通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LIT100TC(文学 / Literature 100)日本文芸研究特講・中古(夏期スクーリング)Special Study of Japanese Literary Arts(Early Medieval)
庄司 敏子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | 34010 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 庄司 敏子 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 夏期 |
期間Period | 2群午後 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In this class, students will learn the flow of literature in diary form established in the Heian period and also know related peripheral works. The aim of this course is to help you acquire interrelationships between works of various genres.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、平安時代に成立した日記文学作品の流れを追いながら、関連する周辺作品も幅広く取り上げていきます。日記文学作品の作者は、他にもすぐれた作品を残していることが少なくありません。また、日記文学作品内部には同時代の(あるいはそれまでの)文学作品に言及しているものもあります。そこで、日記文学を核としながら、平安時代の様々なジャンルの作品群にも目を向け、それらの関わりを学んでいきます。あわせて、同時代の社会状況や文化などにも触れ、この時代に成立した諸作品の理解を深めていくことを目指します。
到達目標Goal
①平安時代に生成された文学作品の知識を深める。
②様々なジャンルの作品に広く触れ、作品相互の連関性や影響関係を理解する。
③個々の作品成立の背景を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行います。数回コメントシート記入の時間を設けます。コメントシートのフィードバックは次回授業の冒頭で行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス/中古日記文学概説
「日記文学」とは何かを考える。
第2回[対面/face to face]:『土佐日記』と紀貫之
『土佐日記』と作者紀貫之について確認し、表現の特徴を考える。
第3回[対面/face to face]:『土佐日記』と『古今和歌集』
貫之が選者の一人である『古今和歌集』の基礎的事項を確認する。
第4回[対面/face to face]:『蜻蛉日記』と道綱母周辺
『蜻蛉日記』の基礎的事項を確認する。
道綱母周辺についての歴史的事項や周辺作品(とくに私家集)を確認し、作品成立の背景を考える。
第5回[対面/face to face]:『蜻蛉日記』と物語
『伊勢物語』など、10世紀後半までに成立した物語作品を確認しながら、『蜻蛉日記』における「物語」への意識を考える。
第6回[対面/face to face]:『蜻蛉日記』と手紙
『蜻蛉日記』における手紙のありかたを確認し、その意図を考える。
第7回[対面/face to face]:『和泉式部日記』と古典のジャンル
『和泉式部日記』の基礎的事項や研究史を確認し、古典作品の「ジャンル」について考える。
第8回[対面/face to face]:『紫式部日記』と紫式部
『紫式部日記』および作者についての基礎的事項を確認する。
第9回[対面/face to face]:『紫式部日記』と『源氏物語』
『紫式部日記』中に見える『源氏物語』について考える。
第10回[対面/face to face]:『紫式部日記』と女房
『紫式部日記』中に名の見える女房を紹介する。
『枕草子』などにも触れ、同時代の「女房による文学活動」のありかたを考察する。
第11回[対面/face to face]:『更級日記』と物語
『更級日記』の基礎的事項を確認する。
『夜半の寝覚』『浜松中納言物語』など、孝標女の物語作家としての一面を考察する。
第12回[対面/face to face]:最終試験およびまとめ
ここまでの内容を総括する。
理解度を確認するための試験を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
取り上げる作品が多岐にわたるので、授業内で個々の作品を熟読することはできません。興味をもった作品を各自でじっくり読んでみてください。
テキスト(教科書)Textbooks
各回、講師作成のプリントを配布します。
参考書References
①平安時代の文学作品・文化を概観する
・秋澤亙、川村裕子編『王朝文化を学ぶ人のために』(世界思想社、2010)
・川村裕子『王朝文学入門』(角川選書、2011)
・小峯和明『日本文学史 古代・中世編』(ミネルヴァ書房、2013)
・保科恵『入門 平安文学の読み方』(新典社、2020)
②作品本文・現代語訳など
・角川ソフィア文庫が入手しやすく、現代語訳付きで便利です。
ほかに、小学館新編日本古典文学全集・新潮日本古典集成などにも現代語訳がついています。
※その他、授業内で必要に応じて紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終試験(60%)とコメントシートの内容による平常点(40%)を合算して評価します。授業内容を理解した上で、到達目標①~③をどの程度達成しているかにより判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の皆さんの意見をプリントにして配布する形式が好評だったため、今回も可能な限り様々な意見を紹介していきます。