文学部Faculty of Letters
LIT200BD(文学 / Literature 200)比較文学A比較文学A
柳橋 大輔Daisuke YANAGIBASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2824 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
In this course, we will consider the cross-border relations between the German-speaking world and the Anglo-American and Japanese-speaking world. What kind of mutations occur when cultural products produced in one cultural, social, or historical context are transferred to another? We will examine this question using mainly children's literature and films for young people as a guide.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ドイツ語文化圏を拠点としながら、英米語文化圏や日本語文化圏との相互的越境について考えます。ある文化的・社会的・歴史的文脈において生み出された文化的産物が別の文脈に移しかえられるとき、どのような変異が生じるでしょうか。この問いについて、主に児童文学や青少年向け映画作品を手掛かりに考察していきます。
到達目標Goal
ドイツ語圏文化が英米語圏・日本語圏においてどのように受容されてきたか、具体的に理解し述べることができる。
「文化的越境」について、ドイツ語圏文化からの具体例をもとに概略的に説明することができる。
文化的事象のうちにひそむ歴史的・社会的コンテクストに対する鋭敏な感覚と、これまで自明視してきた文化的環境を相対化する柔軟な思考力を養う。
ドイツ語圏の文学・文化・映画やその歴史に関心をもち、理解を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
論及の対象となる文学作品や映画作品の抜粋を紹介したあと、教員がその作品における文化的越境についてお話します(講義形式)。なお、場合によってはその途中で受講生のみなさんに質問を投げかけ、必要があればさらに説明を行ないます(演習形式)。
文学作品ないし映画作品について、また講義についての感想や意見についてリアクションペーパーを書いてもらいます。重要な論点を含むものについてはその次の回の講義で取り上げます(フィードバック)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
講義内容の概要と紹介
第2回:グリム兄弟とディズニー(1)
19世紀のメルヒェンから20世紀のスクリーンへ:
『白雪姫』『シンデレラ』
第3回:グリム兄弟とディズニー(2)
ディズニー・プリンセスの変容:『いばら姫』と『眠れる森の美女』、『野ぢしゃ』と『ラプンツェル』のあいだ
第4回:ディズニーとドイツ――〈危険な関係〉?(1)
ナチス高官もユダヤ系知識人もミッキーマウスに夢中!
第5回:ディズニーとドイツ――〈危険な関係〉?(2)
ドナルドは武器をとる――ディズニーと対独プロパガンダ
第6回:バンビ:ゲルマンの森から聖林(ハリウッド)へ(1)
狩猟家が描く森の物語?――フェーリクス・ザルテン『バンビ』とディズニー映画
第7回:バンビ:ゲルマンの森から聖林(ハリウッド)へ(2)
〈人間〉という脅威――小説/映画『バンビ』と環境批評
第8回:ハイジは誰のもの?――スイス、アメリカ、日本(1)
シュピリ『ハイジ』:〈自然〉と〈文明〉を往還する修業時代
第9回:ハイジは誰のもの?――スイス、アメリカ、日本(2)
世界を循環する〈ハイジ〉――ハリウッド映画と日本アニメ
第10回:ハリウッドという「ファンタージエン」?――『はてしない物語』と『ネバーエンディングストーリー』のあいだ(1)
エンデ『はてしない物語』とファンタジーの権利
第11回:ハリウッドという「ファンタージエン」?――『はてしない物語』と『ネバーエンディングストーリー』のあいだ(2)
『ネバーエンディングストーリー』とハリウッドの論理
第12回:手塚治虫とドイツ――ファウスト、ヒトラー、メトロポリス(1)
メフィストーフェレスは手塚を三度訪れる、あるいは転生するファウスト
第13回:手塚治虫とドイツ――ファウスト、ヒトラー、メトロポリス(2)
ドイツ生まれのアトム?――〈ドイツ〉から読む手塚作品
第14回:越境するドイツ語圏文化
春学期のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、それぞれ約2時間を標準とします。
授業であつかう文学作品については該当する箇所を日本語(場合によっては英語)で配布するので、事前に目を通しておいてください。
授業中に映画作品の抜粋を視聴してもらいます。作品全体を観ることは原則的に難しいので、ぜひDVDレンタルや配信サービスなどを利用し、できるだけ自分で作品全体を観るようにしてください。
なお、リアクションペーパーは授業後にオンラインで提出してもらう可能性があります(詳細については授業で説明します)。授業ノートを読み返しながら自分の意見をまとめてください。
テキスト(教科書)Textbooks
必要なテクスト等は授業前後にそのつど配布します。
参考書References
授業中に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業への積極的な参加、リアクションペーパーなど):60%
学期末レポート:40%(提出しない場合は単位の認定ができません)
――なお、授業回数の3分の2以上の出席が単位認定の前提条件となります(ただし、病気などやむを得ない事由により授業を欠席する場合には考慮しますので、医療機関発行の診断書等を提出してください)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業を行なう場合に備え、念のためPCとネット環境を準備しておいてください。
その他の重要事項Others
春学期・秋学期をとおした履修を推奨します。
授業の進度により、授業内容が変更される可能性があります。