文学部Faculty of Letters
HIS200BA(史学 / History 200)イスラム世界論Ⅰイスラム世界論Ⅰ
松本 隆志Takashi MATSUMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3811 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Today, the world's Muslim population continues to grow not only in Asia and Africa, but also in Europe, and its presence in the international community is increasing day by day. On the other hand, it is also a fact that biased understanding and prejudice against Muslims, which originated from Islamic fundamentalists and Western European countries centered on the United States, are widespread. In this class, we aim to acquire basic knowledge about the religion of Islam so that each student can understand the various ways of the Islamic world without being confused by existing prejudices. In addition, we will add explanations on related current affairs.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現在、世界のムスリムの人口は、アジアやアフリカだけではなく、ヨーロッパにおいても増え続け、国際社会におけるそのプレゼンスは、日に日に高まりを見せている。その一方で、イスラーム原理主義者やアメリカを中心とする西欧諸国から発信された、ムスリムに対する偏った理解や偏見が広まっているのも事実である。この授業では、既存の偏見に惑わされず、受講生一人一人が、イスラーム世界の多様な在り方を理解できるよう、イスラームという宗教に関する基礎的知識の習得を目指す。また、関連する時事問題についても解説を付していく。
到達目標Goal
この授業は、イスラームという宗教に関する基礎的な知識を提供し、それらの知識に基づきイスラームという宗教、そしてムスリム(イスラーム教徒)の多様性を理解することを目的とする。学生には、広い偏りのない視野で、現代の複雑なイスラーム世界に関する諸問題を自分の頭で主体的に考える能力を獲得してもらうことを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、現代のイスラーム世界を理解する上で欠かせない、イスラーム世界の歴史を扱う。授業の前半部では、教義を中心としたイスラームの基礎的知識について、後半部では、そのイスラームが各地域でどのように信徒を獲得し、受容されていったのかについて、政治史だけではなく、文化史にも焦点をあてながら解説する。
この授業は、講師による講義と、講義内容を踏まえた学生のコメントシートの作成・提出から成る。毎回のコメントシートについては講義内で設問が出されるので、学生はその設問に対して論述を作成してもらう。コメントシートの作成には講義後半の20~30分程度を予定している。講義内容をきちんと理解しているか、講義内容を踏まえて自身の見解を論理的に提示できているか、といった点を評価する。そして次の回の講義において、前回提出のコメントシートから数点をピックアップして講評することを予定している。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
「イスラーム世界」とは何か?
第2回:聖典『クルアーン』の世界
『クルアーン』とアラビア語
第3回:イスラームの教義
六信五行など
第4回:イスラームの世界観
ユダヤ教、キリスト教、イスラームに共通する一神教的世界観・宗教観
第5回:イスラームの伝播
ムハンマド、正統カリフ時代におけるイスラーム共同体の拡大
第6回:イスラーム共同体の分裂
世襲王朝ウマイヤ朝成立の意義とイスラーム共同体の変質
第7回:イスラーム法の体系化
アッバース朝時代に確立した行政機構・法体系
第8回:イスラーム神秘主義と聖者
イスラームの伝播に果たした神秘主義教団の役割
第9回:西方のイスラーム王朝
北アフリカ・イベリア半島におけるイスラーム
第10回:イスラームとキリスト教世界
交易や十字軍を通しての接触
第11回:モンゴルとイスラーム
アッバース朝の滅亡とその影響
第12回:20世紀のイスラーム①
第1次世界大戦後の国際社会とイスラーム
第13回:20世紀のイスラーム②
第2次世界大戦後の国際社会とイスラーム
第14回:総括
試験・まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この授業では、西アジアだけではなく、ヨーロッパから東アジア・東南アジアにかけての広い地域の歴史を対象とするため、聞きなれないカタカナの固有名詞が色々と出てくる。これらの固有名詞についての理解を深めるために、参考書・工具書(各テーマごとに紹介する)を参照しながら、各回の授業の予習・復習に努めてほしい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は特に指定しない。
参考書References
佐藤次高『イスラーム世界の興隆』中公文庫、2008
佐藤次高・鈴木董編『都市の文明イスラーム』講談社現代新書、1993
鈴木董編『パクス・イスラミカの世紀』講談社現代新書、1993
その他、授業中に随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
記述式試験(60%)と毎回の授業終了後に提出するコメントシート(40%)で評価する。試験は持ち込み可。授業で学習した知識を材料に、論理的に私見を述べられているか、という点を基準に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできない。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業であれば毎回の授業資料は紙で配布する予定だが、必要と判断した場合には学習支援システムを利用する場合もあり得る。。
その他の重要事項Others
上記の内容は状況の変化によって変更される可能性があるが、その場合は速やかに学習支援システムを通じて全員あてに告知する。受講予定者は正式な履修登録と合わせ、学習支援システムへの「仮登録」を必ず済ませておくこと。