文学部Faculty of Letters
LIT200BC(文学 / Literature 200)日本文芸研究特講(3)中世A日本文芸研究特講(3)中世A
小秋元 段Dan KOAKIMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2665 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
In this course, we will read Heike-Monogatari.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
『平家物語』を読む。
『平家物語』は日本文学科に入ったからには、絶対に読んでおきたい偉大な古典である。この授業を通じて『平家物語』に接し、その作品を深く理解してみよう。
到達目標Goal
1.『平家物語』を原文で読み、その内容(虚構性や表現の特徴等)を理解し、それを説明する力を身につける。
2.中世の文学と歴史・思想・文化全体への理解を養い、そこから『平家物語』に描かれた諸事象を共時的に理解し、それを説明する力を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回、一つの章段をとりあげ、原文を朗読し、その内容を解説する。そして、歴史・思想・文化的背景を説明しながら、『平家物語』の叙述の特徴を指摘する。
なお、講義は「法政大学オンデマンドシステム」を通じて動画配信するかたちで進めるほか、対面もしくはZoomによる授業を3回とりいれる(実施日は「学習支援システム」で通知する)。各回の受講後、「学習支援システム」を通じて100~200字程度のコメントを提出してもらう(3/29追記:コメントの提出回数は、履修者数により変更する場合がある。「学習支援システム」を通じて通知する)。そこで出された質問への回答は、個別に行うほか、内容によってはZoom授業で共有する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:『平家物語』に触れよう
巻一「祇園精舎」の講読し、『平家物語』の世界に触れる。
第2回:『平家物語』概説
『平家物語』のあらすじ、成立、作者に関して講義する。
第3回:平家の繁栄~巻1「殿下乗合」~
巻1「殿下乗合」を講読し、平清盛・重盛父子の人物造形の特徴を中心に講義する。
第4回:院近臣の策謀~巻1「鹿谷」~
巻1「鹿谷」を講読し、政治的事件を描く作者の方法を中心に講義する。
第5回:質疑応答【対面もしくはZoom】
第1~4回の質疑応答。
第6回:俊寛の悲劇~巻3「足摺」~
巻3「足摺」を講読し、悲劇を描く作者の方法を中心に講義する。
第7回:以仁王の変の発端~巻4「競」~
いくさ語りの諸相~巻4「橋合戦」~
巻4「競」「橋合戦」を講読し、「いくさ語り」と『平家物語』の関係を中心に講義する。
第8回:清盛の死~巻6「入道死去」~
巻6「入道死去」を講読し、清盛の死の物語と浄土思想の関係を中心に講義する。
第9回:平家の都落ち~巻7「忠教都落」~
木曾義仲の入京~巻8「猫間」~
巻7「忠教都落」、巻8「猫間」を講読し、『平家物語』における人物造形を中心に講義する。
第10回:質疑応答【対面もしくはZoom】
第6~9回の質疑応答。
第11回:一谷の悲劇~巻9「敦盛最期」~
巻9「敦盛最期」を講読し、「父子の恩愛」の造形を中心に講義する。
第12回:扇の的~巻11「那須与一」~
巻11「那須与一」を講読し、覚一本と延慶本の物語の描き方の違いを中心に講義する。
第13回:平家滅亡~巻11「先帝身投」「能登殿最期」~
宗盛の最期~巻11「大臣殿被斬」~
巻11「先帝身投」「能登殿最期」「大臣殿被斬」を講読し、平宗盛・知盛の役割を中心に講義する。
第14回:質疑応答【対面もしくはZoom】
第10~13回の質疑応答。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業でとりあげる本文は、『平家物語』のうちの一部に過ぎない。授業で触れられない章段について、各自、読み進めておいてもらいたい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
プリント使用。
参考書References
新潮日本古典集成、水原一校注『平家物語』上・中・下(新潮社、1979~81年)
新日本古典文学大系、梶原正昭・山下裕明校注『平家物語』上・下(岩波書店、1991・93年)
新編日本古典文学全集、市古貞次校注・訳『平家物語』上・下(小学館、1994年)
三弥井古典文庫、佐伯真一校注『平家物語』(三弥井書店、1993・2000年)
大津雄一ほか編『平家物語大事典』(東京書籍、2010年)
王新禧訳『全訳本平家物語』(上海訳文出版社、2011年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
コメントカード50%、学期末レポート50%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回、質問に対しては全て個別に回答してきましたが、コメントについてもできるかぎり返信できるよう努力します。