国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
GDR200GA(ジェンダー / Gender 200)ジェンダー論Gender Studies
佐々木 一惠Motoe SASAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C0233 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y805 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | ○ |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | ○ |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The course is designed to facilitate an understanding of culture and society from the perspective of gender and sexuality. It introduces various issues related to gender and sexuality so that students become better able to analyze their own culture as well as other cultures in a multifaceted way from the standpoint of gender.
By the end of the course, students are expected to be able to: 1) understand the basic concepts in gender studies, and 2) acquire basic methods of discourse analysis and conduct basic discourse analysis on various gender-related issues.
Students will be expected to 1)check the basic concepts related to the next class lecture, and 2) review the content of the class and work on the assignments.
The final grade will be decided by reaction paper (40%) and the final assignment (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
多様性に富むグローバルな文化・社会を理解する上で、ジェンダーは重要な視点の一つです。この授業では、文化的・社会的な性の有り様としてのジェンダーが、歴史的にどのように構築されまた変化してきたかを、言説という概念を軸に考えていきます。そこから、自文化ならびに異文化について、ジェンダーの視点を通じて、より多角的な分析と理解ができるようになることを目指します。
到達目標Goal
1.ジェンダー研究における基礎的概念を理解できるようになる。
2.言説分析の基本的な方法論を習得し、ジェンダーに関連する諸問題について、基礎的な言説分析ができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
【重要なお知らせ】初回の授業はオンデマンドで実施し、2週目以降は対面で授業を行います。受講を希望する人は4月10日(水)までにHOPPIIに登録してください。受講希望者が100名を超える場合は抽選を行います。受講を希望される方は、4月10日(水)にアップロードされる希望登録Google Formを記入してください。締切は4月11日(木)の午前10時です。4月13日(土)に抽選結果をHOPPIIでお知らせします。第2回目からの授業は抽選に合格した人のみ受講できます。
●ジェンダー研究において重要な諸概念(母性・身体・家族・セクシュアリティ・恋愛・マスキュリニティなど)を、歴史的な視点と現代日本の日常生活における視点の双方から検討していきます。
●一次資料の簡単な分析を行ってもらいます。そこから、概念・方法論の理解と実践方法を学んでいきます。
●毎回の授業の最後に出される問いに対する分析を、リアクションペーパーの形で提出してもらいます。
●提出されたリアクション・ペーパーについては、翌週の授業で複数紹介しながら講評します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
授業の概要について
2[対面/face to face]:「男らしさ」と男性学の視点
①役割理論から、「男らしさ」を一つの「役割モデル(role model)」として考察する。
②1980年代以降の男性学の系譜について理解する。
3[対面/face to face]:「男らしさ」と相互行為論
①<男らしさ>を相互行為論(アーヴィング・ゴフマンのドラマトゥルギーならびにイブ・セジウィックのホモソーシャリティ)の概念から考察する。
②ホモソーシャリティ(男同士の絆)と国民国家・近代スポーツ・軍隊について検討する。
4[対面/face to face]:「母性」イデオロギー
①日本における国民国家形成と「母親」への役割期待の関係性、並びにその変遷について検討する。
②高度成長期における母性イデオロギーの形成について議論する。
③今日の日本社会における母親・母性に関する問題と、その背景について検討する。
5[対面/face to face]:性役割と「母性」
母親や母性に関する言説が、法律や政策にどのような形で影響を与えているのかを、親権並びに代理出産を事例として検討する。
6[対面/face to face]:異性愛規範とゲイ・スタディーズの視点
①近現代日本における同性愛の系譜を辿りながら、異性愛規範について考察する。
②セクシュアリティをアイデンティティ概念から捉え、クイア・スタディーズの新たな視点について検討する。
7[対面/face to face]:性の商品化と消費
①フェミニズムにおける重要なテーマである、「性と生殖に関する自己決定権」の背景としての、近代における性規範について考察する。
②ポルノグラフィと買売春を事例に、セクシュアリティの問題を検討する。
8[対面/face to face]:ジェンダーと身体規範
①美容整形の系譜をたどり、近現代におけるジェンダー化された身体規範と整形美容の関係について検討する。
②「改造」できる身体という概念にもとづく美容整形をめぐる議論とその論点について検討する。
9[対面/face to face]:身体と自己アイデンティティー
「消費」という視点から、身体とアイデンティティの問題について検討する。
10[対面/face to face]:「ロマンティック・ラブ」イデオロギーと恋愛の物語性
①「恋愛」という概念がどのように日本に定着していったのかを議論する。
②ロマンティック・ラブ・イデオロギーについて検討する。
③「恋愛」の物語性について、ドラマなどの事例から検討する。
11[対面/face to face]:近代家族と「家庭」イデオロギー
①「近代家族」と国民国家形成との関係性について検討する。
②「近代家族」の規範となった3つのイデオロギー(ロマンティック・ラブ、母性、家庭)について検討する。
③「近代家族」の変容とその背景について議論する。
12[対面/face to face]:フェミニズムとジェンダー論
フェミニズムの思想的背景や展開の概略を理解し、今日におけるジェンダー論の視座を議論する。
13[オンライン/online]:今学期の授業に関する質疑応答
質問やコメントに答える。
14[オンライン/online]:試験・まとめと解説
試験・まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
次週の授業に関連する基礎概念について調べておくこと。授業内容の復習を行い、課題を作成すること。なお、本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。
参考書References
伊藤公雄『男性学入門』(作品社、1996年)。
伊藤公雄、牟田和恵編『ジェンダーで学ぶ社会学』(世界思想社、2006年)。
千田有紀、中西祐子、青山薫『ジェンダー論をつかむ』(有斐閣、2013年)。
江原由美子、山崎敬一編『ジェンダーと社会理論』(有斐閣、2006年)。
木村涼子、伊田久美子、熊安貴美江『よくわかるジェンダー・スタディーズ』(ミネルヴァ書房、2013年)。
伊藤 公雄、樹村 みのり、國信 潤子『女性学・男性学 - ジェンダー論入門』(有斐閣、2019年)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクション・ペーパー 40 %
期末試験 60 %
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
スマートフォンやパソコン等情報機器が必要です。
その他の重要事項Others
●初回の授業はオンデマンドで実施し、2週目以降は対面で授業を行います。
●受講を希望する人は4月10日(水)までにHOPPIIに登録してください。受講希望者が100名を超える場合は抽選を行います。受講を希望する方は、4月10日(水)にアップロードされる希望登録Google Formを記入してください。締切は4月11日(木)の午前10時です。抽選結果は4月13日(土)にHOPPIIでお知らせします。
●第2回目からの授業は抽選に合格した人のみ受講できます。