公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOS600P1-502(その他の社会科学 / Social science 600)論文研究指導1BSeminar 1 on Master Thesis B
名和田 是彦Yoshihiko NAWATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X9105 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土 5/ Sat.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市院棟‐802 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)研究指導科目 |
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Outline (in English)
This is part of the research-training program for master course 2nd semester students working in the area of public policy studies. The workshop's principal objective is to foster intellectual exchange by showcasing work from leading and emerging scholars. The workshop will provide a forum in which research students can present their work, discuss the theoretical and methodological problems involved, discuss common challenges in conducting research in this area and obtain feedback on their work. Every student must give a report of his/her own research at least once a semester. Throughout the semester he/she must of course pursuit his/her own research project both before and after reporting. The goal of the seminar is to find students’ own research theme and the adequate theoretical framework for it as well as to learn how to construct an academic research paper and how to collect necessary materials, which are also the grading criteria.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
公共政策研究科の論文指導科目として、修士課程1年目の院生を対象に修士論文やリサーチペーパーを各自の設定した研究テーマに即してどのように取りまとめていけばいいかを指導するものである。
到達目標Goal
各自の論文を実際に書き切ることがもちろん大きな目標だが、そのまえに、修士課程1年目の課題として、(1)それぞれが関心を持ち熱意をもって取組める研究テーマを発見すること、(2)その研究テーマを追究できる適切な理論枠組や方法を習得すること、(3)論文というものの構成の仕方を理解すること、(4)必要な資料を収集したり先行研究をフォローしたり時の技法や留意点を理解すること、を具体的な目標として取組む。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各院生の学習・研究の進捗に応じて進めていく。下に示す「授業計画」はあくまで目安であるけれども、まさに目安として、どんなことを身につけたらいいかをあらかじめ知っておくために活用してもらいたい。
原則として対面により行うことを考えている。
原則として対面により行うことを考えている。また、授業で報告をしてもらった場合には、原則としてその場で、場合によっては次回に、コメントをする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:研究テーマの本格的設定
修士課程でまとめようとしている論文の基本的なテーマを設定する。もちろんあとで変更可能であるし、研究の進展によって微修正していくものであることを前提とする。
第2回[対面/face to face]:研究テーマに即した具体的な研究スケジュールについての検討
前回を受けて、今後ほぼ1年半で論文を書き上げていくことを目標に、どんな内容の研究をどんなペースで進めていくかを確認する。
第3回[対面/face to face]:研究の現状の整理
設定した研究テーマについて、現在の学界や実務界での認識の現状がどのようになっているか、先行研究はどんな状態か、を整理してもらい、指導を行なう。
第4回[対面/face to face]:主要な先行研究の検討
研究テーマにとってベーシックな意義を有する著書や論文を取り上げ、その内容を報告してもらう。
第5回[対面/face to face]:主要な資料の検討
研究テーマにとってベーシックな意義を有する資料を取り上げ、その内容を報告してもらう。
第6回[対面/face to face]:研究推進上の悩みの解決
現時点で抱えている研究上の悩みを話してもらい、解決の方策を相談する。
第7回[対面/face to face]:論文の理論的筋道の整理
ベーシックな情報が得られた段階で、あくまで暫定的なものではあるが、論文の全体を貫く仮説となる理論枠組を考えてもらい、指導を行なう。
第8回[対面/face to face]:論文の目次
あくまで暫定的なものだが、論文の目次を作成してみることで、研究テーマに関する認識を整理し深める。
第9回[対面/face to face]:論文の一部を書いてみる
はしがきでもどれか一つの章でもかまわないが、論文の一部分を書いてみる。実際に一定の長さの文章を書くことは多くの人にとってハードルが高い。その経験をこの段階でしてもらうためのものである。
第10回[対面/face to face]:文章の推敲 その1 基礎編
書いてみた論文の一部について、論理構成(起承転結)、論理的整合性、てにをは、表現、言葉遣いなどについて細かく指導する。まず、その1として、総括的な指摘を行ない、課題を明確にする。
第11回[対面/face to face]:文章の推敲 その2 完成編
書いてもらっている論文の一部を素材に、学術的な文章として読みやすく、また論理構成が明晰な文章になるようにする。
第12回[対面/face to face]:英文サマリーの作り方 その1 基礎編
学会誌への投稿などに際して、英文サマリーの作成を求められることが多い。年度の最後にこの練習をしておく。まず基礎的な事項を指導し、英作文をしてもらう。
第13回[対面/face to face]:英文サマリーの作り方 その2 実践編
なれない外国語で自分の考えていることの細かいニュアンスを伝えるのは難しいことである。自らの語学力の範囲でそれをどう工夫したらいいかを考えていく。
第14回[対面/face to face]:英文サマリーの作り方 その3 完成編
自らの研究テーマに即して一応の英文サマリーを完成させる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この科目の性質からして、まさに各院生が自分の論文に取組むことそのものであるのだが、具体的には、それぞれの回ごとに、「授業の到達目標」欄に示した4つの項目に沿って、具体的に行なっておくべき作業を指示する。例えば、論文の構成の仕方を指導した後は、実際に自分が当面関心と知識を持っているテーマに即して論文の構成案を作ってみるなどである。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しない。
参考書References
各院生の関心や資質、到達度などに応じて、その都度指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
「授業の到達目標」欄に記した4つの項目を果たしてまたどの程度身につけたかを評価基準とする(各項目25%ずつ)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当せず。
担当教員の専門分野等
<専門領域>コミュニティ政策論
<研究テーマ>都市内分権(特に日本とドイツ)、自治会・町内会の研究
<主要研究業績>
編著『コミュニティの自治』(日本評論社、2009 年)
単著論文「ブレーメン市の地域評議会法の新展開に見る「参加」と「協働」」 水林彪・吉田克己編『市民社会と市民法―― civil の思想と制度』日本評論社、2018年、257~287 頁。
単著論文「日本型都市内分権の限界と可能性 ̶宮崎市の地域自治区制度の 運用を素材として」『法学志林』第118巻第3号、2020 年、1~88 頁。
単著論文「日本型都市内分権の完成形・限界・展望 〜高松市を素材として〜」『法学志林』第119巻第2号、2021年、57〜104頁。