文学部Faculty of Letters
LIT200BC(文学 / Literature 200)日本文芸研究特講(4)近世B日本文芸研究特講(4)近世B
小林 ふみ子Fumiko KOBAYASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2670 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Reading and analizing the comic works from the late 18th centry Edo(now Tokyo) to know diversity of literary style, vocabulary and expressions in those works.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
江戸っ子の笑いと機知を読み解く。
18世紀後半に成熟期を迎えた江戸で「江戸っ子」という言葉が生まれ、その独自の気風・美学からさまざまな文学が生み出される。その笑いと機知を読み解きながら、語彙や文体における近世文芸の表現の多様性を考える。
到達目標Goal
1.江戸戯作の各ジャンルの特質・表現について理解する。
2.うがち、ちゃかし、地口などの江戸文芸の笑いの技法に親しむ。
3.雅俗にわたり、擬古文と会話体が併存した江戸文芸の表現の多様性を知る。
4.デジタル公開されている江戸の文芸や浮世絵の資料の調査方法を知る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1~3回で1ジャンルを学ぶ。
提供した授業資料と指定したデジタル公開資料などを読み解いてもらい、各ジャンルの特徴を知る。
100分を個人での課題への取り組み、グループでの共有、講義などを織りまぜて構成する。発表に対しては授業内でフィードバックし、最終レポートはコメントを付けて返却する。
戯作の発想方法を理解するために、創作にもチャレンジする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:導入
時代背景
短詩系文学①
クラスの人を知る。
江戸っ子の時代概説
川柳のうがちに触れる。
第2回:黄表紙の奇想①
デジタル資料から黄表紙の特徴を探る。
子ども絵本の荒唐無稽さを逆手にとって戯れた黄表紙を理解する。
第3回:黄表紙の奇想②
「かちかち山」の後日談『親敵討腹鼓』を読み解く。-上
第4回:黄表紙の奇想③
「かちかち山」の後日談『親敵討腹鼓』を読み解く。-下
浮世絵の利用法を知る。
第5回:見立絵本のしかけ①
見立ての概念と見立て絵本を知る。
第6回:見立絵本のしかけ②
江戸時代の妖怪文化を知る。
見立絵本『画本纂怪興』を読み解く。
第7回:短詩系文学②
辞書や辞典を駆使しながら、狂歌を読解する
第8回:滑稽本の表現力①
物真似のような口語体を駆使して笑いを追求した滑稽本の概説
第9回:滑稽本の表現力②
「敦盛最期」を当世化して遊ぶ式亭三馬『大千世界楽屋探』の読解
第10回:滑稽本の表現力③
三馬『大千世界楽屋探』の読解とまとめ
第11回:合巻の情緒①
デジタル展示(メトロポリタン美術館の源氏物語展)より、江戸時代の源氏物語享受のさまを探る
第12回:合巻の情緒②
『源氏物語』の江戸時代版『偐紫田舎源氏』を読み解く-上
第13回:合巻の情緒③
『源氏物語』の江戸時代版『偐紫田舎源氏』を読み解く-下
第14回:まとめ
全体のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
期末の試験やレポートを課す代わりに、単元ごとの小課題を出します。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準に考えます。
テキスト(教科書)Textbooks
各回、資料提供し、参照すべきURLを提示します。
参考書References
小林ふみ子『へんちくりん江戸挿絵本』(集英社インターナショナル[インターナショナル新書]、2019)
黄表紙について、見立絵本についてのまとまった解説があります(とくに見立絵本はこの授業で扱う作品を解説しています)ので、参照すると課題にとりくむにあたって役立つでしょう。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回のふり返り(Hoppii40%)、計4回の課題の得点(60%)を合算して評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
口語体の多い江戸文芸ですが、現代語訳を確認しながら進めるようにします。
講義と(予習も含めた)個人での読解作業とグループでの解読と全体の共有のよいバランスを模索したいと思います。
グループは、一人で受講する学生も・友だちのいる学生にも公平になるように、
できるだけ参加者の意欲の有無で左右されないように工夫したいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面とオンライン(双方向)併用を想定しての実施です。
デジタル資料の参照を推奨しますので、教室で参加する場合も(スマホでもいいのですが)、ノートパソコンまたはスマホより画面の大きなタブレットを用意しましょう。
図書館のデータベースのうちジャパンナレッジは随時使えるようにしておきましょう。(授業内で接続方法は案内します)
その他の重要事項Others
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