国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
FRI200GA(情報学フロンティア / Frontiers of informatics 200)情報産業論Theory of Information Industry
今和泉 仁Hitoshi IMAIZUMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C0214 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市G‐G501 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
[Course outline]
The information and media industries play a very important role in modern life. In addition, the information industry is constantly changing due to high levels of technological innovation. Understanding their structure, challenges and future is important for making better decisions as consumers and business people in response to technological and market trends. This course aims to provide students with an understanding of the industrial structure, business models, issues and future prospects in the media and other information industries. During the course, students will learn about industry trends, technology evolution, market trends and corporate strategies.
Objectives of the class (what you will learn).
1.The evolution and current state of the media industry: to follow the evolution of the media industry from the past to the present and to understand the current state of the media industry.
2.Understanding the impact of advances in information technology on the media industry, and the ways in which media technology has been transformed by these advances, its lights and shadows.
3.Media business models: understand how media business models are being transformed by new media technologies. Also, learn about the types and characteristics of media business models such as paid, free and advertising revenue.
4.Globalisation of the media industry: the media industry has become a global marketplace, and students will understand the state of the media industry in Europe and the US, its impact on domestic markets, and issues related to the sharing and distribution of media between countries.
[Learning activities outside the classroom].
To deepen your understanding of the current development of media services on a daily basis by always being interested in newspaper, television and internet news sites. To deepen your understanding by revising the questions answered in class and the materials distributed. The standard study and revision time for each lesson is 2 hours.
[Grading Criteria / Guidelines]
Grades are determined by class attendance (40%), number of questions submitted per class session (10%), a short report on the NHK Science & Technology Lab Open House (10%), and an end-of-term report (40%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
【授業の概要】
現代生活において、情報産業やメディア産業は非常に重要な役割を担っている。また情報産業は、高度に技術革新することにより、常に変化し続けている。これらの構造や課題、将来を理解することは、消費者やビジネスマンとして、技術や市場トレンドの動向に対応して、より良い判断をするために重要である。本講座では、メディアを中心とする情報産業における産業構造、ビジネスモデル、問題点、未来の展望などを理解することを目指す。授業の中では、業界トレンド、テクノロジーの進化、市場動向、企業戦略などについて学習することができる。
【授業の目的(何を学ぶか)】
1.メディア産業の変遷と現状: 過去から現在までのメディア産業の変遷を追い、現在のメディア産業の状況を理解する。
2.メディア技術の変革: 情報技術の進歩によって、メディア産業にもたらされた影響と、それによって変革されたメディア技術、その光と影について理解する。
3.メディアビジネスモデル: 新たなメディア技術に伴い、メディアビジネスモデルが変革していることを理解する。また、有料・無料・広告収入などのメディアビジネスモデルの種類と特徴について学ぶ。
4.メディア業界のグローバル化: メディア産業はグローバルな市場を持つようになっており、欧米におけるメディア産業の状況と、国内市場に与える影響、各国間でのメディアの共有・流通に関連する課題について理解する。
到達目標Goal
下記の各項目についてデジタル技術がもたらしたメディア産業全体への変化を理解する
- 4K/8K、HDR、VoIP、クラウド・プロダクションなどの放送を変革する技術動向への理解
- CES、MWC、NAB、IBCなどの海外見本市からメディア関連産業がどのように変容しようとしているのかについての理解
- OTT、SVOD、AVOD、FAST、D2Cなどの新しいメディアビジネスモデルの理解
- NetflixやDisney+などの欧米のメジャープレイヤーとTVerやAbemaなど国内の事業者の現状への理解
- IoT、生成AIなどの技術が自動運転、スマートシティ等のメディア産業以外の業界に与える影響についての理解
- インターネットによるメディア産業への負の影響としての違法配信とその対策についての理解
- 地球温暖化対策が求められる中でのメディア産業の対応の状況と将来の課題への理解
- 放送事業者にとってのdigital-firstとは何か、放送の将来像への理解
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業については対面授業を基本とし、基本的に、コロナ禍対策(消毒およびソーシャルディスタンスの確保等)を講じた上で、プロジェクターを使用してPCでのスライドや動画を活用します。題材は、国内外の最新情報を元に、適宜、インターネットの外部サイトに接続して具体的な事例を紹介します。
講師が参加するCES(米国ラスベガスで1月開催)、Mobile World Congress(スペイン・バルセロナで2月開催)、NAB(米国ラスベガスで4月開催)、IBC(オランダ・アムステルダムで9月開催)などのメディア系海外見本市で取材した最新動向、海外のスタートアップ企業への取材結果など、他では得られない生の情報を紹介します。
一方的に情報を伝えるだけでなくできるだけリアクティブな授業としたいので、毎回、授業後に感想や質問をメモで提出してもらい、それについて次回の授業冒頭で答えていく形を基本とします。また、例年5月末に開催されているNHK放送技術研究所(世田谷区砧)の一般公開に各自参加してもらい、持ち出し授業とします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:デジタル技術とメディアの変遷
自己紹介を兼ね、講師が担当した様々な放送・メディア関連事業からメディアの変遷やトレンドの全体像について触れる
第2回[対面/face to face]:放送事業を変革する最新技術の理解
4K/8K、HDR、VoIP(Video over IP)、クラウド・プロダクション等、今日の放送事業に大きな影響を与えている技術動向を紹介
第3回[対面/face to face]:コンテンツ販売ビジネスについて知っておくべきこと
放送コンテンツの二次利用としてのコンテンツ販売における著作権処理、メディア素材の管理、デリバリー方法などについて知る
第4回[対面/face to face]:NetflixとVOD事業の構造
Netflix、Amazon Prime Video等のVOD事業の構造、変遷、トレンド、Netflixがメディア産業に与えたインパクトについて理解する
第5回[対面/face to face]:海外のメディア関連見本市から①
最新エレクトロニクス展示のCES2024とモバイル技術展MWC2024から
第6回[対面/face to face]:NHK技研公開持ち出し授業
5月下旬に開催されるNHK技研公開に各自参加し、そこで見たものについてリポートを提出
第7回[対面/face to face]:IoTと自動運転、スマートシティ
モノのインターネット(IoT)技術や自動運転技術などで未来の都市はどうかわっていくのか
第8回[対面/face to face]:海外のメディア関連見本市から②
欧州の放送機器展(IBC2023)と米国の放送機器展(NAB2024)から
第9回[対面/face to face]:バーチャルプロダクションの世界
撮影時のCO₂排出量削減に寄与するバーチャルプロダクションとは?その背景技術とトレンドを紹介
第10回[対面/face to face]:メディア産業のネットゼロ対策
コンテンツ制作時における温暖化ガス排出量削減を図るための諸外国の取り組みと日本の現状について紹介
第11回[対面/face to face]:メディアビジネスとAI
ChatGPTやBard、DALL-Eなどの生成AIがメディアビジネスに与える影響
第12回[対面/face to face]:Connected TVとFASTチャンネル
Connected TVとFASTが変える広告マーケット
放送はこれからどう変わっていくのか
第13回[対面/face to face]:ストリーミングによる負の影響・違法配信の実態と対策
日本の放送が海外でも視聴できてしまう-著作権を無視した違法配信の実態と、それに対する対策について紹介
第14回[対面/face to face]:前期授業のまとめとレポート課題の説明
半期を通して行った講義のまとめ、レポート用課題説明
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
新聞やテレビ、ネット情報などに常に興味を持ち、直接触れることと合わせ、国内の各メディア・サービスの状況について、実際に利用し、日常的に理解を深めておく事。授業内で答えた質問や配布する資料について復習を通して理解を深めておく事。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特にありません。毎回パワーポイントのスライドや動画を活用します。
参考書References
テレビ番組、新聞、雑誌、書籍、インターネット上に流れている情報。TVer、Abema TVなど国内で提供されているメディア関連サービスを実際に体験しておくこと。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(70%)、期末のレポート(30%)によって成績を評価します。レポート提出は必須です。期末レポートを提出しない場合は出席点があっても合格としません。期末レポート内容については、授業を通して得られた知識や情報をどのように理解し自分の考えにまとめているかと共に、なぜ、そのような結果になったかが分かりやすく伝わるように整理されて記載されているかを見て評価します。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成したと判断した者を合格とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回、講義終了後に、メモで授業の感想と質問を提出してもらいます。感想や質問については、基本的に次の授業冒頭に取り上げ、質問内容に答えます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありませんが、NetflixやAmazon Prime Videoなどの有料サービスに体験加入して見ることをオススメします。
その他の重要事項Others
パワーポイントのスライドや動画を多用し、出来るだけ分かり易くビジュアル化した授業とする予定です。