国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
FRI200GA(情報学フロンティア / Frontiers of informatics 200)ネット文化論Theory of the Internet Culture
神戸 雅一Masakazu KANBE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C0215 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S406 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
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Outline (in English)
-Course outline
This course introduces a way of thinking to make appropriate decisions dealing with ever changing world. The goal of this course is to explain effects, problems and solutions for these problems of “information network society.”
-Learning Objectives
In order to act rationally in the ever-changing Internet society, the goal of this course is to acquire the way of thinking to continuously construct criteria for selecting information that is important to oneself. The course also aims to enable students to logically explain their own opinions on the cases of the Internet society dealt with in the lecture, and to set up issues and consider solutions.
-Learning activities outside of classroom
In the first lecture, I will introduce the areas covered in this course and the lecture themes for each session. Students are expected to pay attention to events related to each lecture theme on a daily basis, and to prepare and review for the class. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each. Please read, listen to, and think about news and websites related to Internet culture with interest on a daily basis, and reflect them in the mini-report to be submitted at the end of each lecture and in the final assignment.
-Grading Criteria /Policy
Students will be required to take a final exam or submit a report to receive credit. Grades will be based on the following ratio:
1.Final exam or report: 70%.
Students are required to logically describe their own opinions on topics related to Internet culture through lectures. You will be informed during the lecture whether you will be given an exam or a report.
2.Ordinary points: 15%.
Students will be evaluated on their interest and participation in the lecture.
3.Mini-report: 15%.
Students are expected to understand the content of each lecture, and submit a mini-report describing their opinions on questions related to the lecture content.
Students who have achieved at least 60% of the objectives of this class will be graded on the basis of this grading system.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
インターネットがスマートフォン等のデバイスとともに発展し、我々の生活スタイルは大きく変化しています。このような社会を「ネット社会」と呼びます。ネット社会の特性とその本質を理解することは、現代社会の動向に対して主体的に活動するために重要です。
本講義では通信ネットワークやコンピュータスマートフォンを基盤とするインターネットの仕組みや歴史、その特性について扱います。また、ネット社会における、価値観、経済活動、合意形成、それを支える情報システムの重要性、知的財産権、プライバシー、倫理、技術について講義します。こうした内容を理解し、ネット社会を構築する文化についての多面的な思考を深めていきたいと思います。
本講義が対象とする領域は、極めて変化が激しいものです。社会的・技術的な課題も日々発生します。こうした課題に対する正解は必ずしも存在するわけではありません。したがって本講義は単なる知識の獲得のみを目的としません。社会で生じている事象の本質を捉え、自らの視点で解釈し、日常活動に対する思慮を深めることを主な目的とします。
到達目標Goal
日々変化をするネット社会のなかで合理的な行動を行うために、自らにとって重要な情報の選択基準を持続的に構築する考え方の習得を目標とします。また、講義で扱われるネット社会の事例に対し、受講者自らの意見を論理的に説明することや課題を設定し解決案を検討することも目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は、対面で実施します。感染症の拡大などあった場合にはリアルタイムオンライン講義を実施することもあります。ネット文化に関する話題をプレゼンテーション形式で紹介します。プレゼンテーション形式での実施ですが、講義で紹介した話題に対し、受講者が問題意識を持って主体的に考えることを期待します。受講者からの質問については、随時受け付けます。また各回の講義の最後にも時間を設けますので疑問点や詳細に知りたい事項があれば、積極的に質問してください。
毎回の講義の開始時に、講義の内容に関連するミニレポートの題目を提示しますので、講義終了後に提出してください。講義の初めに、前回のミニレポートの内容を取りまとめ、受講者の方にフィードバックします。
期末に、ネット文化に関し、自らの意見を論じるレポートの提出を課します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:ネットワークと文化の概要
ネットワークの基礎、ネットワーク構造と組織構造等の社会事象や文化の関係について講義します。
2[対面/face to face]:インターネットとパーソナルコンピュータの歴史
現代の情報化社会を支えるインターネット技術と応用の歴史とパーソナルコンピュータの歴史について講義します。
3[対面/face to face]:無線通信とコンピュータの歴史
情報化社会の新たな発展の契機となった携帯電話を中心とした無線通信とその応用事例について講義します。
4[対面/face to face]:ネットワークによる社会的価値の変化
携帯電話の普及によるネットワークの拡大のメカニズムとそれに伴う社会的価値の変化について講義します。
5[対面/face to face]:ネットワークと経済活動
インターネットの普及による経済活動の変化について、ECなどのビジネスの事例を中心に講義します。
6[対面/face to face]:ネットワーク時代の情報サービス
ネットワーク化し高度化する情報サービスの概念とその効果や課題について多面的な事例を扱い講義します。
7[対面/face to face]:ネットワークとグローバル化
ネットワークの普及がもたらすグローバル化という変化について講義します。
8[対面/face to face]:ネットワークによるグローバル化の影響
グローバル化した社会およびグローバル化後の社会における人工知能等の技術の進展の影響について講義します。
9[対面/face to face]:ネットワークによる合意形成
ネットワークによる合意形成とイノベーションについて、政策決定や、企業内の合意形成の事例を交え講義します。
10[対面/face to face]:ネットワーク時代の知的財産権
特許、実用新案等の産業財産権ならびに著作権の概要とネットワークとの関係について日常生活における事例を交え講義します。
11[対面/face to face]:ネットワークとプライバシー
プライバシー保護の制度や運用事例を紹介し、ネットワークの普及に伴い新たに生じるプライバシー問題、対策について講義します。
12[対面/face to face]:ネットワークと情報倫理
ネット社会の情報倫理の概念と、制度、技術、運用による社会秩序について、身近な事例を提示し講義します。
13[対面/face to face]:ネット文化論のまとめ
12回までの講義のエッセンスをまとめて補足説明します。
14[対面/face to face]:ネットワーク時代の金融サービス
ネットワークやAIが金融サービスに与えた影響について講義します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
初回講義の際に本講義が対象とする領域および各回の講義テーマをを紹介します。各回の講義テーマに関連する事象に日常的に関心を持ち、準備・復習をしてください。本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とします。ネット文化に関係するニュースやWebサイト等を日頃から関心を持って読み・聞き、そして考え、各回の講義終了時に提出するミニレポート、期末の課題に反映させてください。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。各回の講義に対して資料を配布します。
参考書References
講義で紹介した内容についてさらに理解を深めたいという受講者のために各回の講義ごとに参考図書を紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末の試験の受験あるいはレポートの提出のいずれかを単位取得の条件とします。成績の評価基準は下記の比率に基づいて行います。
1. 期末試験または期末レポート:70%
講義を通じてネット文化論に関するテーマについて、自らの意見を論理的に記述してください。試験、レポートのどちらの方法にするかは、講義中にお知らせします。
2. 平常点:15%
講義への関心、参加度を評価し平常点とします。
3. ミニレポート15%
毎回の講義内容を理解し、講義内容に即した設問に対して、自分の意見をミニレポートに記述し提出してください。
この成績評価をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義後に提出いただくミニレポートの内容を、次回の講義の冒頭に受講者の方にフィードバックします。これにより講師と受講者のインタラクションを図るようにしています。これ以外にも講義時に質問など議論したいことがあれば可能な限り応じます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
原則として対面講義としますが、感染症の拡大などによりリアルタイムオンライン講義で実施する場合もあります。そのためZoom等で講義を視聴できる受講環境をご用意ください。
その他の重要事項Others
本講義は原則として対面で実施します。対面での参加ができない場合には各回の講義で使用するプレゼンテーション資料の大半をPDFで配布しますので、それをもとに講義の内容を学習してください。