通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
教育原理(夏期スクーリング)Principles of Education
森 和宏
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | 39003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 森 和宏 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※旧法(平成10年改正法)用 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 夏期 |
期間Period | 2群午前 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
授業概要(Course outline)
This course deals with the history and philosophy of education. It also asks students to consider contemporary issues related to education based on the knowledge gained.
到達目標(Learning Objectives)
The goals of this course are A, B, and C.
-A.To understand the basic concepts of education.
-B.To understand the establishment and development of the modern education system.
-C.To gain knowledge to consider contemporary issues in education.
授業時間外の学習(Learning activities outside of classroom)
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
成績評価の方法と基準(Grading Criteria /Policies)
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end examination: 60%、Short reports and in class contribution: 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「教育」は社会においても、またそれを生きる一人ひとりの人生においても欠かすことのできないものである。また、多くの人にとって、「教育」は自らも経験した身近なことがらでもある。しかしながら、「教育とは何か?」、あるいは「良い教育とは何か?」といった根源的な問いに答えることは容易ではない。そこで、この授業では、「教育」について幅広い視点から捉え直し、自分なりの意見を表現する力を養うことを目指したい。
そのために、まず教育とはどのような営みであるのかについて、基礎的な概念を概観する。次いで、それらを踏まえたうえで、西洋並びに日本の教育の歴史と思想をたどり、今日までの教育がどのような理念に基づいて成立し、どのような歴史的な過程をたどってきたのかを考察する。最後に、学習をとおして得られた教育の歴史と思想に関する知見に基づいて、現代の教育を対象化し、それらの教育課題について歴史的・思想的に考察する可能性について確認する。
到達目標Goal
1.教育の基本的概念を理解するとともに、教育を成り立たせる諸要素とそれらの相互関係を理解する。
2.家族と社会による教育の歴史、近代教育制度の成立と展開について理解し、それらの知識にもとづいて、現代社会における教育課題を歴史的に考える力を身につける。
3.教育、学習、子どもに関わる様々な思想を理解し、それらと多様な教育の理念や実際の教育・学校との関わりについて理解する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に講義形式で授業を進めるが、講義内容等に応じて、ディスカッションを取り入れる場合がある。授業で使用するスライド・資料については事前に配布する。
また、授業の最後に、毎回リアクションペーパーを記入し、提出してもらう。リアクションペーパーに書かれた疑問や考えなどについては、適宜次回の授業において回答・紹介する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション:「教育」とは何か
講義の内容や進め方について説明を行う。また、講義全体の導入として、「教育」とは何かについて考察する。
第2回[対面/face to face]:子ども・家族・社会
教育を支える諸要素とその関係について学習する。
第3回[対面/face to face]:学習・発達とは何か?
「学習」「発達」とは何かについて考察し、その捉え方と変遷について概観する。
第4回[対面/face to face]:近代以前の人間形成
近代以前の学校以外の場での人間形成について、その特徴を理解する。
第5回[対面/face to face]:近代教育の理念とその思想
近代市民社会において登場した「教育」の理念および思想について学習する。
第6回[対面/face to face]:近代学校制度の成立と定着
近代学校の制度について、その成立・定着の過程について、歴史的な背景も踏まえて理解する。
第7回[対面/face to face]:日本における学校の誕生と定着
日本における「学校」制度の定着について、西洋の近代学校とも比較しつつ、その特徴を理解する。
第8回[対面/face to face]:太平洋戦争と戦後教育改革
戦時下の学校教育について概観し、その反省としての戦後教育改革についてその理念や戦前との断絶・連続について理解する。
第9回[対面/face to face]:新教育運動の思想と実践
日本を含む新教育運動の思想および実践について概観し、その意義と課題について考察する。
第10回[対面/face to face]:近代教育批判と学校の変容
近代教育批判の主張について概観し、どのような学校改革が求められるのか、現代的な課題も交えて考察する。
第11回[対面/face to face]:インクルーシブな教育に向けて
教育の現代的な課題の一つとして、「インクルーシブな教育」について取り上げ、講義で学習した知見をもとに考察する。
第12回[対面/face to face]:講義のまとめ・定期試験
近代教育の成立と展開を中心として、講義のまとめを行う。また、学習内容の習得について、試験を実施し評価する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
復習では、前回の講義内容について自分なりに整理し、疑問点や深く調べてみたい点についてまとめておく。
予習では、前回の講義の最後に出された問いについて、ほかの考え方がないか考える。また、事前に配布される資料に目を通し、自身の経験やこれまでの学習で得た知識をもとに、疑問点などを整理しておく。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。
参考書References
木村元・汐見稔幸編著『アクティベート教育学 1 教育原理』ミネルヴァ書房、2020年。
木村元・小玉重夫・船橋一男『教育学をつかむ 改訂版』有斐閣、2019年。
田中智志・今井康雄編『キーワード 現代の教育学』東京大学出版会、2009年。
そのほか、講義のなかで適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点および毎回の小課題(40%)と試験(60%)によって、評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし(本年度新規担当のため)。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義のなかでも本学の「学習支援システム」を利用することがあるため、パソコン・タブレット等を持参して受講すること。