文学部Faculty of Letters
LIT200BD(文学 / Literature 200)比較文学B比較文学B
柳橋 大輔Daisuke YANAGIBASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2825 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
The Weimar Republic (1918-33) was a golden age in modern German cultural history. In particular, the films produced during this period were enthusiastically received around the world with their characteristic aesthetics and motifs. In this course, we will analyze the reception of Weimar films in European countries, the U.S., and Japan, using literature and visual works as clues.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近現代のドイツ文化史において「ヴァイマル共和国」期(1918-1933年)はひとつの黄金時代だったといえます。とりわけこの時代に製作された映画作品は、先行する文学史に影響を受けながら、名高い光と影の美学や特徴的なモティーフとともに、世界中で熱狂的に受容されました。ヴァイマル映画のヨーロッパ諸国やアメリカ、日本などにおける受容について、文学や映画など映像作品を手掛かりに分析します。
到達目標Goal
ドイツ語圏文化が英米語圏・日本語圏においてどのように受容されてきたか、具体的に理解し述べることができる。
「文化的越境」について、ドイツ語圏文化からの具体例をもとに概略的に説明することができる。
文化的事象のうちにひそむ歴史的・社会的コンテクストに対する鋭敏な感覚と、これまで自明視してきた文化的環境を相対化する柔軟な思考力を養う。
ドイツ語圏の文学・文化・映画やその歴史に関心をもち、理解を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
論及の対象となる文学作品や映画作品の抜粋を紹介したあと、教員がその作品における文化的越境についてお話します(講義形式)。なお、場合によってはその途中で受講生のみなさんに質問を投げかけ、必要があればさらに説明を行ないます(演習形式)。
文学作品ないし映画作品について、また講義についての感想や意見についてリアクションペーパーを書いてもらいます。重要な論点を含むものについてはその次の回の講義で取り上げます(フィードバック)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
講義内容の概要と紹介
第2回:『ファウスト』は越境する(1)
ゲーテ『ファウスト』と
ムルナウによるその映画化
第3回:『ファウスト』は越境する(2)
スクリーンで変身するファウスト――クレール、黒澤、ソクーロフ
第4回:〈人造人間〉の系譜(1)
巨大ロボットは魂をもつか?――『巨人ゴーレム』、そして『鉄人28号』『エヴァンゲリオン』
第5回:〈人造人間〉の系譜(2)
人造人間は〈友〉? それとも〈敵〉?――『メトロポリス』、そして『鉄腕アトム』『ドラえもん』
第6回:〈切断〉される身体――アンピュテーション/プロテーゼ(1)
第一次世界大戦と〈身体〉――表現主義絵画(ディックス、キルヒナー)とフリッツ・ラング
第7回:〈切断〉される身体――アンピュテーション/プロテーゼ(2)
抹消は中枢を支配する?――『芸術と手術』、シュルレアリスム、ベンヤミン、川端
第8回:〈吸血鬼〉――境界侵犯の主題と変奏(1)
疫病、戦争、ユダヤ人――ストーカー『ドラキュラ』とムルナウ『吸血鬼ノスフェラートゥ』
第9回:〈吸血鬼〉――境界侵犯の主題と変奏(2)
〈吸血鬼〉は生き続ける?――ムルナウと『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』
第10回:〈影の美学〉――ドイツからの輸入品(1)
亡命する「ドイツ表現主義映画」――ハリウッドのドイツ人たち
第11回:〈影の美学〉――ドイツからの輸入品(2)
ジャンルを越境する「ドイツ表現主義映画」――フィルム・ノワールとSF映画
第12回:〈影の美学〉――ドイツからの輸入品(3)
「ドイツ表現主義映画」と日本――『狂った一頁』と谷崎『陰影礼讃』
第13回:映画の日独同盟――『新しき土』
ドイツ人監督は〈日本回帰〉を演出する
第14回:変位/変異するイメージ
秋学期のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、それぞれ約2時間を標準とします。
授業であつかう文学作品については該当する箇所を日本語(場合によっては英語)で配布するので、事前に目を通しておいてください。
授業中に映画作品の抜粋を視聴してもらいます。作品全体を観ることは原則的に難しいので、ぜひDVDレンタルや配信サービスなどを利用し、できるだけ自分で作品全体を観るようにしてください。
なお、リアクションペーパーは授業後にオンラインで提出してもらう可能性があります(詳細については授業で説明します)。授業ノートを読み返しながら自分の意見をまとめてください。
テキスト(教科書)Textbooks
必要なテクスト等は授業前後にそのつど配布します。
参考書References
授業中に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業への積極的な参加、リアクションペーパーなど):60%
学期末レポート:40%(提出しない場合は単位の認定ができません)
――なお、授業回数の3分の2以上の出席が単位認定の前提条件となります(ただし、病気などやむを得ない事由により授業を欠席する場合には考慮しますので、医療機関発行の診断書等を提出してください)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業を行なう場合に備え、念のためPCとネット環境を準備しておいてください。
その他の重要事項Others
春学期・秋学期をとおした履修を推奨します。
授業の進度により、授業内容が変更される可能性があります。