経済学研究科Graduate School of Economics
ECN554C1-2(経済学 / Economics 500)財政学BPublic Finance B
小黒 一正Kazumasa OGURO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X3026 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水7 /Wed.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The primary goal of this course is to help you develop a consistent way of thinking about the issues of relationship between public finance and politics, by using the approaches of public economics.
This will also help you to predict the future direction of Japanese fiscal policy at a much deeper level.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
急速に進む少子高齢化や人口減少に伴い、財政や政治は様々な課題に直面している。そこで、本講義の前半では、財政規律と予算制度に関する主要論点を、後半は財政と政治に関する主要論点をテーマに取り上げる。
到達目標Goal
財政に関連する主要論点や研究テーマ、理論モデルや分析手法を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
(1)前半は、財政規律と予算制度に関する主要論点や研究テーマ、理論モデルや分析手法を理解する。
(2)後半は、財政と政治に関する主要論点や研究テーマ、理論モデルや分析手法を理解する。
(3)参加者に、参考文献の報告を求める。
【留意事項】
なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、基本的に授業はZoom等の遠隔システムを利用して行う予定である。初回のガイダンスを含め、リンクは学習支援システムで提示する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:財政と政治(1)
ガイダンス
2 :財政と政治(2)
選好と制度
3:財政と政治(3)
選挙競争
4:財政と政治(4)
利益団体
5:財政と政治(5)
選挙ルールと選挙競争
6:財政と政治(6)
制度と説明責任、政治レジーム
7:財政と政治(7)
動学的政治問題
8:財政と政治(8)
資本課税との関係
9:財政と政治(9)
公的債務との関係
10:財政と政治(10)
成長との関係
11:財政と政治(11)
金融政策の信認
12:財政と政治(12)
選挙サイクル
13:財政と政治(13)
制度とインセンティブ
14:財政と政治(14)
国際政治の調整
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
参考文献(テキストや主要論文)を事前に読んでおくことが望ましい。また報告にあたっては、当該文献のみでなく、関連文献にも目を通しておくこと。準備・復習時間は、各2時間を目安とする。
テキスト(教科書)Textbooks
参加者と相談して決めるが、現在のところ、以下を予定している。
Persson and Tabellini, Political Economics, MIT Press, 2002
参考書References
①Philippe Aghion and Peter W. Howitt, The Economics of Growth, MIT Press, 2008
②Daron Acemoglu, Introduction To Modern Economic Growth, Princeton University Press, 2009
③Walsh, Monetary Theory and Policy, MIT Press, 2010
④Persson and Tabellini, Political Economics, MIT Press, 2002
⑤Bernard Salani, The Economics of Taxation, MIT Press, 2011
⑥井堀利宏・土居丈朗『日本政治の経済分析』木鐸社, 1998
⑦井堀利宏『課税の理論』有斐閣, 2003
⑧山重慎二・加藤久和・小黒一正編『人口動態と政策: 経済学的アプローチへの招待』日本評論社, 2013
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業内での報告(70%)+レポート(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
その他の重要事項Others
感染症対策のため、基本的にZoomを利用したオンラインで授業を行うことを予定している。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
財政学、公共経済学
<研究テーマ>
人口動態と政治経済の相互作用や世代間問題の分析
<主要研究業績>
①)Child Benefit and Fiscal Burden in the Endogenous Fertility Setting, Economic Modelling, 44, 252-265, 2015
②Impact of Deflation on Real Interest rate of Government Bonds, The Economic Review, 64(2), 147-159, 2013
③Demographic Change, Intergenerational Altruism, and Fiscal Policy - A Political Economy Approach -, Studies in Applied Economics, 6, 1-15, 2013
④Ability transmission, endogenous fertility, and educational subsidy, Applied Economics, 45(17), 2469-2479, 2012