人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT600B3（文学 / Literature 600）英米文学演習第二（American Fiction）ＢSeminar in English and American Literature (2) B
波戸岡 景太
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X0203 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT-1003 |
| 配当年次Grade | 院人英・修士課程・専門科目 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
英文学専攻 （修士課程） |
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Outline (in English)
This course combines theory and practice to examine the tradition of anti-intellectualism in American literature.
Students are introduced to cultural studies methods as a mode of inquiry. Examining the reactions of intellectuals, novelists, and film makers, we will expand and rethink our understandings of humor and irony in American literature.
Learning activities outside of classroom:
Before/after each class meeting, students are expected to spend 2 hours respectively to understand the course content.
Grading shall be as follows:
1) Class presentation (50%)
2) Term paper (50%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では、春学期に引き続き、アメリカ文学における反知性主義の役割を、理論と実践の両方から考察します。履修者は、アメリカの知識人層がときに拒絶し、ときに許容してきた反知性主義の伝統を学ぶことで、アメリカ文学特有のユーモアやアイロニーが理解できるようになることを目指します。
〈講義題目〉
アメリカ文学と反知性主義（ポストモダン以後）
到達目標Goal
(1) アメリカ文学における反知性主義の扱いを理解する。
(2) アメリカ文学に描かれた「情」の部分を批評的な言語で説明することができるようになる。
(3) 論文執筆に際しての二次文献の蒐集と活用の仕方を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は演習形式です。履修者は各自の担当章についてプレゼンテーションを行い、それへのフィードバックを、教員と他の履修者が行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
教科書・序章／ソーシャルメディアとアメリカ文学
第2回[対面/face to face]：理性の衰退と没落
教科書・第一章／コジンスキー『庭師』とトランプ大統領
第3回[対面/face to face]：新たな文化戦争
教科書・第二章／ポストモダニズムとフィルタリング
第4回[対面/face to face]：「わたし」主義と主観性の隆盛
教科書・第三章／トム・ウルフの「ミー・デケイド」以後
第5回[対面/face to face]：現実の消滅
教科書・第四章／ピンチョン『重力の虹』とパラノイア
第6回[対面/face to face]：言語の乗っ取り
教科書・第五章／オーウェル的な21世紀
第7回[対面/face to face]：フィルター、地下室、派閥
教科書・第六章／ケーブルテレビとグーグル
第8回[対面/face to face]：注意力の欠如
教科書・第七章／ドラマ「ブラック・ミラー」的展開
第9回[対面/face to face]：プロパガンダとフェイクニュース
教科書・第八章／アーレント『全体主義の起源』
第10回[対面/face to face]：トロールの罪
教科書・第九章、終章／パラニューク『ファイトクラブ』とマッカーシー『血と暴力の国』
第11回[対面/face to face]：1950-1970年代の「反知性」
『真実の終わり』ふりかえり(1)／ピンチョンの世界
第12回[対面/face to face]：1980-2000年代の「反知性」
『真実の終わり』ふりかえり(2)／シミュラークルの世界
第13回[対面/face to face]：2010-2020年代の「反知性」
『真実の終わり』ふりかえり(3)／ポストトゥルースの世界
第14回[対面/face to face]：まとめ
アメリカ文学と反知性主義の未来
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。配布資料の予習・復習、および授業内で示される課題対応を実施してください。
テキスト（教科書）Textbooks
Kakutani, Michiko. The Death of Truth: Notes on Falsehood in the Age of Trump. William Collins, 2018.
【邦訳】ミチコ・カクタニ『真実の終わり』（岡崎玲子訳、集英社、2019年、1700円）
参考書References
巽孝之編『反知性の帝国：アメリカ・文学・精神史』（南雲堂、2008年、3333円）
成績評価の方法と基準Grading criteria
・授業内プレゼンテーション：50％
・期末レポート：50％
以上を合計し60％以上を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
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担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
アメリカ文学、ポピュラーカルチャー
＜研究テーマ＞
現代アメリカ文学・文化における動物表象、アダプテーション理論を応用したポピュラーカルチャーの分析
＜主要研究業績＞
『スーザン・ソンタグ：「脆さ」にあらがう思想』（集英社新書、2023年）
Thomas Pynchon's Animal Tales: Fables for Ecocriticism（Lexington Books、2022）