文学部Faculty of Letters
HIS200BE(史学 / History 200)東洋史特講Ⅷ東洋史特講Ⅷ
松本 隆志Takashi MATSUMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3218 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In this class, We will learn the process of the earliest period in which the "Islam" we know today was formed through the introduction to the religious traditions of the ancient Mediterranean world, the emergence of the Prophet Muhammad on the Arabian Peninsula, the development into the Middle East and the division of the community. The students of this class need to form their own understanding of Islam's generation and development, including its historical background, and to be able to present their understanding in writing to others.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、古代地中海世界から説き起こし、アラビア半島での預言者ムハンマドの出現、中東地域への発展と分裂を経て、現在の私たちが知るところの「イスラーム」が形成されていった最初期のプロセスを学んでいきます。本授業を通じて、受講生がイスラームの生成と展開についてその歴史背景も含めて自分の理解を形成すること、そして自身の理解を文章で他者へ提示することを学びます。
到達目標Goal
この授業を通じて受講生は、高校の世界史教科書等では断片的な情報しか得られないイスラームの生成と発展について、古代地中海世界に固有の信仰伝統の文脈の中で理解を形成していくことになります。そうして形成された理解を自分の言葉で語ることができるようになることが目標となります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
古代以来の歴史背景から説き起こし、イスラームの誕生と展開、完成に至るプロセスを時系列に沿って学んでいきます。毎回の授業は講師による講義と受講生によるペーパーの作成・提出で構成されます。課せられるペーパーは毎回の授業内容に関する論述です。次回の授業で前回提出のペーパーの内容についてフィードバックをおこなう予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業の概要、テーマの説明と意義、授業の受け方について。
第2回:古代地中海世界の宗教伝統
古代地中海世界の信仰伝統としての一神教信仰について。
第3回:古代末期の地中海世界とアラビア半島
ビザンツ帝国とサーサーン朝の抗争と、その時代のアラビア半島の位置付けについて。
第4回:預言者ムハンマドと神の啓示
預言者ムハンマドの生涯とイスラームの誕生について。
第5回:預言者没後の指導者をめぐる試行錯誤の始まり
正統カリフ時代~第一次内乱に至る出来事について。
第6回:統一の再生と崩壊
第一次内乱の経緯とウマイヤ朝の成立について。
第7回:指導者の資格とは何か
第二次内乱前後の状況とウマイヤ朝の再興について。
第8回:ウマイヤ朝の到達点
ウマイヤ朝最盛期の歴史的位置付けと問題点について。
第9回:ウマイヤ朝の衰退、対抗勢力の胎動
ウマイヤ朝末期の状況とハーシミーヤ運動について。
第10回:アッバース朝の確立
アッバース朝最初期の状況について。
第11回:革命をもう一度
アミーンとマアムーンの内乱について。
第12回:イスラームの完成、帝国の限界
イスラームとアッバース朝カリフの関係について。
第13回:イスラーム世界の確立
諸王朝の乱立とイスラーム世界確立の関係について。
第14回:総括
試験・まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回配布する資料でその日の授業内容に関わる追加の参考文献を適宜紹介するとともに、次回内容に関わるキーワードを示していきます。追加文献に目を通したり、提出したペーパーを再検討することが復習になります。
また、配布資料で示される次回のキーワードについて調べることが予習になります。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使用しません。
毎回授業資料を配布します。
参考書References
・概説書
小杉泰, 『イスラーム帝国のジハード』(講談社学術文庫), 講談社, 2016年.
菊地達也編著, 『図説イスラム教の歴史』, 河出書房新社, 2017年.
・工具書
大塚和夫ほか編, 『岩波イスラーム辞典』, 岩波書店, 2002年.
その他の参考文献は適宜配布資料に記載します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回提出のペーパー(60%)、期末試験(40%)
ペーパーについては毎回素点をつけ、その累積で評価します。
期末試験は論述試験となる予定です。
毎回のペーパーも試験も、ともに設問に対して自身の見解を論述するものになります。授業内容を踏まえて自分なりの見解・解釈を生み出すこと、それを論理的に文章で示すことが評価の対象となります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業であれば毎回の授業資料は紙で配布する予定だが、必要と判断した場合には学習支援システムを利用する場合もあり得る。
その他の重要事項Others
上記の内容は状況の変化によって変更される可能性がありますが、その場合は速やかに学習支援システムを通じて全員あてに告知します。受講予定者は正式な履修登録と合わせ、学習支援システムへの「仮登録」を必ず済ませておいてください。