経済学研究科Graduate School of Economics
ECN542C1-2(経済学 / Economics 500)金融システム論BFinancial System B
(2020年度以前入学者)
胥 鵬
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X3024 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | (2020年度以前入学者用) |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
In course B, the lecture will focus on the analysis of measuring the risk of individual stocks using return on equity data, explaining dividends, gains on stock price, stock splits and reverse stock splits, and adjusted closing prices of stocks. The lecture will then focus on the analysis to measure the risk of individual stocks using return on equity data. The lecture will then explain the analysis method to determine whether stock price movements are the result of chance or not. In addition to business performance, financial policies, investment strategies and mergers and acquisitions, monetary and fiscal policies, and other factors affect stock prices. In other words, stock prices, which fluctuate on a daily basis, become a treasure trove of data to test economic theories. I will explain various applications that test economic theories related to the information that drives stock prices. In addition, we will learn about the option theory of stock derivatives.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
金融ファイナンス基礎Bでは、配当、値上がり益、株式分割併合などと株価の調整後終値について解説し、株式投資収益率データを用いて個別銘柄のリスクを計測する分析を中心に講義する。その上で、株価の値動きが偶然による結果かどうかについて判断する分析方法を解説する。経営業績はもちろん、財務政策、投資戦略と吸収合併、金融政策と財政政策などが株価に影響を及ぼす。つまり、日々変動する株価が経済理論を検証するデータの宝庫になる。株価を動かす情報に関連する経済理論を検証するさまざまな応用について解説する。さらに、株式の派生証券のオプション理論について学ぶ。
到達目標Goal
金融ファイナンス基礎Bでは、Aの中で習った理論を下敷きにして、事後の株価データに基づいて、株式のリスクの計測分析を理解することを目的とする。学生には、日々の株価変動の背後にある増減収・増減益などの企業業績変動、金融政策と財政政策の意味について考え、情報と株価との関連から経済理論を検証する方法を理解してもらうことをめざす。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回、パソコンなどで自分のために自分の手で自分の問題を解くことによって講義内容をマスターします。さらに,FQなどの学内データベースの活用方法を紹介し,修士論文作成へのステップアップを目指す。
感染状況に応じて適宜ZoomやWebexなどのリアルタイムオンラインと対面授業を実施する。授業の初めに、前回の授 業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かす。課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:リスクの計測
CAPMとマーケット・モデルのアルファ、ベータとシグマ
第2回:異常収益率
マーケット・モデル、異常収益率の分布と検定
第3回:イベントスタディー
業績変動、増資などの株価に対する効果を分析する方法について学ぶ
第4回:経済政策と株価
クラスターが伴うイベントスタディーについて学ぶ
第5回:株価と経済分析
金融ファイナンスだけではなく、株価が経済政策実証分析データの宝庫
第6回:オプション理論
簡単な二項モデルでオプション理論を学ぶ
第7回:多期間オプション理論
簡単な二項モデルから、ブラックショールズモデルまで拡張する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各4~5時間を標準とします。予習はもちろん、理解できない点については必ず復習してください。宿題や課題を通じて自分の理解を深めましょう。留学生は必ず日本語システムのパソコンとエクセルを使用してください。
テキスト(教科書)Textbooks
斉藤誠 『金融技術の考え方・使い方 : リスクと流動性の経済分析』、有斐閣
『日本のコーポレートファイナンス-サーベイデータによる分析』 花枝英樹, 芹田敏夫, 胥鵬, 佐々木隆文, 鈴木健嗣, 佐々木寿記、白桃書房 2020年
参考書References
随時専門誌論文を授業支援システムにアップロードする
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間課題と期末課題レポートで評価する。全体評価=中間課題(40%)+期末(グループ)課題レポート(60%)で評価。なお、成績評価には、期末課題レポートが必須、かつ中間課題未提出の場合に必ず期末課題と一緒に提出が必須。なお、期末課題をグループ課題として割り当てることがある。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
早口だができるだけゆっくり話すように
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインはもちろんパソコン使用、対面授業もノートパソコン持参。留学生は、Excelは必ず日本語バージョンを大学からダウンロードして使ってください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>企業金融・中国経済
<研究テーマ>研究開発と企業銀行関係など
<主要研究業績>
『日本のコーポレートファイナンス-サーベイデータによる分析』 花枝英樹, 芹田敏夫, 胥鵬, 佐々木隆文, 鈴木健嗣, 佐々木寿記 (6,7章) 白桃書房 2020年
Strategic short selling around index additions: Evidence from the Nikkei 225 Index,Shiomi, Naoya, Takahashi, Hidetomo, Xu, Peng International Review of Finance 2020年
Trading activities of short-sellers around index deletions: Evidence from the Nikkei 225 Hidetomo Takahashi and Peng Xu Journal of Financial Markets 27 132 - 146 2016