理工学部Faculty of Science and Engineering
MEC100XB(機械工学 / Mechanical engineering 100)図形科学Graphics Science
吉田 一朗
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学部Faculty of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | H5119 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工学部>Category |
機械工学科機械工学専修 学科専門科目 |
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Outline (in English)
Students will be able to acquire a superior spatial awareness and spatial imagination that mechanical researchers and engineers should have by drafting the drawings and reliably and carefully solving the tasks of graphic science to understand the drawings. This lesson uses drafting tools such as triangle rulers and compass for practical training, therefore students should prepare the HOSEI University's drafting tools.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
図面を作図し,図面を読み理解する図形科学の課題を着実かつ丁寧に解くことにより,研究技術者・教育者が備えるべき豊かな空間認識力・空間想像力を修得し,緻密な作業をやり遂げる実行力を身に付けることができる。図形の作図の課題では,3次元物体を2次元図形に焼き直して描画する技法と,点・直線・平面などの図形要素について,たとえば,直線間の平行・垂直などの相互関係を作図によって解き明かす「図法幾何学」を学ぶ。授業では三角定規やコンパスなどの製図用具を実習で用いるので,製図用具を用意することが必須となる。
到達目標Goal
図形を読み描きできる能力は,将来の研究技術者・教育者が備えるべき学力である.
本授業の図形科学の学びを通して,履修学生は,幾何学の原理にしたがって平面図形・立体図形を正確に平面上に表現し,表現された図形から物体の形状を正しく読み解く力を身につける.
本授業を履修する学生は,次の三項目を到達目標とする.
(1) 3次元物体を2次元の平面図形を用いて表現できること.
(2) 平面図形から3次元物体の情報を読み解き空間認識力を養うこと.
(3) 図形・図面の作図法を学び,第三角法による工業製図の作図技法の基礎を習得すること.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
3次元の物体の2次元平面上への図形の描画方法と図形要素の相互関係を具体的に作図実習を行うことで理解する.毎回作図実習を行うが,実習時に,三角定規やコンパスを使用する。必要な道具について,1回目の講義に説明するので必ず準備しておくこと.学生の理解度を確認するため,期末試験に加え理解度確認試験,模擬試験などの各種試験を実施する。理解度確認試験では,これまで学んできた作図法の理解度を実際に作図に関する問題を用いて確認する。適時,課題の解説などや質疑応答などを通じてフィードバックを行なう。理解度を上げるため,理解の状況や進捗に合わせて授業計画の順序や内容を柔軟に変更する.
新型コロナウイルスの状況や政府からの非常事態宣言および東京都からの緊急事態措置が発出された場合を鑑み,春学期中,必要に応じてオンラインでの開講となる。それにともなう各回の授業内容や計画の変更等については,学習支援システムでその都度提示する。また,本授業の開始日も必要に応じて学習支援システム:Hoppii等から通知する。本シラバスに記載の全事項は新型コロナ禍前や非常事態宣言時以外を想定して作成されているため,具体的なオンライン授業の方法などは,学習支援システム:Hoppii等で提示する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:図形科学の基礎
①製図用具の使い方,②図面の描き方
第2回:基礎作図(1)
①直線・正多角形の作図,②円錐曲線の作図
第3回:基礎作図(2)
①サイクロイド,②インボリュート曲線
第4回:立体の投影法(1)
①投影法の原理,②主投影図,③三面図
第5回:立体の投影法(2)
①副投影法の原理,②副立面図・副平面図,③2次副投影法
第6回:直線と平面(1)
①副投影法による実長線視図と点視図,②直線間の相互関係
第7回:直線と平面(2)
①直線と平面の交点,②直線と平面の交角
第8回:理解度確認試験,まとめ
①主投影図,②副立面図・副平面図,③2次副投影法,④直線間の相互関係,⑤直線と平面の交点・交角
第9回:直線と平面(3)
①平面と平面の交線,②平面と平面の交角
第10回:直線と平面(4)
①点から直線への垂線,②直線間の距離,③実形図
第11回:立体図形の相互関係(1)
①断面の作図,②相貫
第12回:立体模型の作成
①三面図から,展開の技法により紙の立体模型を工作する。
第13回:立体図形の相互関係(2)
①貫通点,②多面体・曲面体の相貫
第14回:総合課題
①主投影法,②副投影法,③直線・平面間の相互関係,④実形図
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
文科省の省令で定められている時間外の学習時間は,2単位の授業では約67時間以上です。
つまり,2単位の授業では,1週あたり約4.8時間以上の授業時間外の学習を学生が実施することが義務付けられています。
(1)本授業は,テキストを基本として,作図演習を授業中に実施して行う。(2)各授業テーマに関する資料の予習・復習および演習課題の図形の作図。(3)あらゆる科目で共通であるが,授業で学んだだけでは真の理解に至らない。自発的に学ぶ学習態度が望まれる。
テキスト(教科書)Textbooks
1.磯田 浩,鈴木賢次郎:「工学基礎 図学と製図 [第3版]」,サイエンス社,2018年,1,738円(税込).
2.適時,授業支援システムに資料をアップロードする。
参考書References
磯田 浩,鈴木賢次郎:「工学基礎 演習 図学と製図 [第2版]」,サイエンス社,2019年,1,045円(税込).
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中の課題:30% 授業中の実習課題の成績。
定期試験:70% 図形科学の基礎に関する定期試験の成績。
ただし,授業への出席率を平常点として評価する。出席日数が全体の2/3に満たない学生については,評価の対象外(E)とする。
なお,30分以上遅れて入室した学生に関しては,特別な理由が無い限り,欠席扱いとする。
【評価基準】
成績基準は次の通り。
S(100-95),A(94-80),B(79-70),C(69-60),D(59-0),E(対象外)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
1. 作図は一見難しいようでも,全てが同じ手順の繰り返しであるため,前期授業期間中のどこかで理解できると,全てが分かる。このためには演習が必要であるが,授業時間内にできる演習の量は限定されているので,演習書を利用して類似の演習を自習するとよい。
2. 本授業で身に付けた基礎力は,2年生前期の機械製図では必須であり,3年生後期のPBL授業や4年生の卒業研究でも役立つ。また,企業への就職後,設計部署や研究開発部署での設計・研究・開発業務でも役に立つ重要な内容である。
3. 学生の理解度を確認するため,期末試験に加え理解度確認試験,模擬試験などの各種試験を実施する。理解度確認試験では,これまで学んできた作図法の理解度を実際に作図に関する問題を用いて確認する。
4. 理解度を上げるため,理解の状況や進捗に合わせて授業計画の順序や内容を柔軟に変更する。
5. 本授業では,図形等の作図実習において学生同士の意見交換・教え合い,学生自らの主体的な学びを奨励する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
指定された製図用具を必ず毎回持参すること。指定された製図用具は,法政大学理工学部機械工学科専用製図セットとして,法政大学生協で販売される。
その他の重要事項Others
本授業は,「実務経験のある教員による授業」である。授業担当者の吉田は,精密機械メーカで約8年間,実際に販売する製品の設計・製図および研究開発における超精密機器の設計・製図の実務経験がある。また,大学においては1990年代後半から手書き製図・設計とCAD/CAM/CAEに触れ,研究開発業務においても実際に使用してきた。
これらの経験を評価され,前職の精密機器メーカにおいて,設計・製図・CAD/CAM/CAEに関する社内教育訓練の企画・運営にも携わっていた経験がある。CAD/CAM/CAEのソフトウェアに関しては,CADSuperFX,AutoCAD,ANSYS,ANSYS DesignSpace,SolidEdge,NX,Unigraphics,Jw Cad,Pro/ENGINEER,ME10,SolidWorksなど横断的に多くの経験を有する。本シラバスに記載の内容および本講義で説明する内容は,これらの設計・製図・CAD/CAM/CAEの経験と考察に基づいたものである。
「教職課程「数学」の教科に関する専門科目の幾何学の分野の科目である.」大学は,社会に出て就職する前の最後の準備期間(学習期間)である。社会に飛び立つと,学生時代のような手厚い教育を受ける機会は激減する。そのため,ぜひ社会に出るまでに,自力で学習できる技術と能力,精神,考えを身に付けられると良いと考える。この能力は一生ものであり,社会に出た後,どの分野に進んだとしても必ず役に立つ。