アジア
熱帯林の種類と特徴.フタバガキ科植物を中心に構成される森林の特徴を解説する.
第9回:ヨーロッパの植生① 北欧フィンランドとスコットランド
北欧の亜寒帯針葉樹林を事例をもとに,北東アジアの植生分布との関係を解説する.
第10回:ヨーロッパの植生② 自然植生とガーデン文化との関係
イングリッシュガーデンを事例に,ガーデン文化が生まれた背景と構造的な特徴を解説する.
第11回:ヨーロッパの植生③ 南フランス
地中海沿岸地域の植生分布と観光地の景観を解説する.
第12回:ヨーロッパの植生④ スペイン領カナリア諸島
大西洋のガラパゴスといわれる島を事例に,海洋島と乾燥地域の植生分布について解説する.
第13回:オセアニアの植生 ニュージーランド
脊梁山脈によって異なる植生景観と外来種問題.温帯多雨林と乾性低木林の特徴を解説する.
第14回:まとめ
重要ポイントを再確認.
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回,授業の最後に次回内容の予告をする.次回,どのような地域を扱うのか事前に調べておくこと.準備学習・復習時間は4時間を標準とする.
テキスト(教科書)Textbooks
使用せず.毎回の授業で必要な資料を配布する.
参考書References
地図帳があると役立つ.参考文献や資料は授業中に紹介する.
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験100点満点+α(小レポートなど,50点満点)で評価する.
小レポートは,授業中にその回の内容に関わるテーマを出題して終了までに提出するという方法で行う.
オンライン授業の場合,期末試験あるいは代替レポート+小レポートで採点する.小レポートの方法は、授業中に指示するが期限内での提出で出席とする.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
小レポートの課題については次の授業で解説する.質問や要望については可能な限り対応する.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
必要があれば授業中に指示する.
その他の重要事項Others
オフィスアワー:毎回の授業終了後の教室やメールでも随時対応する.
野外実習は5月中に行う(変更あり).