国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
COT200GA(計算基盤 / Computing technologies 200)メディアアートの世界Introduction to Generative Art
大嶋 良明Yoshiaki OHSHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C0439 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市BT‐情報実習室F |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course deals with introduction to creative coding with Processing programming language. In addition, p5.js is practiced to extend presentation and interaction in
contemporary web-based context. Students will learn media art in contemporary environment and learn art of programming for creativity as well as creativity through programming.
Grading policy is as follows:
In-class contribution: 20%
Homework and in-class assignment: 30%
Final assignment: 40%
Critique: 10%
Your must achieve at least 60% in the overall grade to pass for academic credit.
The average study time outside of class per week would be approximately 4 hours.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
メディアアートの作品世界を知り、自作のプログラムでメディアアートの作品制作を体験しよう
本講義では芸術表現のためのプログラミング言語Processingのプログラム(スケッチ)基礎を学ぶ。またメディアアート作品の芸術論集を手がかりに、様々な作品例とそれらの構成手法を並行して学ぶことにより、メディアアートのためのビジュアルな表現手法を習得する。また現代的な潮流となりつつあるp5.js環境でのProessing流プログラムのWeb環境での実装についても学ぶ。
到達目標Goal
メディアアート作品の鑑賞のための技術的な枠組みと批評言語を理解できる。
Processingの制作環境での描画や対話機能を身に着け、メディアアートのための表現手法の基礎を習得する。
IoTやMakerムーブメントなどWebと現実世界が交差する今日的な環境、身の回りにある生活の道具がネットにつながるこれからの生活環境について理解し視野を拡げる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
情報実習室において講義と実習を行う。
●講義と実習(マルチメディア対応の情報実習室)
Processingプログラミング環境を活用して、入門書の単元に沿った実習課題に取り組む。習得知識をすぐに応用して理解度確認のための作品作りに取り組む。成果物を自分のスマートフォンなどでも動かしてみる。
●ePortfolioによる学習成果の公開
総合的な情報公開の場として活用する。
なお,毎回の授業で小テストを実施し,質問を受け付ける.次回授業の初めに前回の小テストの答え合わせと質問に関する回答の時間を設ける。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション:Processing入門
Processingとは何か、その開発の経緯と現在の動向を学ぶ。
2[対面/face to face]:Processingの基礎(1):簡単な実例
基本図形の描画など単純な例題からProcessingプログラミングの基礎を習得する。
3[対面/face to face]:Processingの基礎(2):基本描画
描画順序を理解する。描画スタイルを学ぶ。
4[対面/face to face]:Processingの基礎(3):変数と制御構造
変数の概念を理解し、繰り返し演算などスケッチの制御構造と使用方法を学ぶ。
5[対面/face to face]:ユーザーインターフェース
【制作課題1】
マウス追従、キーボード入力などユーザのGUI操作をスケッチに利用する技法を学ぶ。
【課題1】習得した技法を総合して写真コンテンツのWebを制作する。
6[対面/face to face]:描画の操作:移動、回転、拡大縮小
移動、回転、拡大縮小など描画内容の操作方法、およびそれらの操作を部品化してまとめる技法を習得する。
7[対面/face to face]:メディアデータの扱い
イメージやムービーなど外部メディアデータの読み込みとスケッチでの利用法を学ぶ。
8[対面/face to face]:アニメーション:動きの演出
【制作課題2:学習成果のまとめとWeb化の検討】
動画のトゥイーン技法、ランダム化、時間構造の処理、周期的運動など動画演出の技法を学ぶ。
【課題】学習成果を活用してProcessing作品を制作する。p5.jsによるWeb化を試みる。
9[対面/face to face]:関数
関数の仕組みを理解し、各種描画処理や再利用される機能の部品化を学ぶ。
10[対面/face to face]:オブジェクト
【学期末課題の構想】
オブジェクトの概念を理解し、スケッチ内容の概念的な構造化の考え方を学ぶ。
【課題】学期末の制作物について構想を開始する。
11[対面/face to face]:配列
配列の概念を理解し、オブジェクトへの適用などスケッチでの使用を学ぶ。
12[対面/face to face]:外部データ、ビッグデータ
表データ、JSON形式の外部データ、API経由でのインターネットの各種サービスデータの利用技法を学ぶ。
【課題】制作物の実装方法の構想発表。
13[対面/face to face]:リアルタイムデータ、デバイス連携
マイク音声などリアルタイムデータの取り込み、Arduinoマイコンとの連携方法、物理世界との接続を学ぶ。
14[対面/face to face]:まとめ:最終課題の発表と相互批評
学習内容をまとめ、可能な限り網羅的に盛り込んだ作品を制作し、授業内で発表、相互批評する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
メディアアートの制作には多くの技術的なポイントがある。これらの問題を乗り越えて作品の構成技法を習得するには場数を踏むことが重要です。また授業内で単元として学習する各種の技法を実際のコンテンツ制作に応用する場面ではさまざまな可能性があるので、受講生はかならず授業時間外に自らのアイデアをProessing作品に応用する練習を行って欲しい。同時に学習成果の表示環境として各自の端末を積極的に検証に活用すること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
Casey Reas (著)、Ben Fry (著)、船田 巧 (翻訳)、「Processingをはじめよう 第2版 (Make: PROJECTS)」、オライリージャパン(2016)、ISBN-13: 978-4873117737
参考書References
【Processing】
Daniel Shiffman (著), 尼岡 利崇 (翻訳)、「初めてのProcessing」、オライリージャパン(2018)、ISBN-13 : 978-4873118611
【p5.jsプログラミング】
Benedikt Gross (著)、Hartmut Bohnacker (著)、Julia Laub (著)、深津貴之 (監修)「Generative Design with p5.js―ウェブでのクリエイティブ・コーディング」、ビー・エヌ・エヌ新社(2018)、ISBN-13: 978-4802510974
【メディアアートのためのプログラミング】
Hartmut Bohnacker (著)、Benedikt Gross (著)、Julia Laub (著)他、「Generative Design ―Processingで切り拓く、デザインの新たな地平」、ビー・エヌ・エヌ新社(2016)、ISBN:978-4802510134
【ジェネラティブ・アート】
マット・ピアソン (著)、Matt Pearson (著)、久保田 晃弘 (監修), 沖 啓介 (翻訳)、「[普及版]ジェネラティブ・アート―Processingによる実践ガイド」、ビー・エヌ・エヌ新社(2014)、ISBN-13: 978-4861009631
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業参加の積極性,20%)、中間課題(30%)、最終課題(40%)、相互批評(10%)を目安にすべてを総合的に評価する。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
プログラミング初心者にも活用できるよう演習課題を設定しProcessingの可能性を理解してもらえるよう優れた作品の紹介に努める。身近に利用できるPCとWeb環境で、学習成果の理解に役立つような授業を目指したい。メディアアートの動向にも触れる機会としたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
情報実習室において授業を行う。各自のPCや携帯端末を実習の検証に活用する。
ePortfolio(HOPS)に学習成果を蓄積する。
その他の重要事項Others
自分でさまざまな工夫をこらして動きのあるメディア作品を制作するのは楽しいものです。コンピュータとインターネットを自己表現の仕掛けとして使いこなそう。
情報系教員によるクラス授業であり、Web を基盤とするICT の活用実習、ならびに発見型学習を通じて本科目では学生の就業力育成を支援する。
前提科目
前提科目:「情報リテラシーⅠ」、「情報リテラシーⅡ」を履修していることを前提とする。
関連科目:「ディジタル情報学概論」、「プログラミング言語基礎」
実務経験のある教員による授業
担当教員はIT企業での研究所勤務において15年間のディジタル信号処理、マルチメディア処理分野での研究とシステム開発の経験がある。