国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
LIT200GA(文学 / Literature 200)言語文化概論Introduction to Languages and Cultures
衣笠 正晃Masaaki KINUGASA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C0231 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y703 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course outlines the development of cultural and social theories since the beginning of the 20th century, paying particular attention to the impact of the so-called “linguistic turn" on the humanities. The goals of this course are to obtain basic knowledge of 20th-century cultural and social theories and theorists, to understand the inextricable relationship between language and culture, and to have a critical awareness toward the issues of the contemporary world. Students are expected to come to class well prepared by completing the required assignments; the required study time is more than four hours per class. The overall grade will be decided based on class participation (50%) and the final examination (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、20世紀以降さまざまな領域で展開された、言語(ことば)を手がかりとして文化や社会、そこに生きる人間のあり方を捉え直そうとした学問的営み(理論・概念)について学び、現代に生きる私たちが世界をどう見つめ、向き合うかを考えます。
到達目標Goal
1)テキストや資料の誠実な読みにもとづいて、思想家たちの思想的背景や問題意識を捉え、その理論と基本概念を理解する。
2)言語(ことば)と文化・社会との密接なかかわりについて「意味」「身体」「権力」「テクノロジー」などといった観点から検討し、理解を深める。
3)学んだ理論を手がかりに、現代社会とそこに生きる自らのあり方についての問題意識をはぐくみ、自らのことばで表現・伝達する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回とも、出席者がテキストおよび事前配付資料の指定箇所を読み、十分な予習をおこなっていることを前提として、ハンドアウトで授業の流れを示しながら講義を進めます。
授業形式は講義が中心となります。皆さんの主体的な取り組みを促し、その疑問の解決をはかるため、毎回予習確認のためのクイズ(小テスト)を実施するとともに、リアクションペーパーのかたちで、感想や質問を提出してもらいます。リアクションペーパーのコメントや質問については次回授業で取り上げてフィードバックをおこないます。また復習を兼ねたミニレポートを提出してもらうことがあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:ガイダンス/イントロダクション
授業計画の説明+4つの「ポスト状況」と現代思想の問い(テキスト第1章)(リアルタイムオンラインで実施)
2[対面/face to face]:19世紀から20世紀への思想的転回
実証主義・歴史主義からの転換とその社会背景
3[対面/face to face]:言語学の再定義
ソシュールによる一般記号学の構想(テキスト第2章)
4[対面/face to face]:ことば・無意識・主体
フロイトと精神分析(テキスト第4章)
5[対面/face to face]:ことばとしての文化
構造主義革命と一般記号学(テキスト第5章)
6[対面/face to face]:ことば・権力・規律
フーコーの「知の考古学」(テキスト第7章)
7[対面/face to face]:象徴支配と階級
ブルデューの文化社会学(テキスト第8章)
8[対面/face to face]:メディア・テクノロジーと文化産業(1)
マクルーハンと「グーテンベルク革命」(テキスト第9章)
9[対面/face to face]:メディア・テクノロジーと文化産業(2)
想像力の産業化と「象徴的貧困」(テキスト第10章)
10[対面/face to face]:国語とナショナリズム
国民国家と伝統の発明(テキスト第13章
11[対面/face to face]:アイデンティティと世界の変革
ジェンダー、エスニシティ、差異と同一性(テキスト第14章
12[対面/face to face]:「人文知」のあり方の転換(1)
20世紀思想の問題圏(テキスト第15章)
13[対面/face to face]:「人文知」のあり方の転換(2)
ポスト・ヒューマニズムをめぐって
14[対面/face to face]:学期授業の総括
学期末試験・振り返りとまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回とも教員の指示に従ってテキストおよび事前配付資料を授業までに精読し、質問ポイントを考えておくこと(授業のなかで小テストなどによって予習状況を確認します)。また課題としてミニレポートが課された場合は、期日までに作成し提出すること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・石田英敬『現代思想の教科書――世界を考える知の地平15章』(筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2010年)
※上記テキスト以外にも随時プリントを配付・使用します。
参考書References
・岡本裕一朗『フランス現代思想史――構造主義からデリダ以後へ』(中央公論新社〈中公新書〉、2015年)
・石田英敬『記号論講義――日常生活批判のためのレッスン』(筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2020年)
※その他、授業で随時指示します。なお上記テキスト(教科書)末尾の「読書案内」も参照してください。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(50%:リアクションペーパー、小テストなどの提出物を含む)と学期末試験(50%)をあわせて評価します。評価にあたっては以下の4点の達成度にもとづいて判断します。
1)テキストや資料についての予習が十分におこなわれているか。
2)思想家の思想的背景や問題意識のあり方、理論と基本概念が理解できているか。
3)授業にもとづき現代の文化・社会について自らの問題意識を具体的にもてているか。
4)授業をつうじて学び・考えたことを、主体的・説得的に表現できているか。
※この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
履修者による自発的・主体的な問題発見や取り組みをさらに促すように努めたい。またクラス規模を考慮したうえで、出席者による議論や意見交換の機会を取り入れたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業資料の配付や提出物の回収、授業に関する連絡など、学期を通じて授業支援システムを利用します。小テスト等で利用しますので、授業にデバイス端末(PCやタブレット)を持参してください。
その他の重要事項Others
・初回授業はリアルタイムオンラインで実施します(詳細は秋学期開始時に学習支援システムに掲示します)。万一受講者数が教室定員を超過する場合は、初回授業の課題にもとづき選抜をおこないますので、履修希望者は初回授業に必ず出席してください。
・履修者数などに応じて授業の進め方に修正を加えることがあります。