公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
POL500P1-202(政治学 / Politics 500)リージョナリズムと非政府組織Regionalism and NGO
上原 史子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X9064 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期集中/Intensive(Fall) |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他 intensive ・ other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 未定 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)政策研究コース専門科目 |
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Outline (in English)
The goal of the course is to understand the basic structure of international relations focusing on regionalism(e.g.EU, NATO and ASEAN) and NGOs.Participants are also expected to examine the roles of these non-state actors in global politics. We discuss the non-state actors' activities and the usefulness of globalism, regionalism and transnationalism through the discussion on articles/documentaries.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
当授業ではEUやASEANなどの地域統合やNGOの誕生から現在までの変遷を学習します。その際、こうした非政府組織の活動の現状と課題について、関連するニュース報道や論文などの資料を用いながら、受講生のみなさんと議論していきます。
到達目標Goal
国際関係における非政府組織(国際組織やNGO)の活動・課題を理解することをめざします。また、非政府組織の活動の意味・意義について、リージョナリズム、グローバリズムおよびトランスナショナリズムという概念に照らして自分なりの考えをもつことをめざします。
こうして国際関係の変容を理解することで、激動の21世紀世界の諸問題について、現実的な解決策を考察することができるようになれば、この講義の目的は達成できたことになります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP3」「DP4」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP4」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回の授業テーマについて、授業担当者が概説し、受講生の皆さんとの予備知識をすり合わせます。その後、関連する資料(映像・論文等)を活用しながら、皆で議論することを想定しており、一方的な講義形式ではなく、対話式ですすめていきます。
履修するみなさんには、議論に積極的に参加してもらうべく、授業の主題に関するニュースや資料を要約し、論点提示をお願いします。履修者による要約と論点提示の回数などは、集中講義であることを配慮して、履修者と協議して決めたいと思います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
講義の目的等の説明・アイスブレイク
第2回[対面/face to face]:withコロナ&戦争時代の世界
2024年の世界を俯瞰し、世界共通益であるはずの平和・安定を築くことが難しい実態を理解する。
第3回[対面/face to face]:リージョナリズムとは
世界に存在する多様な形態のリージョナリズムについて考える。
第4回[対面/face to face]:非政府組織とは
21世紀の世界で活動するNGOの様々な形態を学ぶ。
第5回[対面/face to face]:リージョナリズムの諸形態①ヨーロッパ
ヨーロッパにおける地域主義をEUの史的展開から学ぶ。
第6回[対面/face to face]:リージョナリズムの諸形態②アジア
アジアにおけるリージョナリズムをASEANの史的展開から学ぶ。
第7回[対面/face to face]:リージョナリズムの諸形態③大西洋を越えて
安全保障政策としてのリージョナリズムの動向をNATOの史的展開から学ぶ。
第8回[対面/face to face]:小括
映像資料を活用しながら、授業前半の学びを全員で振り返り、議論する。
第9回[対面/face to face]:ヨーロッパの統合と分裂
EUの現状と課題を整理しながら、ヨーロッパにおける地域主義の将来を検討する。
第10回[対面/face to face]:アジアの統合可能性
ASEANを中心とするアジアの地域統合の現状と課題を整理する。
第11回[対面/face to face]:国境を越えた主体による活動の多様性
国際的に活動する様々な主体があり、それらが扱う問題領域も多様であることを理解する。
第12回[対面/face to face]:核をめぐる世論とNGOの活動
核をめぐる非政府組織の動きをHibakushaとICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の活動から検討する。
第13回[対面/face to face]:地球環境問題へのNGO・多国籍企業の取り組み
地球環境問題の史的展開を追いながら、市民社会の役割を理解する。
第14回[対面/face to face]:総括
当授業での議論を整理しながら、ウクライナ危機後の世界はどうなっていくのか、考察する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回とりあげるトピックについて、事前に調べてみることをおすすめします。なお、本授業の準備学習・復習時間は各45分を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業で取り上げる資料については、事前に配布、または入手するためのURL等をお伝えしたいと思います。
参考書References
国際政治学や国際関係論を既習済みであれば当該講義のテキストや参考文献を活用してください。未修の方も多いと思うので、初日は自己紹介を兼ねて国際関係論の全体像を概説する予定です。
(参考)有信堂高文社「国際関係学第三版補訂版」
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の議論と授業への積極性に基づいて成績を評価する予定です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
これまでの経験から、国際関係の実態をより理解しやすくするため、ドキュメンタリーなどの映像資料も積極的に活用します。
毎週とりあげるテーマに関連するニュースや資料を自主的に調べ、授業の際に、簡単に報告することを歓迎します。事前学習でインプットを増やし、授業中のおしゃべり(ディスカッション)でアウトプットするようにしてください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業時にニュース等のチェックを各自してもらうこともあるかと思うので、オンライン接続できるPCやタブレットをお持ちになることをおすすめします。
その他の重要事項Others
対面授業を希望していますが、担当教員の本拠地が北東北であることから、コロナ感染状況や自然災害の影響でオンライン授業となる日もあるかもしれません。
集中講義の具体的日程については、大学で指定する集中講義期間を想定しており、履修予定者が確定した段階で、受講希望の皆さんとメールで日程調整を行い、皆さんが参加可能な日程を決定しましょう。
担当教員も勤労学生もどきを経験しておりますので、社会人学生さんたちが参加しやすいよう、柔軟に対応したいと思います。
なお、当授業は「世界のいま」を扱う性質上、世界情勢のハプニングに応じて、授業内容や順序が変更となる可能性が高いことを承知しておいてください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>EU小国の外交・安全保障、ヨーロッパ地域研究、国際安全保障(気候変動・資源エネルギー問題等も含む)、観光・文化・平和の観点からの国際関係研究
<授業に関連する研究業績>「EU」「ASEAN」(滝田・大芝・都留編著『国際関係学第三版補訂版』有信堂高文社、2023年)、『ロシア・ウクライナ危機にみる中立オーストリアの「不戦の手紙」外交』(拓殖大学海外事情、2023年)、「オーストリアの中立――NATOとロシアの狭間で揺らぐ小国のサバイバル外交」(広瀬佳一編著『NATOを知るための71章』明石書店、2023年)など。