公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
POL500P1-016(政治学 / Politics 500)国際政治学基礎Introduction to International Politics
大野 知之
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X9014 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S407 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)研究科共通科目 |
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Outline (in English)
The aim of this lecture is to explain an outline of international politics / international relations. The impact of Russian aggression against Ukrain and the rise of china is very heavily, but we must study the basic concepts of international affairs based upon academic discipline now.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国際政治学とは何か、その概要を解説するのが本講義の目的です。ロシアのウクライナ軍事侵攻や中国の台頭などによって第二次世界大戦後の国際秩序が大きく動揺していると言われます。今こそ国際関係を冷静に見る目が必要な時代はありません。入門論としての本講義では、国際政治を理解する上での基本的諸概念を学びます。
到達目標Goal
本講義では、以下を到達目標とします。
1. 国際政治学の基本的概念を理解することによって、国際情勢を客観的に把握できるようにする。
2. 他人の意見の受け売りではなく、自分の知力で国際政治について意見を主張できるようにする。
3. 偏見、思い込み、固定観念を打破し、公平かつ価値中立的な国際政治に対する見方を養う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP1」「DP3」に関連している。公共政策学専攻政策研究コースにおいては、ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」は特に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面授業を基本として、講義形式で行います。この科目は3つのパートで構成されています。まず前半部は国際政治学の基本的な概念や基礎理論について学びます。その後、中間部では国際政治学の代表的なテーマについて前半部で学んだことを踏まえながら考えます。そして、後半部では、昨今の国際情勢についてこれまでの議論を踏まえながら考えます。また授業では、定期的にリアクションペーパーを提出してもらうほか、授業期間中に1回小テストを実施する予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:ガイダンス〜国際政治学入門の入門
国際政治学(国際関係論)とは何か、学問分野の基本的概念を解説します。
2[対面/face to face]:アナーキーとは何か?
国際政治の最も基本的な概念の一つであるアナーキーについて考えます。
3[対面/face to face]:リアリズム
国際政治学の主要理論のうち、リアリズムと呼ばれる理論について扱います。
4[対面/face to face]:リベラリズム
リベラリズムと呼ばれる国際政治理論について、経済的相互依存、国際制度、民主主義の3つの柱という観点から考えます。
5[対面/face to face]:国際政治における価値の役割
国際社会における規範の形成を中心に国際政治における価値の役割を考えます。
6[対面/face to face]:対外政策決定過程
外交政策はどのように決定されるのか?政策決定の理論のうち、アリソンモデルとパットナムの2層ゲームモデルを中心に考えます。
7[対面/face to face]:安全保障
安全保障について、同盟と抑止の2つの概念を取り上げて議論します。
8[対面/face to face]:国際政治経済
国際経済の政治的側面について、前半部で扱ったリアリズムとリベラリズムの視点から考えます。
9[対面/face to face]:国際機構の役割
国際連合を中心に国際機構の機能と役割について考えます。
10[対面/face to face]:戦後日本外交の展開
現在の日本外交について議論する際に欠かせない、戦後日本外交の歴史的展開について概観します。
11[対面/face to face]:冷戦後の東アジア国際関係
冷戦後の東アジアの国際政治について、朝鮮半島情勢と中国の台頭の2つを中心に検討します。
12[対面/face to face]:国境を超えた人の移動を取り巻く問題
難民や移民などの人の移動をめぐる問題が各国の内政と対外政策にどのような影響を与えているのか考察します。
13[対面/face to face]:理論からみた現代の国際紛争
合理的選択論など近年、日本でも取り上げられるようになってきた理論を中心にウクライナや中東での戦争について検討します。
14[対面/face to face]:学習のまとめ
半期の学習を振り返り、まとめます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義のレジュメを事前に予習するのに1時間、講義終了後に内容を復習するのに2時間、合計3時間を目安とします。
テキスト(教科書)Textbooks
講義の中で毎回必ず使用する教科書は指定しません。
参考書References
講義全体の参考書として、いくつか掲示します。さらに詳細な文献リストは講義内で紹介します。
〇国際政治学の入門書・教科書
・村田晃嗣、君塚直隆、石川卓、栗栖薫子、秋山信将著『国際政治学をつかむ(第3版)』(有斐閣 2023年)
・佐渡友哲、信夫隆司、柑本英雄著『国際関係論(第3版)』(弘文堂 2018年)
・草野大希、小川裕子、藤田泰昌『国際関係論入門』(ミネルヴァ書房 2023年)
・宮岡勲『入門講義 安全保障論(第2版)』(慶應義塾大学出版会 2023年)
〇国際政治史・外交史
国際政治学を履修する際は、高校の世界史や大学の国際政治史、外交史の知識が役立ちます。参考文献としては、下記のものを挙げておきます。
・小川浩之、板橋拓己、青野利彦『国際政治史-主権国家体系のあゆみ』(有斐閣 2018年)
・添谷芳秀『入門講義 戦後日本外交史』(慶應義塾大学出版会 2023年)
・森聡、福田円編『入門講義 戦後国際政治史』(慶應義塾大学出版会 2022年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中に1回小テストを行います。(30%)
また最後に学期末試験を行います。(70%)
この両者を合計した100点満点で成績評価を行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。