経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1－0187（経営学 / Management 500）経営学基礎論Fundamental Management Theory
福島 英史Eishi FUKUSHIMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X7002 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT-0907 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 夜間主催「経営学基礎」と合同 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 修士課程（昼間）授業科目 |
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Outline (in English)
(Course outline) This course deals with essential knowledge on business administration. We focus on the management of innovation and strategies. (Learning Objectives) The goal of this course is to learn essential academic concepts and theories related to the management of innovation and strategies. (Learning activities outside of classroom) Students will be expected to consider real life businesses from academic concepts and theories. The study time will be five hours for a class. (Grading Criteria /Policy) Grading will be decided based on regular assignments (35%), in-class contribution (35%) and
semester-end assignment (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業の目的は，修士論文・リサーチペーパーを翌年に書くための準備として関連する経営学研究の基礎的な知識を習得し，論文の読み方（基本的な構成・各研究の問題設定・方法・結論・研究間の関係）を学ぶことにあります。経営学は幅広い研究領域を持ちますが，本年度は，イノベーションと戦略（組織）を基本的なテーマに据えます。
到達目標Goal
一般に，修士課程学生は大きな問題意識・志はあるものの，論文・リサーチペーパーとしてのフォーカス・問題設定に時間がかかる傾向にあると思われます。そこで先人達の問題設定と答えを見ていくことで，自分の論文の位置づけ，論文構成イメージを構築できることが到達目標です。基礎的な経営学研究を現代の経営問題につなげて考えられることが，期待されます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業では研究の基礎となる文献（英語または日本語の論文等）の輪読を行います。受講者全員が，文献を読んでレジュメを準備します。人数によってはレポーター制とします。レジュメには内容の要約とディスカッション・ポイントをまとめていただき，授業ではこれらについて議論します。概念と現実の往復を念頭に，現象面の関心事にひき付けて理解し，議論します。教員のコメントや解説が行われます。できればAcademy of Management JournalやStrategic Management Journalなどの定評ある論文を読みたいと考えます。受講生の関心と学力に応じて調整します。以下に，イノベーションと戦略（組織）を基本的なテーマとした授業計画を示します。各トピックスはそれ自体修士論文・リサーチペーパーのテーマになるような研究の広がりを持ちます。文献・論文は受講者の関心も聞いた上で決定したいため，第１回目の授業に必ず参加して下さい。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
問題意識の共有と文献の選定
第2回[対面/face to face]：新規事業開発
内部開発と買収
第3回[対面/face to face]：ドミナントロジック
経営層の信念
第4回[対面/face to face]：多角化戦略
多様化と収益性
第5回[対面/face to face]：アンビデクスタリティ
イノベーションのための組織
第6回[対面/face to face]：探索と活用
組織学習
第7回[対面/face to face]：垂直統合と水平分業
事業の範囲
第8回[対面/face to face]：イノベーションとステークホルダー
資源依存アプローチ
第9回[対面/face to face]：イノベーションと認知
資源能力と分業構造
第10回[対面/face to face]：イノベーションと補完的資産
市場地位への影響
第11回[対面/face to face]：資源戦略論・動的企業能力
広義のシナジー効果
第12回[対面/face to face]：オープンイノベーション
ＣＶＣ・スピンオフ
第13回[対面/face to face]：事業プラットフォーム
多面市場・競争と協調
第14回[対面/face to face]：まとめ，最終課題
学習成果の確認
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
議論する論文を事前に読み，レジュメにおいて，要約を書き，疑問点や問題点を明確にしておきます。準備学習に4時間・復習に1時間を要します。
テキスト（教科書）Textbooks
特定のテキストは使用しません。教材として論文を輪読します。
参考書References
イノベーションと戦略に関する基本的な知識を補いたい場合は，以下のテキストをご参照下さい。
Grant, R. M. 2016. Contemporary Strategy Analysis, 9th ed., Wiley.（加瀬公男監訳『現代戦略分析第２版』中央経済社, 2019）
Burgelman. R. Christensen. C. Wheelwright S. 2008. Strategic Management of Technology and Innovation, 5th ed., McGraw-Hill.（青島 矢一監修『技術とイノベーションの戦略的マネジメント 上下』翔泳社, 2007）
成績評価の方法と基準Grading criteria
レジュメの評価（35％），授業中の発言（35％），最終課題（30％）をあわせて評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業時，ディスカッション時間をしっかりとります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムに，急なお知らせや関連資料が掲載されることがあります。受講者は，予め使用方法を理解しておくようにして下さい。
その他の重要事項Others
授業外でどうしても教員へアクセスが必要な場合，fksmhs@gmail.comへご相談ください．
担当教員の専門分野
経営戦略とイノベーション
研究テーマ
戦略とイノベーション，産業発展とグローバル化，経営学説史など
主要研究業績
・「グローバル・ストラテジー 国際的な市場機会と競争優位の実現」『学史から学ぶ経営戦略』（文真堂）, 2022.5. ・「オープン・イノベーション・ワールド探訪-概念検討と画像半導体産業揺籃期」『経営志林』53 (1), 2016. ・“Inside Cooperative Innovation: Development and Commercialization of Sodium-Sulfur Batteries for Power Storage,” IIR Case Studies (Hitotsubashi University), 13 (1), 2013. ・「アンソフ戦略論への批判」『経営学史叢書IX アンソフ』（文真堂）, 2012. ・「技術開発プロジェクトの国家支援と成果」『経営志林』47(3),2010. ・「事業の多様化と経営成果―時間展開と企業間相互作用」『経営志林』46(3), 2009.